- 2015-8-18
- おすすめ記事, その他・雑談, 受験を突破するマインドセット
こんにちは、中西です。
私はふだん
高校生・浪人生・大学生といった
10代~20代前半までの主に学生の方や、
その親御さん・資格受験生・社会人の方など、
わりと幅広い年齢層の方々と
メールでやり取りをする
ことが多いのですが、
その中で毎日のように
(というか毎日何度も)
イラッ!とさせられることがあるのです。
それは、
【 高校生・浪人生が自分の名前を一切名乗らない 】
ということです。
初対面なのに、ですよ。
自分から人にメールで
相談をしてきているのに、ですよ。
なのに、自分の名前は一切名乗らない。
もうこの件に関しては
昨日今日のことではなく数年来の悩みなので
(この数日もたくさんそんな
メールを頂いてますので、心当たりがある人も
「私のこと言われてる?」とか思わなくて大丈夫です。。)
私の中で言いたいことが
山のようにありすぎて、
詳しく書き出したらとんでもなく
長くなるので今回は控えますが、
とにかくポイントだけ言いますと、
ぶったまげるくらいに高校生・浪人生は、
「初対面の相手に対して
メールで名前を名乗らない」
のがこの国のスタンダードだと
いうことは100%間違いありません。
当然、彼ら彼女らは
それが失礼なことだということも
気づいていないわけで、
ものすごく好意的に解釈して
「悪気がない」
「気づく機会が無いから自分の
失礼さ・バ○さに気づいていないだけ」
なのだと私は自分に毎日毎日言い聞かせて、
高校生・浪人生からの
名前を名乗らないメールが来るたびに
一息ふ~~~っと軽く深呼吸をして
イラつきを抑えてからお返事をしています。
(この年代とやり取りすることが多い
同業者の方が見ておられたら
今思わずひざに手を打たれたはず)
そんな中、
OCPに参加を希望されていた
A君という高校生がいたのですが、
問い合わせの段階から、
非常にメールの内容が
“簡潔”(←察して下さい)
でした。
名前も前置きも0で、いきなり本題の
質問が一行だけ書かれていたりします。
「○○銀行って使えます?」
みたいな1行だけのメールが
いきなり届くのです・・・(。´Д⊂)
ふだん届く高校生・浪人生からの
メールの中でも
とくに目立つレベルで
“簡潔”だったのです。
まるで2年くらい付き合ってる
恋人とのLINEかよ、という感じ。
「これはすごいレベルだ」
と思いつつ、いつも通り注意せず
(キリがないのであきらめてます)
そのまま質問に回答しました。
その後、A君はOCPに参加してくれる
ことになったのですが、
OCPメンバーとして入ってきてからも、
メールと同じような感じで
名前も名乗らずいきなり
初対面の他のメンバーの方
(親御さんの世代もいました)
に質問などしていたのです。
さすがに見かねて注意しようと思ったら、
私より先に、ある社会人メンバーのBさんが
そのことをA君に注意されたのでした。
で、私も同じように感じていたことを
一緒に伝えたほうがいいと思いましたので、
私からも注意を入れました。
さらにA君が相談をしたCさんという
受験生のお子さんを持つ女性のメンバーさんも
この件にフォローを入れてくださいました。
つまり、A君はOCPに入会してすぐに、
いきなり三人の大人から
注意を受けた形になります。
ここでどういう反応をするかは、
人によってわかれます。
無視する人(本当にいます)、
感情的に逆ギレする人、論理的に反論する人、
プッツリ連絡が途絶える人、
そして、自らの非を認める人。
注意されてどういう反応をするかで、
その人の本性がわかるわけですが、
A君は5の
「自らの非を認める人」
でした。
そのときの返事はこちら。
「中西さんコメントありがとうございます。
中西さんの言う通りですね。
これから初対面の人に質問したり話したりするときは
軽い自己紹介などをしてからするようにします。」
・・・・おお!
あのぶっきらぼうなA君とは
思えない返事ですが、
彼はBさんにも同じように丁寧に
返事をしていました。
つまり実際は、
彼はとても礼儀をわきまえていて、何より
「素直」
だったということです。
私はこのとき、
「A君は今後めちゃくちゃ伸びる」
と確信したのでした。
なぜ、そんなことがわかるのか?
それまで彼のコメントは
ぶっきらぼうで失礼気味でしたが、
それ以外の部分では、
他の人以上に、とても
「勉強好き」で「前向き」
な人だということが
判明していたからです。
たとえば、彼は大学進学後、
海外の世界トップクラスの
ある有名大学の大学院
に進学する目標まで持っていました。
大学進学前に、ここまで卒業後の
目標を明確に持っている人は
非常に少ないです。
経営コンサルタント会社を
世界で初めて上場させた
船井総研という会社の創業者で、
400冊以上の著書がある
船井幸雄さん(去年ご逝去)という方が、
その本や講演で頻繁におっしゃっていたのが
【 1、勉強好き 2、素直 3、プラス思考 】
の重要性です。
この3つがそろっている人は、
伸びる人財であり、成功するタイプだ、
という彼が発見した法則を
事あるごとに伝えておられました。
一度ある取材で船井総研さんの
東京本部に伺ったことがあるのですが、
その玄関の一番目に付くところにも
「1、勉強好き 2、素直 3、プラス思考」
と書かれた額だけが
唯一かかっていたくらいです。
経営コンサルというのは、ようするに
企業や社長のお医者さんみたいな存在ですから、
その世界初上場企業の創業者というのは、
わかりやすく言えばもう
「人生の達人中の達人」
のようなお方なわけです。
その方がもっともよく口にしていたことが、
「1、勉強好き 2、素直 3、プラス思考」
の3つの重要性だったのです。
あまりにもシンプルすぎて、
逆に大した要素ではないように
思ってしまいかねませんが、
個人的にこの3つの要素がどれほど
重要かというのは、年齢と共に
ようやく少しずつわかってくる感じです。
3つの要素のうち、どれ1つが欠けても
成長できない・人生がうまく行かない
というのも間違いないと思われます。
余談ですが、この3つめの
「プラス思考」
という言葉は、今では一般的になりましたが、
もとは船井さんが作った言葉ですね。
A君は自分で気づいていないと思いますが、
「1、勉強好き 2、素直 3、プラス思考」
の3つが備わっている人なので、
彼は今後きっとものすごく
伸びると思います。
3つとも実に簡単な要素に見えるのですが、
この3つが「全部しっかり揃っている人」
って意外に少ないですから。
というわけで、
「1、勉強好き 2、素直 3、プラス思考」
という3要素は、とてもシンプルに聞こえますが、
自分の人生をより良くしていく上で
極めて重要なポイントになりますので、
ぜひ自分に欠けている要素がないか
時々チェックしてみるといいかと思います。
もちろん、私は今のところ
“3つ全部が見事に欠如”
しておりますので
(とくに素直さが・・・(。´Д⊂))、
皆さまに負けないよう
今後もっと精進して参ります。。
それではまた。
P.S
「素直さ」の重要性は
松下幸之助もしつこいくらいに
ことあるごとに説いています。
単に「人の言うことに従順にしたがう」という
ような意味ではなく、
ものごとの本質を、余計な既成概念や
常識やエゴにとらわれることなく見る
のが彼のいう「素直さ」なのですが、
まあ一朝一夕では身につきませんね。
そういえば私の好きな長渕剛も、高校生からの
「人生で一番大事なことは何ですか?」
という質問に「素直さです」と即答していましたね。
今回の本文は、テーマ的には
たいして面白い話ではないのはわかっているのですが、
A君のいい事例もありましたし
たまにはそんな話もいいかなと。
伝わる人にだけ伝わればいいと思います。
それよりも、「メールで名前を名乗らない」件は
本当にもうどうしようもないんですよね。
今の読者さん全員にそれを訴えても、
また新たな高校生の読者さんがどんどん入ってくるので。
学校教育でメールマナー教育が必要じゃないかと
一時は真剣に考えたこともあるのですが、
よく考えたら高校生とメールのやり取りをして
いる大人や事業者自体がものすごく少ないので、
私のような特殊な事業形態の仕事を
している人だけが、無駄に神経をすりへらされてる
だけだと気づきました(。´Д⊂)
ずっとこのままなんだろうな。。。