- 2015-11-30
- おすすめ記事, 受験を突破する健康管理術, 受験を突破する生活習慣術, 睡眠効率アップで集中力UP
こんにちは、中西です。
前回は、早寝するための
“魔法の言葉”
をご紹介しました。
厳密にいうと言葉というより
「仕組み」
に近い話でしたね。
(まだご覧になっていない方は、
昨日のブログをご覧下さいませ。)
さて、今回もこの流れで
早起き関連の話を。
習慣化コンサルタントの古川武士さんの
最近の著書「『早起き』の技術」の中で
「早起きが失敗する8つの原因」
という話があるのですが、
受験生の参考になりそうなので、
今回はこのテーマで話します。
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<早起きが失敗する8つの原因>
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1、一気に5時起きにシフトする
2、起きる時間だけを目標にしている
3、睡眠時間を削る
4、生活習慣の全体を一気に良くしようとする
5、突発的・イレギュラーの予定に振り回される
6、早起きの明確なシフトの理由がない
7、手放すものが確定していない
8、早起き+αを同時にやろうとする
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・・・こんな内容でした。
早起きの挫折経験がある人は
心当たりがある項目があるはず。
7の「手放すものが確定していない」
というのは、昨日のメルマガの内容にも
関連しているのですが、
ようするに早寝早起きを決意しても、
これまでの生活パターンを変えずに
1日の中であれもこれもやろうとして
いろいろ詰め込んでいると、
結局寝るのが遅くなってしまうため、
「やることと、やらないことを整理する」
のが大切だということを指します。
私は今年の3月末まで
起床報告プログラムで受験生
(およびその他もろもろの方々)
の起床をコーチングさせてもらってましたが、
ほぼ古川さんと同じ見解です。
※起床報告プログラムを
ご存知ない方はこちらをどうぞ。
http://shuchuryoku.jp/?p=3020
とくに起床報告プログラムの場合、
自分で翌朝の起床時刻を宣言するので
非常に高い確率で「起床」までは成功します。
皆さん口をそろえておっしゃっるのですが、
はっきり言って起床報告プログラムの
起床を成功に導く「強制力」は
ハンパじゃありませんから。
(意味がわからない人は
上のリンク先のページをご覧ください)
ただ、これは私の想定外だったのですが、
その「強制力」の強さのために
あまりにも高い確率で自分の予定した時刻に
「起床」が成功してしまうため、
その強制力に依存して
つい睡眠時間を削ってしまう人が
ときどきいたのです。
そういう人は結果どうなるかというと、
朝はバッチリ起床できるのですが、
日中が睡魔に襲われて
パフォーマンスが下がってしまうわけですね。
こうなってしまうと本末転倒に近いです。
睡眠時間は個人差がありますし、
何時間寝るかは当然本人の自由なので
私はメンバーの睡眠時間に
一切どうこう言いませんが、
結局、朝に起きることが出来ても
睡眠時間を削ってはダメ。
あとは、上の8つの中で私の実感と同じなのは
1、一気に5時起きにシフトする
4、生活習慣の全体を一気に良くしようとする
の2つ。
こういうあまりに
「一気に変わろうとする」
マインドの人は、だいたい
失敗することが多いです。
余談ですが、
私はこれまで数え切れないほど
「中西さん、明日から死ぬ気でやります!!」
と言われたことがあるのですが、
この「死ぬ気でやります!!」という
言葉に関しては、すっごく
冷めた気持ちで聞いています。
実は私の中ではこの言葉は
NGワードに近くて、
自分一人の心の中でそのような言葉を使い、
「よし、死ぬ気の努力をしよう」
といった覚悟を一人で持っていたりするのは
いいと思うのですが、
他人に対して
「死ぬ気でやります!!」
なんて宣言する人は、
だいたいすぐ挫折するんです。これは経験則。
だいたい本当に真剣に努力したことがある人は、
そういう言葉を人に向かって安易に使いません。
今まで努力をしたことが無い人ほど、
一気に変わろうとして
「死ぬ気でやります!」
と言っちゃうと。。
別にその言葉自体は私も嫌いじゃないし
否定しないのですが、
「この言葉を私に向かって言ってきた人は、
めちゃくちゃ高い確率ですぐ挫折する」
というのが、もう私の中で
過去の経験則から来るパターンなのです。
だからその言葉を使った時点で私は
「頑張ってほしいけど、たぶんダメかもな・・・」
という思いになっちゃいます。
もうパターンだから仕方ないです。
もしかすると
「短期間で一気に変わろう」
「死ぬ気でやってやる!」
という思考は、
「ラクして一気に変わりたい」
という本人自身も気づいていない
深層心理の裏返しなのかもしれません。
正直、それなら
「“死ぬほど頭を使って”工夫してみます!」
と言ってくれる方が
よほど希望が持てますね。
ま、いずれにしろ
早起きも一気にやろうとすると
挫折する可能性が高いので、
ソフトランディング方式で、
段階を踏みながら生活パターンを切り替えて、
早寝早起きにシフトしていくのがコツですね。
それではまた。
P.S
今日飛び込んできたこちらのニュース。
漫画家 水木しげるさん死去
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151130/k10010324231000.html
享年93歳だったとのこと。
水木さんについては、睡眠についての
考え方がとても面白かったので
以前ブログで取り上げたことがあります。
1日10時間寝る漫画家
http://shuchuryoku.jp/?p=5605
11月11日に転倒されて入院、
その後一時的に回復したものの
再び容態が悪化してそのまま亡くなったようです。
ちょうど昨日もこの欄で
人はいつ死ぬかわからないと
書いたばかりでした。
水木さんの件は、個人的には
転倒されたことがかなり大きな要因では
ないかとみています。
母親が介護士の仕事をしていますが、
母がよく言うのは
「老人は転倒したらかなり危険なんやで。
その後一気に弱って、亡くなって行かはる人多いわ」
という話。
で、実際その母の父(つまり私の祖父)は、
それまで元気だったのに、病院で転倒したあと、
みるみる弱って1ヶ月ほどで亡くなりました。
明らかに転倒がきっかけでした。
水木さんは転倒から3週間ほどで
亡くなられたことになりますが、
私には祖父の亡くなり方と
すごくダブってしまします。。
ご家族に80歳以上の方がいる場合は、
転倒には要注意された方がいいと思います。
それにしても水木さんは
面白い方だったので本当に残念。
ご冥福をお祈りいたします。