- 2017-4-21
- おすすめ記事, 勉強のモチベーションアップ, 受験の意味を考える, 大学生活について考える, 志望校・進路の決め方
こんにちは、中西です。
私は高2のときにテニス部のある仲間と
同じクラスになったのですが(その後、
彼が部長、私が主将に)、
進路の文理選択で、彼は理系・私が文系
となり、高3ではクラスが別々になりました。
高3になってすぐの頃、ちょうど今ぐらいの
時期でしたが、彼が
「お前、文系なんか行って大丈夫なん?
文系で将来仕事なんかあるの?」
と言ってきたのです。
なぜかいまだにその言葉を覚えているのは、
自分の文理選択において「将来の仕事」の
ことなんか、まったく考えていなかったの
で衝撃を受けたためです(笑)
単純に私自身は完全に文系人間で、理系な
んてありえなかったので迷わず文系を選ん
だのですが、そのとき
「将来の就職率」が文系だと怪しくなる
なんて、まったく考えてもいませんでした。
「え!?文系って将来仕事がないの?」
とめっちゃビビりながら聞いてみたら、
「いや~文系なんかでどんな仕事に就くのよ、お前」
と言われて、非常に焦った(°□°;)記憶があります。
今思えば実にバカバカしい会話なのですが、
これから志望校を決める新受験生も多いの
でいちおう言っておきますと、
「理系だから就職しやすい」
「文系だから就職しにくい」
なんてことはほぼありませんので安心してください。
彼がそう言ったのは、推測ですが当時の彼
の家族か親戚から言われたような狭い範囲
で仕入れた情報だったのだと思います。
大学進学における文理選択や志望校選びに
おいて、「就職に有利なのは文理どちらか
(どの学部か)」なんてことは、基本まっ
たく考えなくても大丈夫です。
(ただし、将来の仕事の方向性がある程度決
まっている場合は、その方向性に合う学部
選び・文理選択をすべきなのは当然ですが)
上のテニス仲間の彼も、高卒後は国立大理
系のエンジンを研究する学部に入学して、
卒業後は某自動車大手メーカーで、未来
の車のエンジンを研究開発するところに就
職しました(書いていいのかわかりません
が、24歳ぐらいで夏のボーナス70万とか言
ってた(゚o゚;;アリエネェ)。
理系だとこの手の「学部で学ぶこと」と
「就職先の仕事内容」がリンクすることは
少なくありませんが、文系だとこういうリ
ンクは少なくなります。
だからといって文系だと就職がないわけで
は全くありませんし、「将来の就職の可能
性」を考えて、文系人間なのに理系を選ぶ
とかは完全に間違いです。
そんなことよりも、自分が「好き」だと思
う文理選択・学部選びが重要です。
そう言い切れる理由は2つあり、1つは
嫌いな分野で高いパフォーマンスを発揮
出来る人はいない
という点、
2つめは、それ以上に大きな理由として、
「企業にウケがいい学部」なんて基本無い
ということです。
理系など高度な専門職を新卒から募集
する場合をのぞき、一般的に企業が
新卒を募集する際は
「どこの学部出身か」よりも、
「どんな人間か」をより見てきます。
このあたりについての詳細は「大学生活パ
ーフェクト攻略法」で話ましたが、今回覚
えておいてほしいのは、
将来の職業を18歳ですでに決めている場合をのぞいて、
【 「将来の就職に有利かどうか」を考慮した
文理選択・学部選びはほとんど意味がない 】
ということです。
大学選びの際に大学のサイトやパンフレッ
トを見ていると、「うちは就職に有利です!」
的な話が掲載されてるかもしれませんが、
いちおう参考程度に頭に入れておくにしても、
それを一番の判断基準にしてもほぼ意味が
ないと思ったほうがいいでしょう。
この点を理解していないと、文理選択や学
部選びの判断基準がおかしくなって、
「好きでもないのに就職に有利な
(と言われている)学部」
を選んで、ヘタしたらその興味のない選択
をした失敗がモチベーションの低下を招き、
ぜんぜん勉強に集中できない毎日を送り、
一番大事な合格が遠のいてしまう
・・・なんてことになりかねませんので、
ここは注意しておいてほしいと思いますね。
それではまた。