- 2011-2-21
- 勉強のモチベーションアップ, 模試の対策テクニック, 潜在意識・自己暗示の活用
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こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
前々回、前回からの続き。
ここ2回、脳は「同じ言葉の繰り返しに弱い」というお話をしておりました。
<前々回、前回の記事>
「お祈り」と「催眠術」の共通点は何でしょう?
アホな「尊師」にも天才の「孫氏」にもなれる、脳のすごいカラクリとは?
ざくっとはしょって復習しておきますと、
前々回では、「お祈り」と「催眠術」はともに「同じ言葉を繰り返す」という点において共通している部分があるということ、
さらに前回では、カルト宗教が信者に「尊師ー尊師ー尊師ー尊師ー尊師ー」などと「同じ言葉の繰り返し」を使って歌を歌わせ「洗脳」していく手法と、
一方で、子供の頃から「お前は天才だ!」と「同じ言葉の繰り返し」を言われ続けて、本当に天才事業家となった孫正義氏を比較しました。
ようするに、「同じ言葉の繰り返しに弱い」という脳の特長を利用すれば、人間は、
アホな「尊師」にも、天才の「孫氏」にもなれる(!)
のであり、この特長は、最低の悪用もできれば、最高の善用もできる、
とまあ、だいたいそんな話でした。
で、その特長をいったいどのようにして勉強に活かせばいいのか、という話ですね。
勘のいい方ならわかると思いますが、これはそんなに難しい話ではありません。
たとえば、勉強に入る前に、前回のシリーズでお話したTodoリスト(その日やることの一覧)を眺めながら、
「今日中に、絶対このリストをすべてやり終える!」
と、心の中で何度も「同じ言葉を繰り返す」のです。可能であれば、声に出したほうが効果的。
たとえば、当会では「30分以内の短時間単位」で勉強する集中法を推奨していますが、休憩が終わって次の勉強時間に入るときに、
「今から30分間、めっちゃ集中する!」
と、心の中で(or声に出すかして)、何度か「同じ言葉を繰り返す」。
簡単ですよね?これって、ようするに
「自分に言い聞かせる」
という行為なわけで、大半の人は多かれ少なかれ自然にやっていることなのです。
が、何となくそれをやっている人と、
「脳は同じ言葉の繰り返しに弱い。だから、その特長をうまく利用してやろう」
と、その意味をよく理解して、戦略的に活用している人とでは、長期的には結果がまったく変わってくるのは言うまでもありません。
「自分に言い聞かせる」というのは、心理学用語でいうと
アファーメーション(深層自己説得)
と呼ばれるもので、一般的な言葉で言うなら、いわゆる「自己暗示」のこと。
前々回からお伝えしてますが、これは別にオカルトチックな話でもなんでもなく、
「同じ言葉の繰り返し」が持つ効果というのは、学問的にも認められているしっかりと実証された話なのです。
よく漫画やドラマで受験生が出てきたときに、壁に大きな文字で
「東大に合格する!」
などと張り紙が貼ってあることがありますね。
リアルな世界でも、目標を紙に大きく書いて壁に貼っている人は少なくありません。
「同じ言葉の繰り返しに弱い」という脳の特長を考えるならば、
この「目標を見えるところに貼っておく」という行為も、気休めでもなんでもなく、一定以上の効果が期待できます。
つまり、すぐ目につくところに貼ってあるということは、しょっちゅう「東大に合格する!」をいう言葉を見ることになるわけですが、
「しょっちゅう見る」ということは、脳からすれば「同じ言葉を繰り返す」ということと同じことになるのです。つまり、
「あなたはだんだん眠くなる~眠くなる~眠くなる~」と同じ言葉を繰り返す「催眠術」や、
先ほどの(心の中や声に出して)同じ言葉を繰り返す「自己暗示」に一定以上の効果が認められる話と同様、
「東大に合格する!」という張り紙も、それを毎日何度も見る限りにおいて、一定以上の効果があるといえるのです。
次回に続きます。
P.S
うーん。。終われない。。。着地できませんでした(笑)
次回でなんとしてもシリーズ完結させます。どうやらブログを書く前の自己暗示が足りなかったようですね。もう絶対次回が最終回!
絶対次回が最終回!
絶対次回が最終回!
絶対次回が最終回!
次回記事⇒ 私が学年で1番になった脳のだまし方
P.S2
最近、BGMに「小川のせせらぎ」や「鈴虫の鳴き声」を聞いていますが、すばらしく集中できます。