- 2025-12-3
- 受験を突破する記憶術, 受験を突破する食事法
こんにちは、中西です。
前回は、「チョコレートを食べることで記憶力がアップする」ことが判明した、
最新の芝浦工業大学の研究をご紹介しました。
特に、ダークチョコレートに多く含まれる
フラバノール
という成分の渋みが、味覚での感覚的な刺激として脳に直接伝わり、
即座に記憶や覚醒に関わる部分を活性化することが分かったという話でした。
今回は、この関連でもう一つ別の研究をご紹介します。
前回もお話した通り、私はよくブラックコーヒーを飲むのですが、チョコレートを食べるときも大体ブラックコーヒーを一緒に飲みます。
そこで、前回の研究を調べたついでに、コーヒーの方の効果も調べてみました。
それで興味深いことが分かったのですが、結論から言いますと、
【 コーヒーを飲むことで、カフェインの作用によって長期記憶が強化される 】
ということが判明していました。※参考:本メール下部に記載
これはジョンズ・ホプキンス大学の研究なのですが、この研究以前から、
「カフェインによって注意や覚醒を高める」
ということは知られていました。
注意力や覚醒ということは、つまりは集中力を高めるということです。
このカフェインの集中力アップ効果というのは、わりとよく知られている話です。
しかし、「記憶」そのものを強化するかどうかは判明していませんでした。
そこでこの研究では、カフェインが記憶にどう影響するのか、強化するのかどうかなどを調べました。
実験の方法は、
1、人間に学習課題を行わせる。
2、学習直後にカフェインを投与する。
3、その後に記憶テストを実施する。
という流れで行われました。
つまり、学んだ後にカフェインを飲むことで、記憶がどう固定されるかというのを検証した形ですね。
この実験の結果、カフェインを取ったグループは、24時間後のテストで記憶成績が明確に向上していたことが分かりました。
興味深いのは、カフェインを取った量と成績が逆U字型の反応を示していたということです。
要するに、カフェインを取った量が多すぎても効果は下がったようです。
つまり、コーヒーを適量飲むのが、最も記憶力アップにつながるということです。
この研究では、カフェイン200mg付近で効果が最大化していました。
これは大体、コーヒー1.5杯から2杯分ぐらいになるようです。
この研究が、世界で初めてカフェインの長期記憶への強化を示した研究だったようですが、
ポイントは、学習前ではなく、「学習した後」にコーヒーを飲むと記憶が強化されるということですね。
簡単に言うと、
「勉強が終わった後にコーヒーを飲むと、覚えたことが長く残りやすくなる」
ということです。
そして、コーヒー1杯から2杯分ぐらいが最も効果が高かったということなので、これぐらいの量であれば十分現実的な量です。
普通の人が飲めないほど、たくさん飲む必要もないので、ちょうど良さそうですね。
もちろん、コーヒー好きの人は3杯以上飲んでもいいわけですが、
少なくとも記憶力アップの効果は、3杯以上飲んでもあまり変わらないということです。
そうしますと、前回の研究と合わせて考えると、ダークチョコレートを1かけ~3かけらぐらい+コーヒーを一緒に取ることで、
勉強した内容が記憶されやすくなる、ということになります。
2つを掛け合わせることで相乗効果があるかどうかはよく分かりません。
しかし、少なくとも勉強した内容を長期的に記憶する上では、プラスに働くということで間違いなさそうです。
コーヒーやチョコレートが嫌いな人は、無理に摂取する必要はないと思いますが、
食べすぎには注意しつつ適量を守って摂取する分には、ダークチョコレートもコーヒーも記憶力・集中力のアップに貢献してくれます。
両方とも苦味があるものですが、「良薬は口に苦し」ということで、
ダークチョコやコーヒーという苦いものも、脳にはプラスに働き、生産性アップにつながる良薬といえそうです。


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