- 2025-12-2
- 受験を突破する記憶術, 受験を突破する食事法
こんにちは、中西です。
私は机に向かう時は、ブラックコーヒーを飲むことが多いです。
特に午前中は、大体ブラックコーヒーをホットかアイスで飲んでいます。
ただ、午前中はそれだけでも乗り越えられるのですが、午後になって疲れてくると甘いものが欲しくなる時もあります。
そういう時は飴を舐めることが多いのですが、本音で言うとチョコレートみたいな甘いものをガブッと食べたいわけです。
ただ、チョコレートを食べてしまうと止まらなくなったり、その後気分が悪くなることもあるので、
机に向かっている時にチョコを食べることはまずありません。
そんな食べたくても食べづらいチョコレートですが、先月末に発表された研究を見ると、
どうやら適量であればチョコレートを食べることで生産性にはプラスに働くようです。
結論から言いますと、
【 チョコレートを食べると、その渋みの成分によって記憶力アップ・集中力アップにつながる 】
ということが判明しました。※参考:本メール下部に記載
これは芝浦工業大学が先月末に発表した研究ですが、
この研究ではダークチョコや赤ワインに含まれる
「フラバノール」
という渋みの成分が、どのようにして脳に影響するかをマウスを使って調べました。
これまでは食品の成分が脳に効くには、
1.食べる
2.消化する
3.血液に吸収される
4.脳に届く
という流れになるとされていました。
ただチョコなどに含まれるフラバノールという成分に関しては、血液にほとんど吸収されないようで、その場合は脳に届くはずがないと考えられていたようです。
そこで今回の実験で、それを確認したとのこと。
実験では、マウスにフラバノールを1度飲ませて確認したところ、脳の青斑核(せいはんかく)という部分が覚醒して、
ノルアドレナリンが一気に増えることが分かりました。
ノルアドレナリンが一気に増えるということは、平たく言うと「頭がパッと冴える状態になる」ということです。
さらにドーパミンも増えていたので、やる気がアップする方向につながることも分かりました。
加えて、短期記憶が良くなることも分かりました。
マウスに新しい物体を覚えるテストをしたところ、成績がアップしたようです。
おまけに動きも活発になって運動量が増加し、ストレスに対応する脳のシステムも起動していたとのことです。ざっくり言うと、
【 チョコを食べたことで、脳も含めて体全体がやる気アップにつながり、覚醒モードに切り替わった 】
と言う感じです。
フラバノールは血液にほとんど吸収されないのになぜこのようなことが起こったかと言いますと、
フラバノールの渋みが口や腸の神経に強い刺激として感じられ、その信号が脳に直接伝わったようです。
つまり、血液経由ではなく味覚から直接脳に伝わったということで、脳の青斑核が即座にスイッチオンになった。
その結果として、記憶・覚醒・自律神経が一気に活発化したということのようです。
血液経由ではなく、「味の刺激が脳を直接動かす」という新しいメカニズムが実証されたということになります。
この研究のすごさとしては、「血液に吸収されない成分(フラバノール)なのに、それが味や感覚だけで脳に作用する」ということが分かった点です。
とりあえず今回はフラバノールということなので、味の中でも特に「渋み」がポイントということになります。
このチョコレート、特にダークチョコレートが持つ渋みのような味が、脳の覚醒スイッチをオンにして、記憶力や集中力がアップするということになりますね。
ちなみに今回の研究を見ていると、「ダークチョコレート」との記載はなかったので、
普通のチョコレートでもフラバノールの量が十分に得られるのかを調べてみました。
どうやら今回の研究のようなフラバノールの効果を得たい場合は、ダークチョコ一択と考えた方が良さそうです。
カカオの量がミルクチョコレートですと20〜30%ぐらいになるようなのですが、フラバノールの量はかなり少なくなるようで、効果はあまり期待できません。
一方で、ダークチョコレートのようにカカオ量が70%前後だと、フラバノールの量は多くなりますので、効果は期待できます。
さらにダークチョコのカカオ量が85〜90%となると、とても多いフラバノール量になりますので、効果はかなり期待できるという感じです。
つまり今回の研究で判明した効果を得たい場合は、ミルクチョコなどの通常のチョコレートではなく、ダークチョコにする必要があるということになります。
同じ効果をミルクチョコで得ようとすると、相当食べないといけなくなるので、明らかに体に悪い方向に働くと思います。そこはご注意ください。
というわけで、チョコレートによる記憶力アップや集中力アップ効果を得たい場合は、
机に向かう前にダークチョコを食べておくと、いざという時も役立つ可能性があります。
ダークチョコを家にストックしておいても良さそうですね。
良薬は口に苦しと言いますが、どうやらダークチョコの渋みも、
フラバノールによって、記憶力や集中力にとっては良い方向に働く、ということになりそうです。
ただし、あくまで補完的に食べるものなので、あまりチョコに頼りすぎたり依存するなどは良くないので、食べすぎにはご注意ください。
食べる量の一般的な目安としては、20〜30g(板チョコ3〜4かけ)くらいのようなので、
ちょっと疲れてきて気合を入れなおしたい時に、
気持ちのスイッチを入れるために(半ば気分的なものとして)少し食べるくらがいいんじゃないかと思いますね。


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