- 2019-11-12
- おすすめ記事, 勉強の集中力をアップさせるテクニック, 受験を突破する食事法
こんにちは、中西です。
前回は「成績」と「朝食で食べる内容」に関係はあるか?という話でした。
朝食を食べる子供の方が成績が良い、というデータは以前からありましたが、
「朝食で何を食べているか」
と成績の関係を調べた調査はおそらくほとんどなかったのです。
ポイントだけ復習すると、 肉類、魚、卵、乳製品、大豆製品の五つのタンパク質のいずれかの組み合わせを食べている子は成績が良かったということ。
さらに、その中でも魚+大豆製品(納豆や豆腐など)の組み合わせ(つまり和食)を食べていた5%の子どもたちは、
成績(&勉強の理解度・勉強の好きさ)・体力(&疲れやすさ)・メンタル
の項目が優れていることがわかった・・・という話でした(早稲田大学・柴田重信教授が委員長の港区調査)。
今回もこの流れで、食事関係の話を。
ハーバード大学の実験で興味深いものがありましたので紹介します。
この実験では、被験者を以下の二つのグループに分けました。
1、「高カロリー」というラベルを貼ったミルクシェイクを飲む
2、「低カロリー」というラベルを貼ったミルクシェイクを飲む
ところが実際は、どちらも同じ360kcal のドリンクでした。
何の実験かと言うと、心理的な「思い込み」が人間の「食欲」にどのように影響するかを調べた実験です。
二つのグループそれぞれに対して、
「飲む前にラベルを眺めた時」「飲んでいる時」「飲んだ後」
の三つの時間で「グレリン」(食欲亢進ホルモン=空腹感を高めるホルモン)の分泌量がどのように変化するかを調べました。
実験の結果、「高カロリー」というラベルが貼ってあるミルクシェイクを飲んだグループは、
そのラベルを眺めている時にグレリンが増加し、飲んだ後はグレリンが低下しました。
グレリンが低下する=空腹感が低下する=満腹感がある・・・ということですので、
要するに「高カロリー」だと思い込んで飲み物を飲むと、実際はどうであれ、その思い込みによって満腹感が出てくるということです。
一方で「低カロリー」というラベルが貼ってあるミルクシェイクを飲んだグループは、 グレリンの量がほとんど変わらなかったようです。
この実験からわかるのは、「低カロリーのダイエット食」とうたわれた食品を食べても、空腹感が無くなるということはないということですね。
一方で、カロリーがそれほどない食べ物を食べたとしても、自分の中で「これは高カロリーの食べ物だ」と思い込めば、満腹感が出てきて食事の量も減らせる可能性がある、ということになりそうです。
偽薬が実際に体に効いてしまうプラセボ効果というのがありますが、まさにあれと同じで思い込みが人間の体に影響を与えてしまう例だと思います。
問題は本当に思い込めるかどうかですね(笑)
自分で自分を騙す必要がありますが、完全に騙せなくても「これは高カロリーの食べ物だ!」と強めに思うことでも効果は得られるはずですので(つまり満腹感が得られる可能性が高まる)、ダイエット中の人は良かったら試してみてください。
この話を知った上での私のアイデアですが、上級者的なやり方としては、
「糖質の少ない(もしくは0の)食べ物(おやつ含む)を選び、『これは高カロリーの食べ物だ!』と強く思い込むことで満腹感を手に入れ、勉強に集中する」
というテクニックですね。上記の実験結果をふまえれば、理論的には可能ということになります。
血糖値の急上昇が集中力の低下を招きますので、実質的には血糖値が上がらない食べ物を食べておきながら、思い込みのパワーでグレリンだけは増やして満腹になる。うーん、達人の境地です(`ロ´;)
これが毎回自在にできるようになれば、 集中力の面ではすごいことになりそうです(笑)
私はまだ試していないので、よかったらどなたか試して結果を教えてください<(_ _)>
それではまた。