- 2016-7-14
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~基礎編~, 高校1~2年生向けの話
こんにちは、中西です。
数日前に、ある高校1年生から
相談がありました。
学校で某通信教育の受講案内が
あったらしいです。
その案内で多くの先輩が、その
通信教育のサービスに入会したようで、
自分も英数国の勉強がおそろかになって
いるので入ろうか迷っていると。
ただ家の事情が少し複雑で、経済的な
余裕がほとんどないので、家族に相談
しても「1教科にしてほしい」と言われ
3教科も入れそうにない。
どうしたらいいと思いますか
・・・・という相談。
で、私は何と答えたかというと、
かいつまんで言えば
「通信教育に入らなくても、市販の
参考書だけでも勉強は進められる」
という事実を伝えておきました。
通信教育にもメリットはあるでしょう。
ただデメリットも多いと私は思っています。
とくに
「(長期的に)自分のペースで進められない」
「必要以上にテキストが届く場合が少なくない」
「どんどん“やってないテキスト”が溜まって行き、
やる気が失せる」
といった状況に陥ることがわりと
よくあるのです。
また毎月新しいテキストが届くので
実力アップに不可欠な
「1冊を何度も繰り返す」
という勉強法がとてもやりにくい
側面があります。
さらに塾や個別指導・家庭教師など
に比べて「強制力が働きにくい」という
点もあります。
ともかくほぼ無理矢理勉強せざるを
えない環境が手に入るのが塾・個別指導・
家庭教師ですが、通信教育の場合は
そういった強制力も弱いです。
たしかに添削してくれる場合もあり、
そういう場合はそれがメリットに
なりますが、「強制力」としては
そんなに働かないことが多いのです。
先日もモチベーションの話をしましたが
受験系のサービスを利用するなら
「強制力」が働くかどうかは結構重要で、
それが無いならサービスとしての魅力は
半減します。
何より、
「市販の参考書だけでも、すべての大学
の合格レベルに十分到達できる」
というのが決定的に重要です
(当然通信教育の会社がそんな話を
することはありませんが)。
なので「経済的にギリギリで余裕が
ほとんどない」という生活状況のご家庭が、
低価格の市販の参考書・問題集を
あえてやめてまで、
生活費を削るような形で高額なサービスに
加入するほどの必要性は無い、
というのが私の考えです。
相談をくれた子はまだ高1だったので、
家庭が経済的にギリギリだということなら、
まずは市販の参考書・問題集をしばらく
やってみたほうがいいですね。
それでもうまく行かないなら、そのときに
通信教育などを検討しても遅くはないでしょう。
経済的に余裕があるなら高額な教育
サービスをいろいろ受けてもいいでしょうが、
経済的に余裕がないなら、別に市販の
参考書や低価格のネット動画などで
独学しても乗り越えられるのが今の
大学受験です。
そもそも受験は独学の部分で
勝負が決まるわけですからね。
お金をかけたからと言って必ずしも
成績が上がるわけではないということを
理解しましょう。
必要な材料はどこでも手にはいるので、
あとは本人が実際に勉強をするかどうかだけ。
サービスそのものに“依存”していたら
全くダメで(“利用”ならいい)、
結局自分の頭で考えながら、自分で
主体的にやるしかないのが受験です。
それではまた。