- 2016-1-31
- おすすめ記事, その他・雑談, 受験が終わった後について, 受験の意味を考える, 大学生活について考える, 未分類
こんにちは、中西です。
今回は日曜日恒例の雑談シリーズを。
前からの読者さんはもうご存知だと思いますが、日曜日は雑談・小ネタをお届けすることがあります。
といっても、受験生にとって全く無関係な話では意味が無いので、何らかの形で役立つ・考えさせられる部分がある雑談・小ネタを選んでます。
そして今回は本ブログ初、半分以上ワイドショーになりますヾ(´▽`)ノ
日本中が注目した、みんな大好きあの「ベッキー騒動」について、たぶんマスメディアは話さないであろう私なりの視点で語ってみます。
ここまでメインで芸能ネタを表に出す記事は、今まで1400記事以上書いてますが初めてかも。
なぜ今回ほぼ初めてくらいで書こうと思ったのかといいますと、この件について一般のニュースでは語られていない視点があまりにも多くある気がしたからです。
それを自分の外に吐き出したくなったのと、その内容が受験生の今後のために一定以上役立つという確信があったので書くことにしました。
ちなみに読解力が無い人が極まれにいるので、誤解されないよう先に書いておきますが、今回の内容はベッキーさんを攻撃する気も擁護する気も全くないので。「あんないい子ぶってたのに、本当は腹黒かったなんて!」とか、ベッキーの本当の性格・人格的な話には全く興味がないです。
私が関心があるのは、今回の騒動から分かる事実や、多くのメディアが語らない・語れない視点をお届けすることだけでございます。まあ読めばわかってもらえると思いますが。
今回の記事のポイントをざくっと箇条書きにしますと、(以下敬称略)
▼センテンススプリングは不正アクセス禁止法に抵触していないのか?
▼「不倫の違法行為」より「謝罪の仕方」が致命傷になる時代
▼LINEを全国に広げた立役者が、LINEでタレント生命を終わらせる皮肉
▼矢口真理が復活できても、ベッキーは復活できない理由
▼同じことをしているのにウッチャンは復活・DT浜田が番組降板無しなのに、ベッキーは全部降板になる理由
▼なぜゲス川谷は今後も活躍する可能性が高く、ベッキーはもう活躍できない可能性が高いのか(最重要)
・・・こんな感じでお送りします。まああくまで雑談ですが、最後の項目はほとんど語られていない大事な視点(だと私が考えること)をまとめましたので、興味のある人は読んでみて下さい。
センテンス・スプリングは不正アクセス禁止法に抵触していないのか?
ベッキーのLINEのやり取りがあまりにも衝撃すぎたからか、意外と見落とされている気がするのがこの点です。「どこからこれが漏れたのか」というテーマを扱っていたメディアはありますが、どこから漏れたとしても、他人の秘密を傍受しているのは確定ですから、これは違法行為に当たる可能性が出てくるのではないでしょうか。
たしかに週刊誌をはじめメディアにとって「情報ソースの秘匿」というのは命を懸けて守るべきルールでしょうが、「このLINEが誰から漏れたか」「どこからどう漏れたか」という問いかけ以前の問題として、明らかに他人の秘密を傍受したものを手に入れて公開しているわけですから、これは不正アクセス禁止法に反する違法行為の可能性、もしくはそれに加担した行為に相当する可能性があると考えるのが、自然に導き出される結論ではないでしょうか。
ベッキーにはたしかに悪い部分は複数あったと思いますが、だからといってセンテンス・スプリングさんのこの行為って問題ないの?というのが私の疑問。少なくともそれについてメディアが全く触れてないのは、個人的に怖すぎるのです。
「不倫の違法行為」より「謝罪の仕方」が致命傷になる時代
今回、ベッキーが「不倫したこと」が悪かったという論調がありますが、実はそこは今回の問題の本質(最大の問題点)ではないと私は思っています。
たしかに不倫は違法行為ですし多くの人に迷惑をかけてしまうので悪いことなのは言うまでもないのですが、今回の一番の問題はそこではなくて「謝罪で嘘をついたこと」です。これが決定的にまずかったといえるわけで、現代のいわば“謝罪文化”の日本における彼女の(or彼女の事務所の)最大の失敗だったといえます。
「嘘をつく」と短期的にはラクになれることもあるのですが、長期的に見た場合の恐ろしいリスクを抱える(バレたときにタレント生命が終わる)ことになります。そして今回は、その恐ろしいリスクがご存じの通り“第二弾のLINE”で決定的にリスクから現実になってしまったわけです。
4~5年前、まだマイナーだったLINEを全国に一気に広げたのはベッキーさんのCMだったわけです。私は以前別の仕事で一度取材させて頂いたこともあるのですが、当時のLINEの運営会社がNHNJapanさんで、そのスタッフさんの間でベッキーの好感度はすごいと話題だったそうな(CMの内容詳細は忘れたのですが、たしか私も当時ネットでそのCMを見て、興奮してブログにLINEのCMのベッキー最高!とか書いた記憶があります。。前からの読者さんはご存じかと)、
その好感度でLINEを全国に広げた立役者が、LINEのやり取りでタレント生命を終わらせるというこのすごい皮肉。
とはいえLINE流出の時点ではまだ復活のチャンスはあったわけですが、今回は不倫のせいではなく「謝罪の仕方」を間違えてしまったばかりに致命傷になったわけです。
だから現代日本においては、謝罪は復活できる最大・最後のチャンスなので「謝罪で嘘をつく」なんてことは絶対に避けるべき、というかありえないわけです。彼女がすべきだったのは、謝罪会見で本当のことはすべて認め、記者からの質問もどんなにキツくてもすべて受け、すべて答えることでした。
その場合、たしかに短期的には人気がボロボロになったかもしれませんが、実は長期的にはタレント生命は終わらなかった可能性が高いです。
なぜなら、ぶっちゃけ不倫レベルの不祥事なら、実のところ「時間が解決する」のが過去の例を見ても明らかだからです。
もちろん過ちを認めたらしばらくは好感度が凋落したり、スポンサーが降りる・番組降板など、短期的にはそこそこ以上に大きなマイナスになることは当然あったでしょう。
しかし、しっかり認めて謝ったなら、時間がたつといずれ人々の記憶も薄れ、仮に何年後かに思い出しても「ああ、そんなことあったね。もうええやん」となるのが世間の人情といいますか人間心理なのです。その頃には、改めていろんな番組に出るなどしていけば、努力次第で好感度もスキャンダル以前に近いところまで戻れる可能性もあります。たぶん矢口真里さんは今そんな感じなのではないかと思いますし、ちょっと前ならウンナンのウッチャンなどその典型かと。
ところが一番大事な「謝罪」で嘘をついたことが判明した場合、それは時間ですら解決できない可能性が高いのです。その場合は何年たってもダメだと考えられます。これはそれまで好感度を売りにしていたかどうかはほとんど関係ないですね。
ちなみにこのセオリーは、企業の不祥事のあとの謝罪会見、その後の復活においても全く同じパターンが当てはまります。
どことは言いませんが、謝罪の仕方を間違えてより大きな社会的信用を失って売り上げを下げた企業や、その逆に謝罪を適切に行って信頼を維持することができた企業もあります。
基本的にしっかり認めて謝罪したら、一時的に損をしても、時間が解決してくれて長期的には復活できるパターンは多いのです。この人間心理のロジックを理解できているか、できていなかで運命がわかれます。
このロジックを理解できていない人や企業は、短期的にラクな方(一時的に噓をつく、逃げるなど)を選んでしまいやすく、結果、長期的には破滅のリスクを負うことになります。
なぜゲス川谷は今後も活躍する可能性が高く、ベッキーはもう活躍できない可能性が高いのか
上記の通り、今後ベッキーさんが復活できる可能性は低いですが、一方でお相手のゲスの極み乙女の川谷さんは今後も活躍できる可能性は高いです。
これは「アーティスト」と「(好感度)タレント」という職業の違いに根ざす部分もありますが、その視点のみで考えると本質を見誤ります。もっと根本的には“代替不可能性”という観点でその理由が説明できるのです。
代替不可能性についてはこのブログでも過去に何回か取り上げましたが、
<関連記事>
テレビを観てはいけない本当の理由
ようするに、「誰かに取って替わられる人材(仕事)かどうか」という度合いのことです。
たしかにベッキーさんのこれまでの好感度は群を抜いていたようなので、今回の件以前においては「あれほどの好感度を持っている人はそういない」という意味で人材価値は高く、CM・テレビに引っ張りだこだったわけです。
しかしその最大のウリの好感度が著しく毀損してしまった今、扱う側は「ベッキーじゃないと絶対だめ」な仕事以外は、他のタレントにふることになります。
しかし、「ベッキーじゃないと絶対だめ」な仕事がどれくらいあるのかという話なのです。それがなければ、今の状況では必然的に仕事をすべて失うことにならざるを得ません。。
一方で、ゲス川谷氏については、彼でないと作れない楽曲・コンサートがあり、そこに需要が発生する限り、たとえ仮にどんなにゲスだったとしても(!)、資本主義経済においては需要を満たす供給能力があるため、彼は生き残っていけます。なんならその音楽性から考えると、これまで以上に活躍する可能性すらあります。
よって「ゲス川谷はアーティストだから復活できて、ベッキーはタレントだからもう復活できない」という職業論で片づけてしまうと、本質を見誤るのです。
タレントでも不倫騒動から復活している人(さらには「復活」どころかそもそもほとんどお咎めがなかった人)は多数います。
たとえば芸人のウッチャンも不倫騒動が昔ありましたが、しばらく露出が減ったあと、今では完全復活しているようですし、ダウンタウン浜ちゃんに至ってはニュースにはなりましたが、そもそもお咎めすらほとんどなく番組降板なども無かったと。
なぜ不倫してひと騒動を起こした彼らが復活できるかといえば、彼らは「他のタレントには到底取って替えられない価値のある存在だから」です。不倫というマイナス行為と彼らの価値を天秤にかけたとき、後者が圧倒的に上回ったから彼らは復活できたわけです。
そして実はこの法則は、一般の企業社会においても当てはまります。つまり大学受験生・資格受験生の近未来にとって、この騒動は「芸能界と一般社会は別」「芸能人って好感度が大事だから大変ね」というレベルの話にはならず、本質的にはベッキーもあなたも私も、全く同じ法則が働く土俵の上で生きているということです。
いい人か悪い人かはあまり関係なし。とにかく「価値を提供できる人」が生き残る現実を直視しよう
わかりやすい例でいうと、一般企業でよくあるのが、「性格的には嫌なやつだけど、仕事はできる」というビジネスパーソンの存在です。
たしかに最低限人に好かれない(嫌われない)と話にならない仕事は多いわけですが、たとえ性格が多少悪くてもそれを圧倒的に凌駕するほどに仕事ができる人材は、企業から見ると「価値が高い人材」になります。よって給料も高くなりがちですし、よほどのことがない限り企業からも見放されにくい。最悪見放されても、それだけ価値のある仕事ができるなら、他の企業で拾われる可能性も十分あると。
まあ私のように類を見ないほど性格・人柄がよくて仕事もできるのが一番ですが(←笑うとこ)、それ以上に本質的に大事なのが、この「簡単に誰かに取って替わられないような仕事をしているか」「そういう価値のある仕事ができる人間になろうとしているか・その方向性で努力しているか・その方向性を模索しているか」という視点が、サラリーマン・起業家・公務員・学生など職業に関係なく(とくに大学生も含む若い人)にとって鬼重要な視点になります。
果たしてベッキー騒動を見て、この部分まで思いをはせた人がどの程度いるのだろうと思いますが、この件を芸能界という別世界の騒動として他人事のように騒いでる場合じゃないよと思うわけです。まあ私もけっこう騒いでますけど(笑)この重要性を説明するためなので。。
以上、久々の長文記事になりましたが、ベッキー騒動から私なりに感じたこと・改めて気づかされたことをまとめてみました。
それではまた。