- 2015-6-21
- おすすめ記事, 受験を突破するマインドセット
こんにちは、中西です。
OCPに最近入会された新メンバーさんで、
「高校3年間、全く勉強をしていなかった」
という人がいました。
仮にAさんとしておきますが、
このAさんはOCPの入会と同時に、
予備校も探していました。
つまりOCPと予備校を併用する、という話です。
それ自体はなんら問題ではなく、
実際にOCPメンバーさんで
塾や予備校に通っている人はたくさんいます。
しかし、Aさんに少し突っ込んで話を聞くと
「平日の週5日は、予備校で毎日4コマの
授業を受けようと考えています」
とのこと。
私はこのときにちょっと
危険なニオイがしたわけです。
詳しく聞いていないので
ほとんど直感だったのですが、なんか危ないなと。
実をいうとAさんの
志望校や高校時代の状況は、
昔の私と非常によく似ていたので、
ピンと来たのだと思います。
話を聞いてAさんの心理状況が
ある程度わかった気がしたので、
“ある1つの質問”
をしてみました。
実際はいろいろアドバイスしましたが、
その中でこの確認をしたのです。
「予備校に依存してませんか?」
と。
この場合の「依存」というのは、
「すがる」というニュアンスに近いです。
具体的には、
「予備校の授業をたくさん受ければ、
それに比例して成績が上がっていく」
と思い込んでませんか?
ということ。
高校3年間まったく勉強をせず、
勉強法もとくに学んでいないようすだったので、
だとしたら塾や予備校に全面的に
救いを求める心理が出てもおかしくありません。
救いを求めること自体は問題ないのですが、
それが高じて「依存心」が出てきたら
かなり危険な状況になります。
そしてAさんの心理は依存心に
なっているのではないかと感じたわけです。
で、突っ込んで聞いたところ、やはりAさんは
「予備校に対してかなり依存心がありました」
とのこと。
最終的にAさんは、予備校に依存しないで、
予備校を「うまく利用する」形の
受講に切り替えられました。
なんでもそうなのですが、
何かに「依存する」のは危険です。
「依存心」
というのは受験勉強に限らず、
誰もが油断していると
陥りやすい心理なのです(もちろん私も)。
塾・予備校に依存する以外にも、たとえば、
国に依存する、会社に依存する、
特定の取引先に依存する、(社会人なのに)親に依存する、
パートナー(配偶者)に依存する、宗教に依存するなどなど。
さらに進むと、依存レベルではなく
「寄生」になります
(ex生活保護の不正受給者、
健康なのに何年も働かないで実家でニートしてる人、
ほとんど何もしないでふんぞり返ってるだけで
高給を取っている会社の上役など)
大事なのは、何ごとにおいても
「依存する」ことではなく
「うまく利用する」
ことなのです。
受験生は、塾や予備校を
うまく利用しましょう。
ちなみに会社勤めの社会人の方は
「会社をうまく利用する」
という考え方が大事ですね。
(当たり前ですがこの場合の
「利用する」は健全な意味で
自分の向上のために利用することです。念のため)
会社や組織をうまく利用できる人だけが
この時代を生き残れますし、
またそういう人ほど実は会社に
一番貢献しやすいと個人的に思います。
余談ですが、OCPはちょっと変わっていて
「依存できないシステム」
になっています。どんなにOCPに
依存したくてもできないのです。
なぜなら、本人の自主性がないと
全く使えないシステムだから(笑)
「OCPにすべてをお任せしたい」
と思っても無駄でございます。無駄無駄無駄!(某漫画風)
ただし、
「頑張って自分の受験を乗り越えたい!」
「充実した毎日を送りたい!」
「目標を達成したい!」
・・・そんな自主性がある人には、
極めて有効に機能します。
先生が教える「授業」という形式の場合は、
親から無理やり塾に行かせられるなりして
受身でも受講することはできてしまいますが、
OCPではそういう
受身姿勢では何も出来ないのです。
ときどき、とくに中学生の親御さんから
「本人は全く勉強のやる気がないのですが、
OCPに参加できるでしょうか?」
といった質問があるのですが、
「無理です」
と即答させてもらってます<(_ _)>
お子さんの状況を聞いて、
“強制”が必要な場合は塾や家庭教師を
お勧めすることもあります。
塾とか家庭教師なら、ある程度までは
強制で勉強をさせられますから。
OCPとどっちがいいという話ではなく、
機能的・システム的な違いだと思います。
というわけで、少し話しがそれましたが、
どんな場合においても「依存心」には
注意しておいた方がいいですね、という話でした。
それではまた。