- 2017-6-15
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~基礎編~, 受験を突破するマインドセット, 受験を突破する記憶術
こんにちは、中西です。
前回は、脳の記憶メカニズムを踏まえた
「ノートの取り方」についてお話しましたが、
この流れで今回も暗記系ネタで。
世の中には様々な暗記法や記憶術があります
が、私がもし受験生から、
「暗記をする時に一番重要なのは何か?」
と問われたら、
「マインドセット」
だと答えます。
効率的に覚えられる暗記法や記憶術という
のはほんとにたくさんあるんですが、
そしてそのどれもが重要だと思いますが、
そういった個々のテクニックの重要性以上に、
圧倒的に「マインドセット」の方が暗記に
おいては重要なのです。
ではいったいどういったマインドセットが
大事なのかというと、それは
「覚えたことが確定するまで、
絶対に覚えたとはみなさない」
というマインドセットです。
あまりにも当たり前の表現なので、まるで
何かとんちのクイズみたいですが(笑)、
おそらくこれまで成績が良かった人や、
定期テストなどで高い結果を出してきた人
は私が何を言ってるかよくわかると思います。
要するに、多くの人が暗記がまだ完璧では
ないにもかかわらず、
「大体覚えただろう」
と勝手に思い込んで、そこで暗記をやめて
しまう人がとても多いのです。
結果、どうなるかというと試験の本番中に
「この問題確かやったはずなのに、
思い出せない 。・゚・(ノД`)・゚・。」
ということが頻繁に起こるようになるわけです。
「覚えたことが確定するまで、
絶対に覚えたとはみなさない」
というマインドセットが徹底して入っている
状態であれば、日頃の勉強において中途半端
な記憶のままで勉強を進める事がなくなります。
例えば、教科書や参考書に線を引いて、
その線を引いた部分をなんとなく何度も
読み込んだだけで、
「これだけ何度も読んだのだから、
さすがにもう頭の中に入っただろう」
と思いたくなるものですが、それは単なる
自分の希望的観測であり、本当に覚えたか
どうかの確認が取れていません(←超重要)
勉強ができる人というのは、ほぼ例外なく、
このレベルの状態で「覚えた」とは絶対に
みなさないのです。
このマインドセットがしっかり入ってる人は、
どんな形であれ、その確認が取れるまでは
「まだ自分はこの事柄を覚えていない」
と判断します。
したがって、自分なりの方法によって覚えた
ことが確定するまで、ひたすら何度でも繰り
返すことになるわけです。
その「自分なりの方法」というのは、人に
よって様々ですし、まさにその部分がより
暗記を効率化ができる様々なテクニックが
意味を持つ部分ではあるのですが、
その様々なテクニックのどれを使うにしても、
最初に自分の心の中に持っている
「覚えたことが確定するまで、
絶対に覚えたとはみなさない」
というマインドセットがあって初めて
意味をなすものです。
逆にそのマインドセットさえ入っているなら、
▼自分なりに問題形式にしたり、
▼目をつぶって頭の中でその事柄が
すぐに出てくるか確認したり、
▼赤ペンと緑色のシートで塗りつぶして確認したり、
▼単語カードや情報カードをつくり、その裏に
答えを書いて確認したり、
などなど確認方法のテクニックは
いくらでもあるわけです。
暗記においてはこのマインドセットが一番
重要で、テクニックや記憶術というのは、
ある意味でこの
「マインドセットに支配されている奴隷」
とすらいえます。
暗記においては、このマインドセットが
すべてを支配していると言っても過言では
ありませんので、
本当の意味で暗記効率を劇的に高めていきた
いという人は、テクニックの前に、まずこの
「覚えたことが確定するまで、
絶対に覚えたとはみなさない」
というこのシンプルだけど、意外に覚悟が
いるマインドセット入っているかどうかを
改めて確認しておいてください。
これまでそのマインドセットが入って
なかった人は、それだけでも今後劇的に
成績が上がっていくはずです。
それではまた。