- 2023-6-24
- 勉強の集中力をアップさせるテクニック, 受験を突破する食事法
こんにちは、中西です。
目の前のことに集中するためには、
「脳のエネルギー源として糖分が必要!」
と言う話をよく聞きますが、
私自身は意外とこれ(糖分の集中力への影響)を直接的に調べた研究は、あまり見たことがありませんでした。
私が以前聞いた話では、脳科学関係の学会に参加する学者たちが、学会が始まる直前に、チョコレートをみんな1口パクっと食べている…と言う脳科学者の体験談くらい。
確かに、チョコレートのように少量であれば即効性があるのかもしれませんが、少量の糖質が「集中力アップにつながる」と言うエビデンスは、私自身は多分ほとんど見たことなかったと思います。
むしろ、糖分による血糖値の急上昇にともなう集中力低下リスクの方が、気になることが多いです。
だから、これまでこのメルマガでは、あまり「集中力アップのために糖質を取ろう!」的な話は積極的にしてきませんでした。
それがここにきて、結構わかりやすい形で、
「お菓子で少量の糖分をとると、その後の集中力がアップする 」
という、私のような甘いお菓子大好き人間にとって、実に都合の良い話が研究で判明しておりましたヽ(´▽`)/
▼~ラムネ菓子についての研究~ぶどう糖の経口摂取が「実行的注意力*」の向上に寄与する可能性が示されました
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000046482.html
先に「実効的注意力」とは何かと言いますと、
「周囲に注意をそらされることなく、課題に集中する能力」
ということで、要は「集中力」のことです。
結論から言うと、
【 お菓子のラムネを食べることで、15分後以降のテストの集中力がアップした 】
と言う結果でした。
実験を行ったのは東京大学大学院薬学系研究科薬品作用学教室で、脳科学の書籍やメディア出演などでも非常に有名な池谷裕二教授が、森永製菓との共同研究で行ったものです。
個人的に池谷教授の本などは大昔から読んでいて、信用できる学者だと思っていますが、
この研究は査読付き国際学術誌「International Journal of Learning and Teaching Vol. 8, No. 2, June 2022」(2022年5月18日公開)に
「Glucose Intake Improves Executive Attention(ぶどう糖摂取によるヒトの実行的注意力の向上)」
として論文掲載もされています。
一部引用しますと
『ヒトの脳はぶどう糖を主なエネルギー源とし、その代謝産物であるATP(アデノシン三リン酸)を利用して、
言語記憶 1)や
長期エピソード記憶 2)、
注意力の維持 3)
など様々な機能を果たしています。
そのため、ぶどう糖の摂取は脳機能の維持に重要です。
本研究では、ラムネの主成分であるぶどう糖摂取による実行的注意力への影響を検討いたしました。』
…とのことです。ただ、注意書きとて、
『本研究はぶどう糖摂取量と実行的注意力への影響を検討したものではありません。』
ということなので、ぶどう糖の「摂取量」と集中力への影響の観点は検討されていないとのこと。
ただ、29gのブドウ糖を摂取して、その後集中力がアップしてるのは間違いありませんので、
【 甘いお菓子による一定量の糖分摂取で、その後の集中力が高まる(ことが示唆された) 】
ということは言えると思います。
ちなみに、リリースには注意書きとして、
「血糖値を気にされる方はご注意ください。」
と書かれていますので、やはり食べ過ぎたりすると、血糖値の影響で逆に集中力や健康にマイナスの影響が出るのは、ある意味当然かと思います。
ここ一番のテストの直前の休憩時間などに、少しだけ甘いものをとると良いのかもしれません。上記の脳科学者の人たちが学会直前に食べていたチョコレートのように。
余談ですが、今週末にTOEICの試験があり、私が運営しているコーチングプログラムのメンバーさんも何人か受ける人がいて、来週の週末も別の資格試験が複数あって、学校の期末試験が近づいている方もいます。
最近やたらと試験が多くて、今の時期は試験が多い時期なのかも知れませんが(-。-;、近いうちにテストを受ける方はよかったら試してみてください。
(血糖値のリスクもあるので、事前に試した上で本番にのぞむことをおすすめします。)
個人的には同じ糖質ならバナナがオススメですね。
バナナは糖質はありますが、ある医師によると血糖値が上がりにくいそうです。
持ち運びも便利ですし、食物繊維が豊富なので、胃腸に優しく、下手なお菓子よりずっと良いと思います(´ー`*)
それではまた。