- 2017-5-16
- おすすめ記事, 勉強のやる気アップ法, 勉強のモチベーションアップ, 受験を突破するマインドセット, 目標を設定する
こんにちは、中西です。
勉強や仕事をする際に、「ご褒美」を設定
しておくと生産性が上がり、目標の達成率
も高まることが、心理学(&行動科学)の
研究で明らかになっています。
これはわりと有名な話なので、頑張った自
分へのご褒美として、目標を達成したら
「ハーゲンダッツアイスを食べる(´-`)」
「楽しみにしていたあの漫画の最新刊を読む」
「ほしい洋服を買う」
「遊びに行くヽ(´▽`)/」
みたいな“プチ贅沢”を用意して、目の前
のことに頑張る人は少なくありません。
それ自体は別にいいのですが、私がこれま
で会食や取材でいろいろ話を聞いてきた人
の中で、たまに「仕事のご褒美」として
こんなことを言う人がいたのです。
「もっと面白い仕事をすること」
・・・えっと、この意味分かります?
仕事や勉強は苦行で、
「ご褒美=楽しい遊び・プチ贅沢」
といった認識しかなかった人は、
一瞬ピンと来ないかもしれません。
逆に仕事や勉強の「楽しさ」を重視する人
はすぐにピンと来たと思われます。
つまり、今やっている仕事のご褒美は、
「今以上に面白い仕事ができるようになること」
だというわけです。
言い方は多少人によって違っても、この
趣旨の話をする人は、例外なく優秀な人でした。
勉強でも同じで、以前私の個別コーチング
を受けていた高3の男の子で、大手予備校の
全国模試で一位になるような優秀な子がいました。
その子が勉強の目標を達成したときの「ご
褒美」として設定していたのが、
「物理の問題を解く」
でした(゚o゚;;
周りの他の受験生は全員上に書いたような
“プチ贅沢”系だったのですが、この子だ
け「物理の問題を解く」とご褒美欄に書い
ていたので、最初は記入ミスと思って確認
したのですが、
「それが一番楽しいんです」
とのこと(;゚ロ゚)
こんな人間に勝てるわけがない気がします
が(笑)、実際彼はそのまま現役で東大理3
に合格しています。
ただ、こういう見方もできるのではないでしょうか。
優秀な人だから「もっと面白い勉強(仕事)
をすること」といった形で「勉強(仕事)
そのもの」をご褒美にしている面もあるが、
「もっと面白い勉強(仕事)をすること」
をご褒美(or目標)に設定することにより、
勉強や仕事に向かうモチベーションが生まれ、
それ自体が楽しくなり、優秀な人になっていく
・・・という側面です。
そういう「ご褒美」を設定したらより生産
性が上がるのかという研究の有無は知りませんが、
私自身もある時期からこの「もっと面白い
仕事(勉強)をできるようになること」を
目指して生きているので、その感覚でいうと、
こういうご褒美(≒「目標」)を設定し、
それを強くイメージしながら取り組んだ方が、
目の前のことにワクワクして取り組める
ようになりやすいです。
受験生なら、たとえば英語の長文読解で1回
目に読んだ際、「この長文を、もっとスラ
スラと楽しく読めるようになること」を
目指して読解の勉強に取り組むわけです。
問題集をやっていても、「このレベルの問
題が、もっとスラスラと解けるようになり、
この分野の問題を解くのが面白くて仕方が
ない状態になった自分」を目指して進む、
ということ。
もともと勉強というのは、理解が深まる
につれて面白くなっていく側面があります。
ある日突然その「面白さ」が手に入るわけ
ではないですが、努力(勉強量)に比例し
てどんどん面白くなっていくその部分に
意識をフォーカスして取り組んでいく、
ということです。
何も考えず、単に目の前のノルマを処理し
たり、単に暗記したり、単に問題を
解いているだけの状態だと疲れますが、
その取り組みが「もっと面白くなること」
を目指してやっていくなら、それ自体が
楽しみになりやすい、ということですね。
というわけで、「ご褒美」というのは必ず
しも“プチ贅沢”だけではなく、その取り
組み自体を「もっと面白くしていくこと」
も含まれますので、
よりモチベーションを上げて、目の前のこ
とを楽しみながら集中したい人は、参考に
してみてください。
それではまた。