- 2015-11-21
- おすすめ記事, 効率的な時間管理術, 勉強のやる気アップ法, 勉強の集中力をアップさせるテクニック
こんにちは、中西です。
私は以前、
勉強や仕事のパフォーマンス(生産性)
がすごく落ちていた時期に、
なかなかその原因がわからずに
悩んでいたことがありました。
全体的に一日の勉強量や仕事量が
とっても少ないのです。
なんとなく、
「これのせいかな?」
と思う原因の目星はいくつかあるのですが、
決定的に
「これが諸悪の根源だ!」
と思える原因が見あたりませんでした。
で、そんなしょうもない時期を
ズルズルとすごして、あるときようやく
パフォーマンスがイマイチな原因というか、
真因がハッキリわかったのです。
今思えば、書くのも恥ずかしいくらい
実にバカバカしい原因だったのですが、
それは、
——————————
【 午前中の調子の良さが、
そのままずっと続くと、
勝手に思い込んでしまう 】
——————————
という思考パターンが原因でした。
この思考のバグのようなパターンを
毎日繰り返していたのです。
ああ・・・たしかに午前中というのは
起きたばかりで脳も体も元気ですから、
めちゃくちゃ集中して
勉強や仕事に取り組めるわけです。
しかし、その元気な状態が一日の最後まで、
ずっと続くことはありません。
これは私に限らず
大半の人に当てはまる事象で、
まあ当たり前の話ですね。
つまり、午前中にどれほど元気でも、
脳を使っているわけですから
午後には徐々にエネルギーは低下していき、
午後のある時点からは確実に
(午前中に比べて)集中力が
低下せざるを得ない状況に
なっていくということ。
ところがです。
このあまりにも当たり前の
エネルギーの変動パターンを、
私は“認識”はしていましたが、
その事実を受け入れようと
していませんでした。
もう少し厳密にいうと、その事実を
“頭”ではほぼわかっているのに、
“心”ではつい毎日、午前中の調子がいいときに
「今日はこのまま
一日中この集中力が続くんちゃうか。
いや、今日はたぶん続くでこの感じならヾ(´▽`)ノ」
とその調子のいい状況が続くと
毎回都合良く楽観視して、
結果、午後にはその楽観視が完全に崩れて、
集中力がおもいっきり低下した午後をすごす
・・・こんな毎日を繰り返していたのです。
そんな毎日を推定数百回ほども(!)繰り返し、
ようやく
————————————————-
「『午前中と全く同じレベルの集中力が、
一日ずっと続くことはありえない』
という事実を受け入れなければ、
一日のパフォーマンス(生産性)は上がらない」
————————————————-
ということに気づいたのでした(おそっ!)
この認識にいたるまでに随分時間がかかったのは、
私の認識の甘さもあるでしょうが、おそらく
「人間心理の弱い部分」
でもあるのではないかと考えています。
ちょうど2日前のメルマガで、
「晴れのち雨」の天気の場合、
午前中に空を見上げて超快晴だと、
傘を持っていく必要がない気がしてしまう
人間心理の弱さの話をしました。
▼宝くじとガン〜人間はとことん自分に都合良く考えてしまう説〜
本質的にはこの話と同じで、誰でも
「今現在の目の前にある状況」
が
「このまま続く」
と思ってしまいやすいのです。
これがおそらく人間心理ですし、
だからこそ、その弱さを自覚して
対策をしていかないといけません。
昔の人もそのあたりの人間心理の弱さを
よく理解していて
「いつまでもあると思うな親と金」
「のど元すぎれば熱さ忘れる」
「天災は忘れたころにやってくる」
などなど、いろいろとことわざとして
教訓を残してくれているわけでございます。
ほんと、人間の心の弱さを
思い知らされますが、
何度も何度も、
同じパターンを繰り返しているのに、
午前中に集中できているその瞬間においては、
「午後にはこの集中力が落ちている自分」
をなかなか想像しにくいわけですね。
前にこちらの記事でも書きましたが、
どれだけ、
「午前中のこの集中力はずっとは続かず、
午後になると落ちていく」
ということを“想像”できるか。
こういった想像力が勝負です。
その想像力があれば、
単なる時間配分ではなく、
「エネルギー配分」
までしっかり考慮した、
本当の意味での時間管理(タイムマネジメント)
ができるようになります。
一日の中で、自分のエネルギーには
どういう波があるのか、
そのパターン(法則性)を導き出して、
「今すっごく集中できてるから、
たぶん今日はこのままずっと
集中できるはずだぜー(゚〜゚o)」
という都合のいい楽観思考には
はまらないように要注意ですね。
正しくは
「これまでの経験上、
この集中力はあと○時間ほどしか持たない。
急いでやっていこう!」
というエネルギー管理の思考です。
それではまた。