- 2016-3-5
- おすすめ記事, その他・雑談, 受験が終わった後について, 受験の意味を考える, 志望校・進路の決め方
こんにちは、中西です。
好きなこと論シリーズ、
かつてない好評&長期連載になってます。
前回紹介した
「好きなこと」を維持するための“比重”
に関する二人(浦沢さん・うちの母)の話は、
実は事例として参考になるのかどうか
ちょっと疑わしい
“2つの突っ込みどころ”
があったのですが、
あなたは気づいたでしょうか。
その“突っ込みどころ”とは、
1、二人ともサラリーマンではないこと
2、二人とも「働き盛り」の年齢を過ぎていること
です。
二人は一般的に多くの人がなる
サラリーマンでもなく、
働き盛りを過ぎた年齢(浦沢さんはすでに
地位を築き上げた人、母は一般的には
もう定年をすぎた年齢)の人たちです。
そういう属性の二人の仕事観が、
果たして「好きなこと」論を広く語る上で
参考になるのか?
という“突っ込みどころ”がありました。
別にそこを指摘するメールなども
一切届いてないのでそこはスルーしても
良かったのですが、
上の2点については「好きなこと」論を
考える上でそれなりに重要なテーマが
含まれているので、今回少し掘り下げます。
まず1については、ようするに
「サラリーマンは『好きなこと』ができるのか?」
というテーマが内在しているわけです。
これについては、YesでもありNoでもあります。
ものすごくざくっと言うと、そこは
「会社による」部分が大きい
のです。もっといえば
「社長(創業者)の会社観・仕事観・人材に対する価値観」
にかなり大きく左右されます。
私はライター時代に
数百社の企業に実際に足を運び、
その会社の経営者や社員の人たちに
「働くこと」「仕事のやりがい」「就職」「転職」
などをテーマにした突っ込んだ生々しい話を
聞きまくったことがあります。
誰もが知る有名企業から、
無名のベンチャー企業まで、
数年ほど毎日のように取材させてもらいました。
その前にはこの
「好きなことで個人が強みを活かして働く」
というテーマについて、日本一徹底的に
追及・実践している某天才経営者がいる
会社で働かせてもらい、
本やセミナーでは絶対に学べない
到底お金では換算できない様々なことを
直接教えて頂きました。
なのでおそらくこのテーマについては、
平均的な人よりも多少は詳しいのではないかと
勝手に思っています。
で、話を戻すと、
あなたがもし大多数の人がなるように
サラリーマンとして働く場合、
あなたが自分の「好きなこと」を活かして
生きて行けるかどうかは、
もう完全に会社の社風・価値観や
経営者の人材に対する思想に
思いっきり左右されます。
よってサラリーマンとして理想の働き方が
できるかどうかは確率論もあるので、
ある意味ではギャンブル的な要素が
あるともいえるわけです。
しかし見方を変えると、
サラリーマンであっても
いい会社を探せば(選べば)、
自分の「好きなこと」を活かした、
楽しいサラリーマンライフを
送れる可能性も十分あるということです。
「サラリーマン=奴隷
=満員電車で死んだ目をしている人たち
=好きなことをやっていない人たち」
みたいな中2レベルのステレオタイプな
サラリーマン像しか頭に思い描けない人は、
ただ単にいい会社・いい経営者の
存在を知らないだけだと言えます。
情報がいかに大事かということですね。
ステレオタイプなサラリーマン像しか
頭に思い描けないと
「サラリーマンではダメだ!
すぐ起業するしかない!」
みたいな、悪い意味での飛躍した
判断しかできなくなります。
好きなこと論シリーズ、次回に続けます。
To be continued
※追記:次回の記事⇒起業すれば「好きなこと」をやれる?