- 2015-12-1
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~中上級編~, 効率的な時間管理術, 勉強の集中力をアップさせるテクニック
こんにちは、中西です。
数日前、勉強に集中するためには、
「締め切り効果」
を最大限に利用することが
重要だという話をしました。
上の記事では、受験のような
数ヶ月単位のプロジェクトにおける
「締め切り効果」の話で、
試験までの正確な日数がわかる
サイトなども紹介しましたが、
この重要性は「1日単位」でも同じです。
1日単位の締め切り効果とは何かというと、
ようするに
1日の勉強の終了時刻(デッドライン)
を決めるということです。
それも明確に。
前回、前々回のメルマガで
早寝の話をしましたが、そのときに
「今夜は22時半ごろ寝よう」
というあいまいさのあるマインドだと、
たいがいズルズルと寝る時間が延びてしまうので、
「22時半に消灯!」
と考えるといい、
という話をしました。
1日の勉強もこれと同じで、
「絶対に終了時刻は動かさない」
くらいの気構えが必要なのです。
それを自分の中で意識付けするために、
先日の「消灯」のような言いかえとして、
私は1日の終了時刻がすぎたら、そこからは
「ロスタイム」
と名づけていました。
これはサッカーの試合で終了時刻がきてから
数分の「ロスタイム」に入るときの
あの緊張した感覚を、
1日の終了時刻以降の時間帯に持たせるため。
ただしロスタイムに入るのは、
どうしても終了予定時刻に
終われなかったときのみで、
基本的な考え方としては、
終了時刻というのは
動かせない「枠」
のようなイメージを持った
ほうがいいです。
ものごとを認識するときのイメージ
というのは結構バカにできなくて、
私のイメージとしては、
1日の時間というのは
「鉄の箱」
のようなもので、そこに
石ころとかゴムボールを何個入れられるか、
みたいなイメージを持っています。
つまり、
その「鉄の箱」の大きさ(≒1日の勉強時間)
は変更できなくて、その変更できない箱の中に、
いかにうまく工夫してゴムボールや
石ころ(≒勉強・仕事などの予定)を詰め込めるか。
このイメージを持っていると、
パフォーマンス(生産性、勉強量)は
上がりやすいのですが、
これを「鉄の箱」ではなく、まるで
「風船」
のようにイメージしている人がいます。
つまり、風船のように
入れ物の大きさ(1日の勉強時間)は
どれだけでもプ〜っと膨らませられる
と認識してしまっていると。
ところが、なぜか
人間はこういう風船のように
「どれだけでも膨らませられる」
と思っていると、気がゆるんでしまい
かえってそこに
たくさん物(勉強)を詰め込もうとしない
性質があるのです。
すると、入れ物の体積だけ比べたら、
鉄の箱より風船の方がでっかい(≒勉強時間が長い)のに、
なぜかその中の詰め込み具合(勉強量)は、
鉄の箱>風船
になることが非常に多いのです。
これは私自身の経験や
受験生の勉強報告を見てきた結果、
また世界中の多くの企業の実践報告や研究で、
詰め込める石ころやゴムボールの数は、
たいがい
「鉄の箱>風船」
という結果になることがわかっています。
別の言い方をすると、
「締め切り効果」というのは、
「締め切り」に対してそれくらい
“絶対動かせない”くらいの
強い枠(固い「鉄の箱」)のイメージ
を持っていないと、
最高レベルに効果を発揮するのは難しい、
ということになのです。
あなたの1日のイメージは、
「鉄の箱」でしょうか、
「風船」でしょうか。
高校時代の私は風船どころか、
「ガム風船」でしたが、
(途中で必ずパーンとはじけて顔が・・・)、
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【 絶対大きさを変えられない「鉄の箱」に
ものをたくさん詰め込むイメージ 】
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に切り替えてみてください。
それでもオーバーしたときは
「ロスタイム突入だ!やばいぞ!」
くらいに思いましょう。
そうすると、
締め切り効果で集中力が高まって
メリハリがきいた1日を送れるようになり、
楽しくゲームのように勉強しながらも、
勉強量も増えますよ。
それではまた。