- 2016-9-6
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~中上級編~, 受験を突破する記憶術
こんにちは、中西です。
前回は「インプット」と「アウトプット」
で見落とされがちな“エネルギー消費量”
の観点について考えてみました。
今回も引き続き、インプット&アウトプ
ットで見落されがちな部分について。
勉強というのはインプット学習だけでは
“確かな知識”として定着させるのは
難しいわけです。
アウトプット学習を通して、知識が確かな
ものとなり、確かな実力として養成されて
いきます。これは基本。
さらにインプットもアウトプットも、
ともに複数のやり方があります。
たとえばインプットなら参考書を読み込む・
授業を聴く・板書したノートを読むetc、
アウトプットなら問題集を解く・模試を
受ける・小テストを受ける・過去問をやるetc。
いろんなやり方があるわけですが、私は
一般的に多くの受験生がやっていること
の中で、実は
「インプットにもアウトプットにもなる
一石二鳥の作業」が一つあると考えています。
それが
【 カードの作成 】
です。
「カード」というのは単語カードはもちろ
ん、もう少したくさんの情報を書き込める
大きめのカードまで含めます。
こうしたカードの作成は、その最終目的が
覚えたい事柄(単語など)の暗記になりま
すから、なんとなく「インプット」の
勉強法というイメージを抱きがちです。
しかし、実際はこのカードの「作成」の
ところで「アウトプット」をしています。
自ら頭を使ってカードに内容をまとめたり、
カードの裏表を使って単語とその意味を
書くことになるので、
このカードの「作成」という作業自体が
明らかに「アウトプット」になっている
のです。
私がよくやっていたのは、カードの表に
虫食いの穴埋め問題を自作し、裏にその
答えを書くというやり方でした。
例)表「織田信長は( )の変で死去」
裏「本能寺」
この“空欄穴埋め問題”は自分でも簡単に
作れるので、複数の科目で大量に作ってい
たのですが、今思えばこのカードの作り方
はかなり賢いやり方でした(自分で言う)。
なぜなら
「穴埋め問題を作る時」と
「あとでカードを見返す時」という、
少なくとも2回以上の「アウトプット」が
できるからです。
さらに、穴埋め形式なので
「本当に覚えたかどうか」を、後々まで
何度も確実に確認することもできるわけですね。
「カードの暗記」というとインプット学習
のイメージを抱きがちですが、実は
カードの「作成」によってしっかりと
「アウトプット」ができる作業
なのです。
その作成プロセスでインプットもせざるを
得ないので、結果的に、実は良質な
インプットとアウトプットを兼ねています。
さらにその作ったカードで後々何度も
「本当に覚えたか」どうかを確認できる
わけですから、カード作成は
【 2回以上の良質なアウトプット 】
が出来る一石数鳥の方法なのです。
「カードの作成」は多少の時間・手間が
かかりますが、それ以上のメリットがある
「インプットと複数回のアウトプットを
兼ねた暗記法」だと言えます。
とくに覚えにくい事柄などをしっかり頭に
たたき込んで“確かな知識”にしたい場合
は、積極的にカードを作成していくのが
おすすめですね。
それではまた。