- 2018-5-19
- おすすめ記事, その他・雑談, 受験を突破する健康管理術
こんにちは、中西です。
すでに皆さんご存知かと思いますが、歌手の西城秀樹さんが先日63歳で亡くなりました。
死因は急性心不全とのこと。
西城さんは48歳で脳梗塞になり、その後は回復と再発・リハビリを繰り返し、15年もの闘病生活の末、亡くなりました。
西城さんの逝去が報じられたあと、私はメディアが“あのこと”を報じるかなと思ってざっと各種メディアをチェックしてみたのですが、
見事にどこも“あのこと”に触れてないんですよね。
私の見落としかもしれませんが、今回の西城さんの亡くなった元々の原因である可能性が非常に高い“あのこと”を、なぜどこも報じてないのかわかりませんでした。
そこで、このメルマガでお伝えしておきたいと思い今回のテーマにしたのですが、西城さんは48歳で脳梗塞になる以前、
“ものすごいヘビースモーカー”
だったのです。
これはわりと有名な話で、西城さんはそれまで「1日3箱以上」を吸う超ヘビースモーカーでした。これは彼の著作にも書かれています。
そんな異常な量の喫煙を若い頃から長年にわたり続けた結果、48歳で脳梗塞になってしまったのです。
闘病記の著書には、脳梗塞は自らの健康への過信が招いたとハッキリおっしゃっています。
西城さんが亡くなった原因の急性心不全(急に心臓が止まってしまうこと)は、医師によると彼の年齢からして、脳梗塞が遠因になっている可能性が非常に高いとのこと。
つまり、彼が63歳にして亡くなった原因は、元をたどっていくと、48歳までの超ヘビースモーカーの習慣にあったといえるわけです。
彼の喫煙習慣が死因につながったことがこれほど明らかであるにもかかわらず、私が見た限りほとんどのメディアが報じてませんでした。
私のような門外漢すら容易にわかることを、メディアが一切触れてないのはちょっとおかしいです。タバコメーカーへの“忖度”があるんちゃうの?と。
彼自身が若いころの健康への過信を非常に反省していたわけで、本当に西城さんの思いをくむなら、彼の死因につながった喫煙の害についてメディアはもっと触れるべきです。
ちなみに、今回の件で思い出したのは、昭和の大俳優・石原裕次郎の死です。
彼は若い頃にとんでもない量の酒を飲み続け、大酒豪で有名でした。
兄の石原慎太郎さんの話(たしか大ベストセラー小説「弟」に書かれてた)では、常人では信じがたい量の酒を飲みまくっていたようです。普通の酒飲みの次元をはるかに超えていました。
彼は人並み以上に健康な身体を持っていて、20代、30代は浴びるように酒を飲んでも大丈夫だったのですが、40代前半で舌の癌になりました。
数年後、さらに解離性大動脈瘤にかかり、大手術を受け奇跡的に生還するも、その数年後、今度は肝臓癌になり、52歳で亡くなりました。
また、これは芸能界ではないのですが、私も大変尊敬していた、ある分野で秀逸な業績を残されたSさんという経営者・コーチの方がいたのですが、その方は20代・30代と全く寝ない人でした。
1ヶ月のうち10数日~20数日も徹夜をされて働いていた方で、人格的にも本当に素晴らしい方だったのですが、40代前半で癌が見つかりました。
その後7年にわたり壮絶な闘病生活を送られ、47歳の若さでお亡くなりになりました。
最後の亡くなり方は西城さんそっくりで、前夜まで普通に会話していたのに、朝にお子さんが動かない父親を発見。
その時点で心肺停止でしたが、病院で蘇生したものの意識は戻らず、3週間後くらいに息を引き取られました。
奥さんの手記によると、やはりSさんは自らの健康について過信していた部分があった、という趣旨の話が書かれていました。
西城秀樹さん・石原裕次郎さん・Sさんともに、
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若い頃の異常値レベルの悪習慣
(超ヘビースモーカー・毎日の大量飲酒・極端な睡眠不足)
↓
40代で病気発症
↓
10年前後の闘病生活
↓
死去
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というのが、大筋で非常に似ていると感じるのです。
「悪習慣は、10~20年スパンで蓄積される」と考えた方がよさそうです。
自分の身体が若くて健康な時、人は過信しやすいものです。私も昔はそうでした。
しかしそういう自分の身体が若くて健康な時から、いかに過信しないで自らの身体を休ませ、いたわっていくかが人生を左右する、ということだと私は思います。
結局、習慣というのは「積み重ね」ですから、悪習慣が続くとその蓄積は命まで縮めますし、
逆に良い習慣を身につければ、長く健康にすごせるということです。
「悪習慣」の「積み重ね」ほど恐ろしいものはありませんので、私たちは西城さんの死から、改めてそのことに気づかないといけないと思った次第。
それではまた。