- 2013-6-8
- おすすめ記事, 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中), 勉強の集中力をアップさせるテクニック
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
受験生の勉強場所というのは、だいたい宅勉派と外勉派(自習室、図書館、カフェなど)にわかれるわけですが、
外勉派は、ほとんどの場合、自分自身がそうしたくてやってるわけですけど、
宅勉派の人の中には、「本当は外で勉強したいのにできない(ノД`;)」という、なんらかのご事情で家で勉強をやらざるを得ないからそうしている、という人も少なくないかと思います。
宅勉をしながら勉強に集中する方法というのはいくつかありますが、その中でも、わりと手っ取り早く家で勉強に集中する方法というのが、
【 リビングで勉強する 】
という方法です。実は、家で勉強するなら、ふつうの家であればこれが最強の場所である可能性が高いです。
ちなみに、ある調査では「東大合格者の6割がリビングで勉強していた」というデータもあるくらいです。
「リビングで勉強したから、東大に行けた!」という単純な話ではないですが、東大生をはじめとして、難関大学合格者の中にはリビングで受験勉強していた人は相当な割合でいることが、いくつかの調査でわかっています。
注目すべきは、リビングで勉強していた人の多くは、そこでしか勉強する場所がなかったのではなく、しっかりと自分の部屋も自分の勉強机もありながら、
あえてわざわざリビングに出てきて勉強していたという点。私自身もとくに中学生時代は定期テストの前などは、リビングに出てきて勉強することがよくありました。
なぜ、リビングがいいのかということですが、これはもう一言でいえば「プチ自習室」がそこにできているみたいなものだからです。
多くの受験生が自習室や図書館で勉強する理由は、自分の部屋と違い、周りに何も気が散る要素がないという点と、それ以上に大きな理由として「近くに人がいるから」です。
別にその近くの人たちが、あなたを監視しているわけではありませんが、そこに人がいるだけで、最低限の緊張感を担保できるわけですね。
簡単にいえば、周りに人がいれば、ゴロンと寝っ転がるわけにも行きませんし、靴下をぬいでそのへんにほったらかしにするわけにもいきませんし、ハナ○○をほじるわけにもいきません(一部教育ブログとして不適切な表現があるため自主規制)。
別に周りの人が直接ジーッとあなたを見ていなくても、それだけであなた自身は「完全に一人の空間」にいる場合と比べて、一定以上の緊張感をもって勉強せざるを得なくなるわけですね。
家の中のリビングであっても同じ理屈が通用します。ふつうの家庭の場合、リビングにはたいてい家族の誰かがいるからです。
その家族は新聞を読んでいるだけかもしれないし、爪を切っているだけかもしれませんが、「人が近くにいる」というだけで勉強というのははかどるわけですね。
もちろん、「人が近くにいる」ということは、逆にあなたから集中力をうばう原因にもなりえます。とくに一番ありがちなのは「騒音」の問題。
自分以外の家族が同じ部屋でしゃべっていたら、イヤでも耳に入ってきますし、テレビでも見ていようものなら、もう気が散ってしかたがないわけです。
もちろん、家族があなたの勉強に配慮して、その場にいても読書でもしてシーンと静まりかえってくれていればいいのですが、なかなか難しいことも多いと思います。
そこで、リビングで勉強するときに重要になるのが、騒音防止策。具体的には、耳栓をするか、勉強がはかどるBGMなどを聴いて周りの音をかき消すかするのがベストです。
これで「聴覚」から集中力をうばう騒音への対策はできますが、リビングで勉強するときは「視覚」から集中力をうばっていくものへの対策も必要です。
まず、リビングのテーブルを使うのであれば、食卓になることも多いはずです。
その場合、食べ残しの肉じゃがが盛ってある皿とか、しょうゆとかマヨネーズとかキムチとか今はやりの金のパン(;`O´)とかが、転がっている場合もあります。
これらをそのまま放置しておくと、はっきりとした自覚がなくても、無意識レベルで集中力を妨げてしまう可能性が高いです。
したがって、テーブルに余計なものがのっている場合は、全部どこかに移動させるか、それが無理な場合はフキンか新聞でもかけて視覚的に見えない状態にしてください。
一番どこのご家庭でもよくある問題は「テレビ」です。
上の騒音対策でテレビの聴覚対策はできたとしても、目の前で面白い番組をやっていたら、つい目に入って見てしまいます。
一人ならテレビを消せばいいだけですが、ご家族の方もいるわけですから「これだけは見たいの!」なんて言われることもあるでしょう。
むかし、うちでは母の「渡る世間」がそれでしたが。。(あれってそんなに面白いんですかね??たぶん私は死ぬまで見ないです)
そういうときは、テレビの方に背を向けて勉強しましょう。聴覚対策はできているわけですから、あとはよけいなモノが目に入らなければいいわけです。
テレビに背を向けておけば、ガバッと振り向かないかぎりは、物理的に後ろを見ることもありません。これで視覚・聴覚的にはほとんど自習室に近い状態が出来上がります。
宅勉派の人で家にリビングがある人は、それを放置しておくのは宝の持ち腐れです。ぜひそこで勉強してみることをおススメします。
必ずしも全部の勉強をそこでやらなくてもいいですから、ときどき気分転換がてらにやるとか、
特定の勉強(問題演習など)だけリビングでやるということでもいいでしょう。「英語の長文だけリビングでやる」というように分野でわけるのもメリハリが効いて集中しやすくなりますよ。
せっかく家にリビングという黄金空間があるわけですから、勉強場所の一つとして賢く利用していくことをおススメします。