- 2013-11-17
- おすすめ記事, 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中), 睡眠効率アップで集中力UP
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
受験勉強というのは、「睡眠との闘い」に負けてしまうと生産性が著しく低下します。
ここで言う「睡眠との闘い」というのは、俗に言う「睡眠不足との闘い」のことではありません。私自身は「睡眠不足との闘い」にはあまり意味が無いと思っています。
そうではなくて、いかに賢く効率的に睡眠を取るかという闘いです。
ちょっと油断したら、睡眠というものは簡単に受験勉強に支障をきたす存在になります。睡眠をそういう存在にしないための闘いということですね。
その闘いの中で、受験生によく見られる失敗の1つに、自分の睡眠時間の計測間違いがあります。実はOCPメンバーにもよくいて、これまで何度となくこのアドバイスをしています。
もう少し具体的にいいますと、昨夜~今朝にかけて自分が何時間寝たかを思い出すときに、気づかぬうちに多めにその時間を見積もっていることがあるということです。
本当は6時間弱くらいしか寝ていないのに、「今日は7時間寝てたはずなんだけど、なんで1日中こんなに眠いんだろう(ノд-。)」と考えてしまう状況のことです。
つまり「実際の睡眠時間」と「自分の中の睡眠時間のイメージ」に、少なからぬ差が生じているということ。
なぜこうなるかというと、理由はいくつか考えられますが、典型的な例は大ざっぱに「布団に入っていた時間」=「睡眠時間」と考えてしまっている場合が多いです。
両者が完全に一致する人は、全体の割合でみれば少ないはずです。相当寝付けのいい人(布団に入った瞬間に眠れる人)で、かつ、朝も目が覚めた瞬間に布団からガバッと起きられる人。このタイプなら一致します。
しかし通常の人は、まず布団に入ってから眠りにつくまでに20分ほどを要すると言われています。寝付けが悪い人だと、もっとかかることもあるでしょう。
さらに、自分ではほとんど覚えていないのですが、夜中に寝ぼけながら目が覚めていることも少なくありません。
私もこれはよくあるのですが、朝起きてからよーく思い返してみれば、真夜中に結構な時間目が覚めていた時間があったなと気づくことがあります。
でも半分寝ぼけているので、それが5分だったのか20~30分くらいあったのかすら思い出せない(笑)
しかもそれが1回だけならいいですが、複数回ある場合もあります。
さらにそれは真夜中とも限りません。4時頃に目が覚めて、寝ぼけながら「あ~今何時だよ?えっと時計時計・・・、んぁ?まだ4時かい。ラッキー♪もう1回寝よ」みたいな時間も含まれます。
そして起きたら起きたで、目覚ましを止めてから(あるいは止める前から)実際に布団から出て起きあがるまでの間にも、タイムラグが発生している場合が少なくありません。
「あ~もう時間か。起きなきゃ。あ~でもあと10分くらいいいかな」と20分くらい考えていたりします(笑)
かりに夜寝付くまでに20分、真夜中や明け方あたりに5分、朝目が覚めてから5分だとしても、すでに布団に入っている時間と実際の睡眠時間には30分もの開きがあります。
しかもこれは少な目に見積もってますので、人によっては、簡単にこの1.5倍にも2倍にもそれ以上にもなっている場合もあるでしょう。
そう考えると、昨日の睡眠時間をイメージするときに
「布団に入ったのが夜中の0時で、起きあがったのが7時だから、7時間は寝たんだけどなあ」
とざくっと考えても、実際の睡眠時間はそれよりかなり少ない場合があるのです。
だから7時間寝ないと日中しっかり頭が回らない人が、「布団に入っていた時間」が7時間ちょうどである場合は、睡眠が足りていない可能性が高くなります。
このあたりをざくっと見積もっていると、「昨日は7時間寝たはずなのに、なんか朝からずっと眠いなぁ」という「寝たのに眠い」という状況が発生するわけです。
このように、自分で思っているほど夜に眠れていない場合があり、その場合、自分の中では睡眠時間のイメージは十分なはずなのに、日中眠気が強いという感覚になります。
それも午後以降にでもなれば自分が昨夜どれくらい寝ていたかなんて、もう忘れてしまって思い出せないことも少なくないです。
だから、あまり難しく考えず「日中に眠気が来たら、仮眠を取ればいい」と、それだけ覚えておけばいいと私は思います。ここで難しく考えて
「あれ。。昨日は7時間寝たはずなのに、なんでこんなに眠いんだろう。ああ、私は精神力が弱い。受験生なのに本気になれてない、情けない。」
みたいに自分の精神力やら意志力の無さを嘆く必要は無いと言うことです。
単に上のような実際の睡眠時間と自分の思っているイメージに差があっただけですから(この差には、「睡眠時間」だけでなく思いのほか「睡眠の深さ」が浅くて睡眠が足りていなかった場合の差も含みます)。
眠気が強いということは、脳がそれを要求しているということです。
そしてそうなるということは、自分では気づいていない理由が必ずあります。
「夜寝たはずなのに、日中眠くなっている自分が情けない」などとあまり深刻に考えずに、眠気があるなら早めに仮眠をとりましょう。
また、眠気の強い日々が最近続いているなら、一度「ちょっと睡眠時間多いかな?」と思えるぐらいの自分の中で少し思い切った睡眠時間を確保してみてください。
案外、その追加分を足してようやく必要な睡眠時間としては丁度よいという場合もありますので。
眠気に対しては「闘う」よりも、これくらい無理なくソフトに対応したほうが、長期で見れば心身にとって健康的ですし、受験勉強としても効率的だと私は思います。