- 2017-5-3
- おすすめ記事, その他・雑談, 潜在意識・自己暗示の活用, 現代文の勉強法
こんにちは、中西です。
本日は憲法記念日ですので、
今回はそれにまつわる話を。
(このブログ・メルマガは休日は
雑談系になることが多いです)
日本人の特徴的な性格の一つに、
非常に多くの人が
「言霊信仰(思想)」
を持っている点があります。
「言霊信仰(思想)」というのは、言葉
にはパワーや魂が宿っているという考え方
のことで、とくに特徴的な点は
「言ったことは現実化する」
という考え方です。
これは自分では意識していない場合が多い
のですが、
たとえば受験生であれば、受験とは全く関
係ない会話の中で「落ちる」「すべる」と
いう言葉を誰かが使ったときに
「縁起でもないこと言わないでよ!(>_<。)」
みたいな返事をする人は、ほぼ間違いなく
言霊信仰を(自分では気づいていなくても)
持っているのです。
日本には部屋番号に4のつく号室がない病院
や建物が多数あるのもその影響で、言うま
でも無く4は「死」を連想するからです。
そのベースには、4(し)の付く番号→死
(し)を連想する→死(し)が現実化する、
と考える思想が存在しています。
また海外ではよく自分のペット(犬・猫な
ど)に自分の尊敬する人の名前を付ける風
習がありますが(犬の名前に「アインシュ
タイン」など)、日本人はこれをほとんど
やりません。
なぜやらないかというと、尊敬する人の
「名前」を自分が飼うペットに付けたら失
礼だと考えてしまうからです。
その根底には、「名前=言葉=その言葉が
現実化する」という思想がベースにあるため、
「尊敬する人=自分のペットと化す」
のは失礼だと思ってしまうということです。
この逆のパターンが自分の子供につける名前で、
幸せになってほしいから「幸子」とか、
友達に恵まれてほしいから「友恵」とか、
賢くなってほしいから「賢治」などなど、
名前に付ける「言葉」が「現実化する」と
いう思想(思考・信仰)をベースに名付け
られていることが少なくありません。
挙げ出すとキリがないですが、こういう
「言霊思想(信仰)」が、ほとんど無意識
に近いレベルで日本人の思考に影響を与え
ているのです。
(これについてより詳しく知りたい方は
井沢元彦氏の言霊シリーズが日本で一番
わかりやすい解説書なのでおすすめ)
で、ここからが本題なのですが、上に挙げ
た例くらいであれば別に生きていく上で支
障はほぼ無いわけですが、
この「言霊思想(信仰)」は無意識レベル
で日本人の根底に流れているため、もっと
大きな、重要な案件においても働いてしま
うことがあります。
その典型例が憲法論議で、とくに言霊思想
がマイナスの悪い方に作用してしまうのが、
「戦争」に関する議論をするときです。
勘のいい方ならもうお気づきかと思いますが、
言霊思想(信仰)をベースに持っている自
分に気づいておらず、かつ、理性的な物の
見方ができない人は、
「『戦争』に関する言葉が憲法に入っていたら、
『戦争』が起こってしまう(現実化する)」
と考えてしまうということです。
理性的に考えれば、「他国が戦争をしかけ
てきたとき」に、その侵略から大切な郷土
を守ることを想定するのは当たり前の国防
意識のはずですが、
自覚なく言霊思想(信仰)をベースに持っ
ていて、かつ理性的に物事を見ることが出
来ない人たちは、
「『戦争』なんて言葉を使ったら、
『戦争』が起こってしまうんだ。だから、
そんな危険なことは考えない方がいいんだ!」
という、思考をしてしまうわけです。
それがどういう団体か、どういう人たちか
はあえて言いませんが(笑)、
私みたいな性格も口も悪すぎる人間からし
ますと、そういう人たちを見るにつけ
「ア○丸出しやなこいつら」と下品なこ
とをつい思ってしまうわけですが<(_ _)>、
根底にどういう思想(信仰)が流れている
かを知っていれば、どちらが正しいか・何
が真実か、といったことが見えやすくなります。
とくに言霊信仰(思想)は、上記の通り
我々の日常生活のレベルから、メディア・
政治・経済・憲法レベルの話まで、
至るところで影響を受けているものなので、
知っておいて損はないと思いますし、
うまく行けば小論文のネタや現代文対策に
もなるかもしれませんので(´-`)、よかっ
たら頭の片隅にでも入れておいてください。
それではまた。