- 2016-5-21
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~中上級編~, 受験勉強のスタート準備, 合格体験記の活用法
こんにちは、中西です。
受験生にとって「合格体験記」というのは、
ある意味でこれ以上ないくらいに貴重な
情報が詰まっています。
言うまでもなく、合格した先輩たちが
具体的な受験勉強のエピソードを
語ってくれているからです。
勉強法の本を読むのも大切ですが、そちら
はあくまで勉強のやり方の一般論が書かれ
ています。
合格体験記というのは、そういった勉強法
をもとに実際に先輩たちがどうやって
1年間勉強していったかという具体的な
エピソードトークになっているわけです。
それが参考にならないはずがないと。
ただ、合格体験記もその内容をまんま
信じていいほど万能ではありませんので、
読み方(読む上での心構え)が意外と
重要になってきます。
そんな趣旨でこれまで2回ほど体験記の
読み方について解説してきました。
▼合格体験記の読み方2
「情報収集でなく“エネルギー収集”」
3回目の今回は、
「共通点を探す」
という読み方について。
合格体験記というのは、今ならネットは
もちろん、赤本でもエール出版などの
体験記本でも、蛍雪時代のような雑誌でも
読むことができます。
私の高校では1~2年上の先輩たちの
合格体験記の冊子が配布されましたが、
そういった学校や塾で配られるものも
あるかもしれません。
こういった体験記というのは、あとのほう
になってから初めて目を通しても意味が
ありませんので、受験のスタート時点で
まとめて読んでおくのが一番効率的です。
何人分もの体験記に目を通すことになりますが、
複数の体験記を読みながら、その書かれて
いる内容について、頭の片隅で合格者の話に
「共通点」がないか探しながら読んでみて
ください。
当然、合格した先輩によって状況や環境が
違いますから、違ったテクニックや違った
エピソードなど、いろいろと多様な話が
でてきます。
が、いくつか読んでいると、似たような話や
エピソードが出てくることが少なくないのです。
そういった合格した先輩たちが共通して
似たようなことを言っている部分については、
それが受験を突破するいわば成功法則である
可能性があります。
たとえば前にも書きましたが、私が受験生
になったときはある合格体験記の本を
買って一気に読みました。
その中で多くの先輩たちが特定の教材を
使っていることに気づいたのです。
全員ではないですが、かなりの確率で
早稲田に合格した人がその教材を使って
いることに気づきました。
合格した先輩の多くが共通して使っていた
ということは、その教材は“当たり”の
可能性が高いと判断できます。少なくとも
“ハズレ”にはならないだろうと。
で、買ってみたらやはり当たりの教材でしたヾ(´▽`)ノ
教材に限らず、時間の使い方やどの時期に
何をやるか、人間関係をどうするかなどなど、
およそ受験生活で起こり得る悩みのパターン
はだいたい網羅されています。
私なんて合格体験記を可能な限りすべて
チェックしたいためだけに、過去の古い
赤本を何年分も買いましたからね。
そうやって共通点を探していくと
受験で成功するパターンが少しずつ
見えてきます。
この「成功者の共通点を探す」というのは
受験に限らず大学でも就職活動でも
仕事においても、いろんなテーマにおいて
使える考え方の1つなので覚えておくと
便利です。
繰り返しますが、状況や環境は人によって
千差万別なので、体験記の内容がそのまま
あなたの受験勉強に当てはめられるとは限りません。
しかしそのことを理解した上で読んでいく
のであれば、勉強法の本では補いきれない
部分まで、参考になる具体的なエピソードや
方法論が書かれているので、貴重な情報が
手に入る可能性が高いわけです。
体験記をまんま間に受けるのではなく、
内容に注意しながら、自分の状況との違いも
考えながら、かつ、共通点を探しながら読んでいくと、
体験記のマイナスの部分が振るいにかけられ、
無駄なく効率的に、貴重な情報を入手できる
可能性が一気に高まります。
受験勉強をスタートさせたら、上記の点を
頭に入れて、できるだけ早いうちに
合格体験記をまとめて読んでおくのが
おすすめですね。
それではまた。