- 2016-5-26
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~中上級編~, 勉強のやる気アップ法, 勉強の集中力をアップさせるテクニック, 受験を突破する生活習慣術
こんにちは、中西です。
大学受験でも資格受験でもそうですが、
ほとんどの受験生は毎日どこかに
「移動」していると思います。
学校・職場への「通勤通学のための移動」
もあれば、塾・カフェ・自習室・図書館
など「勉強のための移動」もあります。
多くの人はこういった移動距離は
「できるだけ短い方ががいい」
と考えます。学校や職場のすぐ近くに
住んでいる人を「超絶うらやましい!」
と思ったことがある人も多いはず。
ところが実際のところ、あまり移動距離が
短い場合は、目の前の作業に向かう集中力
やパフォーマンスに問題を抱えてしまう
ことが多いのです。
なぜかというと、「移動距離が短い」と
いうことは、「歩行時間が短い」という
こととイコールだからです。
つまり物事に取り組む前に、
しっかり歩いていないということ。
この「物事に取り組む前に歩く」という
行為が、どれほどその後の集中力や
パフォーマンスに影響を与えているかと
いうのは、経験すれば経験するほど、
調べれば調べるほど、驚かざるを得なくなります。
私はこれまであらゆる場所で勉強・仕事を
してきましたが、もっとも調子が出ないのが
“移動距離が0”
のときでした。つまり、自宅で朝から一日中
一歩も外に出ないで夜まで机に向かうパターン。
その状態を数日間連続で続けたことが
過去に何度かありましたが、
まあ見事に調子がおかしくなるのです。
この場合、起床後の1~2時間は調子がいい
のですが、そこから先はどんどん調子が
落ちていきます。
ましてそれを何日も連続で続けた日には、
調子が悪いというより「体に変調をきたす」
というレベルでおかしくなります。
多少個人差はあるにしても、それくらい
「歩かない」で1日を過ごしたまま物事に
取り組むのは危険であり、パフォーマンス
を落とすのです。
(一日ずっと家でやるのが悪いのではなく、
歩かないことがダメなので途中で散歩など
をして歩けばOK)
逆に調子がいいのは、
“目的地までの移動距離(歩行距離)が長い”
ときですね。意外に思う人もいるかも
しれませんが、目的地までの距離が長く
なるほど(歩く時間が長いほど)、
疲れてエネルギーが減るのではなく、
むしろエネルギーが増えて調子がよくなり、
集中力も高まります。
もちろん限度もありますが、私の感覚値で
いうと歩行時間30分くらいまでなら、
移動した距離とその後の調子の良さは
だいたい比例すると感じます。
(「1日30分のウォーキングで健康になる」
という医師もいますので、この私の感覚値
はそれほど的は外れていないはずです)
ちなみに一時期、車通勤をしていたときは、
家から車(5秒)→車で移動→駐車場から会社(5秒)
という状態で、計10秒ほどしか歩いていない
ときがありましたが、やはりこのときは調子
がイマイチ出ていませんでした。
今回は私の体験談をご紹介しましたが、
歩くことがパフォーマンスに影響を与える
ことは数々の研究で証明されています。
人体の構造としても、「座る」よりも
「歩く」ことの方が自然になるように
出来ているのです。
したがって逆説的ですが、学校・会社・
塾・カフェ・自習室・図書館などが近くに
あるラッキーな人ほど、「歩く」ことを
強く意識しておかないと、
勉強に向かう集中力やパフォーマンスを
落としてしまうリスクが高くなる
ということになります。
勉強・仕事など何か物事に取り組む前に
「歩く」ことは、一般的に思われている
以上に生産性に大きな影響を与えていますので、
ふだん自分が歩く時間を振り返ってみて、
もし少ないと感じるようなら意識的に
歩く時間を増やしてみてください。
それではまた。