- 2015-6-4
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~中上級編~, 勉強の習慣化, 勉強計画の立て方
こんにちは、中西です。
今回は
「勉強計画」
が挫折しがちな人や
何かの習慣化で挫折して
自己嫌悪まっただ中の人(。´Д⊂)
は必見です。
今回の記事に出会ったあなたは
たぶんラッキーだと思われますよヽ(´▽`)ノ
一生物のノウハウを得られるかもね。
本題。
今回の話は、
ここ最近私が聞いた話の中でも
役に立つ話のトップクラスだと思います。
ドイツのある著名な社会心理学者が、
こんな実験を行ったのです。
数日間の連休(=クリスマス休暇)の直前に、
学校に向かう生徒を呼び止めて、
調査への協力をお願いしました。
調査のテーマは、
「現代人の休暇のすごし方」。
この調査への協力にOKしてくれた学生には、
「連休中にどのように過ごしたか」について、
エッセイを書いてもらうように依頼しました。
エッセイの提出はポストに投函
してもらう形式なのですが、
投函期限はクリスマス当日から
48時間以内。
ここまでが調査の内容なのですが、
実は調査をお願いした学生のうち、
半分の学生には、
“もう1つ”別の指示
を出しておいたのです。
その指示とは、
エッセイを書く予定の
【「時間」と「場所」を具体的に決めてもらう 】
というものでした。
つまり協力にOKと言ってくれた学生の半分には、
その場でエッセイを執筆する
「時間」と「場所」
を紙に書いてもらったのです。
(例:「夜寝る前に」「リビングで」など。)
で、クリスマスから数日後。
調査をした心理学者のもとに、
学生たちからエッセイが続々と届きました。
回収率を調べてみると、
エッセイを書く「場所」「時間」を
決めなかった学生のうち、
エッセイを送ってきたのは、
わずか32%でした。
ところが、エッセイを書く
「場所」と「時間」を
最初に決めておいた学生は、
71%もエッセイを送付してきたのです。
なんと実行する「場所」と「時間」という
このシンプルな計画を作らなかった
学生の2倍以上の結果です。
「場所」と「時間」という、
非常に簡単な計画を最初に作るだけで、
被験者の目標の達成率が
2倍にもなったのです。
これは驚くべき話でございますよ(;゚ロ゚)。
この実験は「数日間」という
短めの連休での結果でしたが、
同じ心理学者による
5月~9月までの長期間におよぶ調査でも、
同様の結果が出ました。
その長期間の調査はエッセイではなく
「模擬テスト10回分の冊子」
を学生にわたして、
「場所」と「時間」を決めた場合と
決めなかった場合で比較したものでした。
結果、勉強する「場所」と「時間」を
決めなかった学生は平均で100問しか
やっていなかったのに対し、
決めておいた学生は、
平均250問も解いていました。
なんと数ヶ月間という調査でも、
2倍以上も達成率の差が出たのです。
しかも、調査を依頼する側が、
最初に生徒に接触したのはきわめて短時間でした。
冊子をわたして、9月に回収する旨を伝え、
学生にその場で「場所」「時間」を
書いてもらっただけなのです。
たったそれだけで、
これほどまでの効果の違いがあったわけです。
先日、私がある専門家の方のブログを
「毎日トイレの大のタイミングで読んでいる」
という若干お恥ずかしい話をしましたが(ノ∀`*)ノ
この習慣が私の便通とともに
ずっと絶好調なのもヾ(´▽`)ノ、
上の実験同様に、単に
「毎日このブログを読む!」という
決意をするだけではなく、
読むための「場所」と「時間」(タイミング)を
決めておくという“シンプルな計画”だったからです。
(この習慣をスタートしたときは、
上の実験の話など知りませんでしたが、
結果的にそれで良かったことになります)
ちなみに、私は
「翌日のTodoリストの作成」や
「メルマガ執筆」
といった重要なタスクも、
毎日ほとんど同じタイミング・
同じ場所でやっています。
確実に実行する必要があるので、
直感的・経験則的にそういうやり方の
ほうがいいと判断していたのですが、
このやり方は、心理学の実験でも
確かな方法だったことになりますね。
受験生なら、たとえば
「英語の長文読解」など、
重要な勉強をこの方法で
やっていくのはかなりおススメです。
というわけで、
勉強計画が挫折しがちな人や、
どうしても習慣化したいことがある人は、
あまり難しく考えずに
「場所」と「時間」
を決めるだけの“シンプルな計画”を
作ってみてください。
少なくとも、今よりも達成率は
2倍以上になるはずです。