- 2016-12-3
- おすすめ記事, オンライン自習室関連, 勉強の習慣化, 勉強の集中力をアップさせるテクニック
こんにちは、中西です。
先日、こんなニュースがありました。
▼名古屋「友愛の傘」
無料貸し出し12万本 なぜか戻らず(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20161119/k00/00e/040/286000c
名古屋市営地下鉄が運営している
「友愛の傘」という、無料で傘を貸し出す
サービスで、12万本の傘が戻らない
と言うニュース。
これ、半年前に北海道の函館市でも同じよ
うなニュースがあって、一度取り上げたこ
とがあります。
このニュースを見て
「借りた傘を返さないなんて、
最近の人はモラルが低下している」とか、
この件に対するネットの意見を見ても
「傘を返さないのは人としてどうか」
的な意見が多数ありました。
上記のような一般的な意見については、
前のときも書いたのですが、
どう考えても「人のモラル・善意」の問題
として考えるのは的外れだと言うことです。
少なくとも私はそう思っています。
「なぜか戻らず」というニュースタイトル
でしたが、普通に考えて“こうなる”のは
当たり前であり、必然的だからです。
どういうことかというと、このサービスで
傘が返ってこない理由は、「借りた人のモ
ラル」の問題ではなく(それもあるでしょ
うが、圧倒的にそれ以上に)貸し出す
「しくみ」
の問題だからです。
人間はもともと善か悪かという性善説・性
悪説の議論がありますが、少なくともこの
場合は、あきらかに
「性悪説を前提にしたしくみ」
を採用する必要があります。
もちろん状況によっては「性善説を前提に
したしくみ」をとった方がいい場合も少な
くありませんが、
世の中の大半のこの手のサービス・システ
ムが性悪説を前提にできあがっているわけです。
ましてビニール傘が大半のようですから、
モラルという動機だけで、大半の人がわざ
わざ傘を持って返しに来てくれると考えて
いたのが、むしろ不思議なくらいです。
実際、記事によると「善意の循環前提」と
のことでしたので、まさに性善説に立って
作られたレンタルサービスだったわけですが、
この前提が間違っていたということになります。
このあたりを誤解している人に共通しているのが、
【「仕組みが悪い」だけなのに、それを
「本人が悪い」と決め付けて、その人を責める 】
という点です。
学校や塾でもよくあるのですが、
集中できずに悩んでいる生徒に対して
「勉強に集中できない?君のやる気が
足りないからだ!」
と言う迷アドバイスをする先生は、間違い
なく上記のタイプに該当します。
集中できない問題を「本人のやる気が足り
ない」と結論づけてしまえば、自分(先生)
が集中力の問題に対する対処法・テクニッ
クを知らない事実をごまかせてしまえるのです。
この場合、「生徒本人が悪い」ということ
ですから、先生はそれ以上何も考える必要
はありません。
傘が返ってこない問題も、「借りた人のモ
ラルが悪い」と結論づけてしまえば、性悪
説を前提にした仕組みが作れていない事実
をごまかせます。
それ以上の改善をする必要もありません。
「借りて返さない人が悪い」のですから。
つまり、本質的な問題からの逃避や思考停
止をしている人が「仕組みの問題」を「本
人の問題」にすり替えてしまいやすい、
ということです(すり替えてる自覚がない
場合が大半でしょうけど)。
ちなみに私は集中力を専門にやってますの
で、集中力の問題を解決する「仕組み」
の1つとして、今年の夏から提供しているの
が「オンライン自習室」です。
あなたがもし
「やる気はめっちゃあるのに、
家で勉強に集中できないことが多い
(ノД`)・゚・。なんでやねん!」
的に悩んでいるとしたら、それは単に家で
集中するための「仕組み」が無い(構築で
きていない)から
・・・というのが真相である可能性が濃厚です。
その場合「仕組み」さえ手に入れれば、
集中力の問題はあっさり解決して
これまでの悩みが嘘のように、別人のよう
に家で集中できるようになります。
「オンライン自習室」の詳しい説明につい
ては、もう過去記事や詳細ページでやり尽
くしているので今回は書きませんが、
家で勉強に集中できていない人や、
集中できる日とできない日があるような
集中力にムラがある人、
今よりもっと集中力MAXで
常に家で集中したいという人は、
明日24時までメンバーを募集してますので、
この貴重な機会に参加してみてください。
(なお、本年度の募集はこれが最後になる
と思います)
▼オンライン自習室の案内ページ
(募集期間:12/3(土)AM10時~4(日)24時)
オンライン自習室に参加すれば、
【 集中力においても「仕組み」が重要 】
ということを、毎日ヒシヒシと感じてもらえるはずです。
それではまた。