
※今回の記事は、8月17日に当会の無料メルマガにて配信された内容です。
こんにちは、中西です。
半年くらい前に、
「私はこのメルマガを書くのが嫌いです!」
という衝撃の(?)告白をしました。
その頃あちこちで言われていた
「好きなことで生きていこう!」という
話が、どうも非現実的すぎると思ったので、
私なりのある種のアンチテーゼも含めた
1テーマとしてシリーズで書いた次第。
で、相変わらず今もその嫌いな作業を、
お盆も土日祝日も関係なく、毎日
シコシコと書いてやっているわけですが、
私の中で常に試行錯誤しているのが、
1日の中でこのメルマガを書く
「タイミング」です。
いったいどのタイミング、どの時間帯で
執筆するのが一番効率的なのか、
という点をずっと考え続けています。
1日の仕事がこれ1つなら、20時までの
好きなタイミングで書けばいいという
ことになるのですが、他の仕事・その他
もろもろのことをやっている1日の中で、
この「毎日絶対にやらなければならない
嫌いな作業」を、いつどのタイミングで
やるのがベストなのか。
ちなみに「嫌いなこと」とは言え、
一般的な「嫌い」のニュアンスとは少し
違っています。さすがに1600回以上
も書いているので、もはや
「嫌いだからやる気がしない」とか
「嫌いだからやりたくない」という
次元ではなくなるわけです。
そんな自分の感情を超越して、もう
絶対的に「やるべきこと」なんですね。
歯磨きがいくら「嫌い」でも、そんな自分
の感情に関係なく毎日やらなければなら
ないじゃないですか(-_-)あれと同じ。
ただ、そういう重めの毎日の習慣だから
こそ、実行するタイミング(時間帯)は、
原則毎日同じタイミング(時間帯)に
固定すべきなのです。
その方が脳内でより完全にルーチン化
するので、実行する上でのエネルギーが
最小限ですむ(心理的ストレスが減る)からです。
エネルギーが最小限ですむということは、
あまったエネルギーを他の作業に回す
ことができることを意味します。
勉強でも仕事でもスポーツでも、
パフォーマンスが高い人ほど
「毎日のルーチンの時間帯を固定している」
のはそういう意味があるのです。
私もこのメルマガ執筆のタイミングを、
長年にわたり、ずいぶんと細かく試行錯誤
しながら「どのタイミングで固定するか」
を模索してきたのですが、
何度いろいろ試してみても、最終的には
やはり「朝一番」に落ち着いてしまいます。
このメルマガの執筆が1日の後半に
残っているほど、日中のテンションが
下がるのです<(_ _)>
「ああ、あとでメルマガ書かなきゃ。
今こんなに疲れていたら、やばいぞ今日。
このあと大丈夫か?」
みたいな。こういった心配と、(原稿を)
落とすリスクがどんどん高まっていく点
などを考えると、
結局1日の中で1番エネルギーが高い
「朝一番」がベストだ
という結論に、毎回なるのです。
つまりこういうことになります。
「使うエネルギー総量が大きいタスク&
毎日絶対やるべきルーチン」
は、
「確実に実行できる&エネルギーがもっとも高い」
1日の一番最初にやってしまった方がいい。
大学受験生でいえば、たとえば「英語の
長文読解」などがそれにあたる人も多いでしょう。
ただ注意すべきは、単純に「嫌いなタスク」
を最初にやるわけではなく、
「使うエネルギー総量が大きいタスク」を最初にやる
という点です。
「嫌いなタスクを10分やる」のと、
「そこそこ好きなタスク90分やる」のなら、
“使うエネルギー総量”は後者の方が大きいと
(感覚的な判断でいいので)いえる場合、
「そこそこ好き」だったとしても
「使うエネルギー総量の大きいタスク」
を最初にやってしまう方が1日がうまく
回る場合が多いです。
一番エネルギーが高い1日のはじめに何を
やるかは、長期的なパフォーマンスを
大きく左右します。あなたにとって
「使うエネルギー総量が大きいタスク&
毎日絶対やるべきルーチン」
は何でしょうか。
それを最初にやってしまうと、心理的に
1日をとても楽にすごせますので、
これまでその習慣が無かった人は
一度試してみてください。
それではまた。
「人は多くの時間を無駄にしている。
誰もが、時間など無限にあるかのように振る舞っているが、
実際には時間こそ限りある資源であり、
人はそれを上手に活用していない。」
ダニエル・カーネマン(米国の心理学者、行動経済学者)