- 2017-8-2
- おすすめ記事, 効率的な時間管理術, 受験を突破する生活習慣術, 夏休み・冬休み・春休みの勉強法
こんにちは、中西です。
前回は、とくに自由度の高い夏休みにおいて
「『要領の悪さ』は『規則正しい生活』で補える」
という話をしました。
今回はその続き。
実は、「規則正しい生活」には多くの人が
あまり気づいていない大きなメリットがあ
ります。それは、
「意志力の消耗が少ない」
という点です。
この「意志力」というのは海外の研究にお
ける「ウィルパワー」という言葉を訳した
ものですが、ようするに自分自身の
「脳のエネルギー」ぐらいに思ってください。
この意志力というのは、誰でも1日に使える
トータル量(キャパ)が最初から決まって
いて、1日の中で時間の経過とともにどん
どん消耗していくことがわかっています。
先日聞いた話では、それを証明した論文の
数は100くらいあるそうです。
意志力、つまり脳のエネルギーは1日の中
でどんどん減っていきます。
以前、私の同僚の女性が、勤務中に2リット
ルの水のペットボトルを机の横にドーンと
置いて、朝から少しずつ飲んでいって、
勤務終了までにそれを飲み切るノルマを
課していました。
時間がたつにつれて2リットルの水がどんど
んペットボトルから減っていくわけです。
意志力もまさにそんな感じで、
最初にトータル量が決まっていて、朝から
時間がたつにつれて、少しずつ減っていく
ということですね。
とくに脳のエネルギーの減りが早いのは、
「選ぶ」
という思考をしたときです。これも多くの
実験で判明していますが、人間は何かを
「選ぶ」ときに意志力を大きく消耗する
ことがわかっています。
朝起きて
「今日はどの服を着ようか」
「今日はどの靴下がいいかな」
「今朝は何を食べようか」
「今日の勉強は何をしようか」
といった「選ぶ」という思考が多いほど、
自覚の有無にかかわらず、脳のエネルギー
を消耗していくわけです。
スティーブジョブズ・ザッカーバーグ・
アインシュタインらが毎日同じ服を着て
「服を選ぶ」という行為すら嫌っていたのは、
その「選ぶ」という思考が、脳のエネルギ
ーを消耗させることを経験的・感覚的に
理解していたからです。
この
「今日は何時まで勉強するか決める」
「今日はいつ風呂に入るか決める」
「今夜は何時に寝るか決める」
「明日何時に起きるか決める」
・・・全部無数にある時間の選択肢の
中から、1つを「選ぶ」行為です。
そしてこれと対局にあるのが
「規則正しいパターン化された生活」
になります。
「規則正しい」ということは、別のいい方
をすれば「毎日同じ」ということであり、
「毎日同じ」ということは、つまり
「選ぶ」ことがないということです。
一流のスポーツ選手にも規則正しい生活を
送る人は多いですが、それは「毎日同じ」
パターンを送ることで、
余計な意志力の消耗を避け、本来もっとも
力を入れるべき練習に全力を尽くせるよう
になるからなのです。
余談ですが、私は毎朝10種類近くの野菜・
果物を材料にした自作の特製ジュースを
作って飲んでいるのですが、
この特製ジュースも完全に決まった流れ
作業で(=毎回同じ規則正しいパターンで)
作っているため、ほとんど意志力をつかい
ませんヽ(´▽`)/
材料を取り出して、作って、すべてを洗い
終わるまで、5分かからないです。
もう何百回も繰り返しているので、冷蔵庫
から取り出す動作や置き場所、洗い方も
全部パターンが決まっていて、
朝起きたらそのいつものパターンどおりに
体を動かすだけで、栄養満点の特製ジュー
スが完成します。目をつぶっても最初から
最後までやり切る自信があります(笑)
それくらい徹底して同じパターンでやるよ
うにしているのは、朝からそんなところで
脳のエネルギーを消耗したくないからです。
結果、ラクに簡単に作れるので、長年その
特製ジュースで健康を維持できております(´-`)
最強すぎるジュースなので、たぶん今後も
ずっと飲み続けるかと。(余談の余談です
が、この特製ジュースの内容と作り方につ
いては、後日出す集中力の教材で公開予定)
というわけで、「規則正しい生活」という
のは、単に「健康的な生活を送りましょう!」
という話ではなくて、
「脳のエネルギーの消耗を最小限に抑え、
本来集中すべき事に最大限に集中できる」
という最強のメリットがありますので、
ぜひこの点は覚えておいてほしいと思いますね。
それではまた。