- 2023-11-16
- 受験を突破する健康管理術, 受験を突破する生活習慣術, 受験を突破する食事法
こんにちは、中西です。
前回は「筋トレには美肌効果がある」という話でした。
今回はこの流れで、美肌を手に入れるための話を。
ちなみに私の考えですが、睡眠にしろ運動にしろ食事にしろ、
肌の調子が良くなる習慣は、集中力にもプラスになり、肌の調子が悪くなる習慣は、集中力にもマイナスになることが多いです。
つまり、美肌を追求することは、単に美容の話ではなく、健康にも直結するため、集中力にも大いに関係する話になります。
前置きはその辺にして、肌を荒れさせる原因は複数ありますが、その中でも注意した方が良いことの1つは、
「糖質を余分に取る」
ことです。
糖質を余分にとることを「糖化」といいます。
糖化とは、食事などから摂取した余分な糖質が体の中のタンパク質などと結びつき、細胞を劣化させる現象のことです。
肌荒れとも関係しており、肌のシワ・しみ・ くすみも、この糖化が原因になっていることが少なくありません。
私も自分の経験上、お菓子とか甘いものを食べすぎたり、食事でもラーメンなどで糖質を多くとってしまうと、肌の調子が悪くなることがあります。
逆に、糖質を減らした食事をしていると、肌の調子が良くなります。
以前は「体に悪い成分が入っているから、肌が荒れたのかな?」と思っていたのですが、それだけではなく、
これらの現象は「余分な糖質」を摂取したことによる糖化が原因の可能性が高いのです。
この糖化のプロセスで発生する悪玉物質を
「AGE(エージーイー: 終末糖化産物)」
といいます。
このAGEが肌荒れだけでなく、多くの病気の原因になったり、老化につながっています。
つまり、甘いものや糖質・炭水化物等を必要以上に摂取していると、体内の余分な糖がAGEとなり、
肌荒れとして表面化したり、ひどい時は病気になったり、老化を促進したりするわけです。ということは、
【 糖化は老化 】
と言っても大げさではないわけですね。
最後に、糖化の権威として有名で、
AGEを30年以上研究している昭和大学医学部・山岸昌一教授のAGEの研究結果
をまとめておきます。
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▼7万人以上を対象とした研究で、AGEの蓄積が多いグループは、
・糖尿病や心臓病に3倍かかりやすい
・死亡リスクが5倍
・寿命も短い
と判明。
▼山岸教授による全国の約1万1000人(20~79歳)を対象に、皮膚のAGEの量と生活習慣の関係を調べた研究では、
喫煙、運動不足、精神的ストレス、
睡眠不足、朝食抜き、甘い物の食べ過ぎ
によってAGEの蓄積度が増すことが判明。
▼AGEがたくさん蓄積されている人は、
握力が弱い
歩くスピードが遅い
転倒や骨折もしやすい
健康寿命を縮めるリスクがある
▼AGEの蓄積が抑えられる方法は、
定期的な運動、禁煙、十分な睡眠、
精神的ストレスの軽減、朝食の摂取、
糖分の多い食品の摂取を控える
▼早食いを避け、野菜など食物繊維が多いものを炭水化物より先に食べることで、血糖値が急上昇する『血糖スパイク』を抑えることも有効。
▼調理の仕方も重要。肉や魚などたんぱく質の多い食品や脂肪の多い食品は、揚げる・焼くより、
蒸す・ゆでる
ほうが、AGEの生成が抑えられる。
▼51~85歳の男女225人を対象にした山岸教授のチームの研究では、
よく笑う人
はAGEの蓄積が抑えられることも判明。
※参考:ここまで分かった、老化物質「AGE」の謎と介入戦略|Beyond Health
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というわけで、糖化は肌荒れにつながりますが、
さらには、病気や老化や短命にまでつながっていきますので、
糖質の取りすぎはもちろん、糖化を促進してAGEを増やす悪い生活習慣には、十分注意した方がいいですね。