- 2025-11-18
- 休憩テクニック
こんにちは、中西です。
「長時間座り続ける」
のは体に良くないことが、近年広く知られるようになりました。
ただ、体に良くないといっても、いろんな観点があります。
その中で意外に見落とされがちなのではないかと思うのが、「血糖値」への悪影響です。
具体的には、
【 座り続けている時間が長くなるほど、食事をした後の食後血糖値が上がりやすくなる 】
のです。
血糖値が上がりやすくなるということは、食後に眠くなったり、だるくなったり、集中力が低下したりする、あの
「生産性が爆下がりする状態」
につながるわけですね。
長く座っていると血流が悪くなるので、ブドウ糖が筋肉に運ばれなくなったり、
動かないことで体が「省エネモード」になり、代謝が低下する結果、インスリン感受性も低下してしまいます。
インスリンというのは血糖値を下げてくれる働きがあるものですから、その感受性が低下するというのは、
つまり血糖値が上がった後に下がりにくくなるということです。
また、長時間座っていると、足の筋肉が使われないせいで、最も筋肉量が多い下半身の筋肉が使われず、血糖値も上がりやすく下がりにくくなるわけです。
足の筋肉は、全身で最も大きく、血液中のブドウ糖を燃料として最も大量に消費する工場みたいなものです。
座りっぱなしだと、この工場がストップしてしまい、ブドウ糖が行き場を失うため、血糖値として血中に留まってしまうわけです。
したがって、長時間の座りすぎによる食後血糖値の上昇リスクを予防するには、
時々立ち上がると同時に、足もしっかり動かしておくことが大切です。
実際、それは多くの研究で認められています。
ある研究では、45分座った後に10回スクワットをするのと、3分ウォーキングをするのとでは、同じくらい血糖値が上がりにくくなることが分かっています。
もちろん、座る時間をもっと短くして、なるべく短い間隔で一旦立ち上がるほうがより効果的です。
少なくとも45分から60分ぐらいの間に1回くらいは、立ち上がって足を動かしたほうがいいですね。
3分ぐらいのウォーキングでも良いので、場所や環境によってはトイレに行ったり、
外の空気を軽く吸いに行ったりする往復で3分ぐらいになることもあると思います。
そういう場所でない場合は、その場で足踏みをするのも、ほぼ同じレベルで効果があります。
あるいはスクワットなら場所を取りませんので、環境的に休憩時間に3分ほど歩くのが難しい場合は、
スクワットを10回以上やっておくだけでも同等の効果があります。
ということで、長時間ずっと座り続けていると、食後の血糖値が上がりやすく下がりにくいという、集中力においては最悪に近い状況になりやすいので、
食事の前の段階(仕事中・勉強中・作業中など)から、できる範囲でこまめに立ち上がって、
【 足の筋肉をよく使う 】
ように習慣化しておくと、健康にも集中力にも非常にいいので、
日頃から座る時間が長いように感じる人は参考にしてみてください。


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