- 2016-5-3
- 勉強のモチベーションアップ, 受験勉強のスタート準備, 合格体験記の活用法
こんにちは、中西です。
受験勉強を本格的にスタートさせるにあたり、
参考になるのが先輩たちの「合格体験記」です。
私も受験生のときにたくさんの先輩たちの
合格体験記を読んで、受験勉強の参考にしました。
個人差はあるでしょうが、受験生で合格
体験記をまったく読まないという人は
少ないと思います。
ただ、合格体験記というのは
“読み方のポイント”
のようなものがいくつかあり、そのポイント
を外した読み方をしてしまうとむしろ
“危険な読み物”になる場合すらあるので、
今回から不定期で
「合格体験記の読み方」
をシリーズで数回お届けします。
で、1回目の今回は、基本中の基本からですが、
「合格体験記」というのはあくまでその先輩の
“主観的な見解”にもとづく体験談
が書かれている読み物だという点です。
たとえば私はこのメルマガを書くときに、
多くの受験生に当てはまる客観的な事実を
できるだけ伝えるように心がけています。
もちろん、私の体験や主観に基づく意見も
少なくないですが、その場合はできる限り
そういう種類の見解だとわかるように伝えています。
何か一つの見解を伝えるときは、そこには
書いていなくても複数の根拠(事例、データ、
研究結果、多くの受験生に共通していたことetc)
に基づいて書いていることが多いです。
滅多にありませんが、内容にクレームが来た
ときの覚悟も持って常に書いていますし、
最悪炎上してネットのニュースになったとしても、
「自分はこういう意図で書きました。
だから謝罪はしません」
と突っぱねるくらいの覚悟で常に書いています。
まあ人間ですから実際は何か知らぬ間に人を
傷つけたり、勢いあまっておかしなことを
書いていることもあるだろうし、結果謝罪を
することも十分ありえますが、
少なくとも上記のようなそれなりの覚悟と責任
を持って書いているつもりです。勉強法など
受験系の書籍を書いている作者もだいたい同じ
ようなものだと思われます(たぶん)。
しかし、合格体験記というのはその名の通り
あくまで「体験記」なので、合格した先輩が
自分独自の主観だけに基づいて体験談を書いて
いることが多いわけです。
「自分の言葉に影響を受ける受験生のことを
考えて、言葉に責任を持って書くぞ!」
「できるだけ客観的な事実だけを書こう」
という心構えで体験記を書いた人はそう多く
はないはずです。それが悪いとかではなくて、
もともと体験記というのはそういうもの。
体験記は執筆者がそこまで責任を負う必要
がある文章ではないわけです。それを理解
した上で、ヒントになる箇所を探していく
必要があります。
一番注意すべきは、その体験記を書いて
いる人の独自の状況・環境による体験を、
一般化(普遍化)してしまって書いている
ことが多々ある点。
「私は朝型でうまく行きました。
受験勉強は絶対に朝にやるべきです」
「私は家でずっと勉強してました。
自習室で勉強する人がいますが、
あれはナンセンスです」
みたいな意見ですね。そりゃあんたの場合だろ!
って突っ込みたくなる意見も少なからず
見かけるわけでございます。
したがって合格体験記を読むときは、
その人独自の状況・環境による見解なのか、
一般化できて自分にも当てはめられる見解
なのかをよく考えながら読むことが重要に
なるわけですね。
合格体験記は非常に参考になる部分も多い
ですが、読み方を間違えるとおかしなことに
なりかねないリスクも抱えている
“特殊な読み物”
ですので、ポイントを押さえて
読むのが重要です。
その読み方のポイントはまだ何個かあります
ので、今月中に数回に分けてシリーズで解説
していきますね。
それではまた。