- 2019-3-22
- おすすめ記事, その他・雑談, 受験を突破するマインドセット
こんにちは、中西です。
昨夜、イチロー選手が現役を引退しました。
前人未到の記録を残したスーパースターであり、 日本の誇りであり、未来永劫語り継がれるべき偉人だと思います。
東京ドームでのラストゲームの後、引退会見が行われました。
トータル80分ほどの会見でしたが、もうご覧になったでしょうか。
私は後で会見のダイジェスト版がニュースになったり、文字起こしされるだろうとは思っていましたが、
編集されたものではなく、動画ですべて確認した方がいいと思い、最初から最後まで拝見しました。
全部確認して本当に驚いたのは、この80分のイチロー選手の話は、単なる感傷的な引退会見ではなく、
【 濃密な自己啓発・成功法則のメソッドの詰め合わせ 】
だったことです。
すべてイチロー選手の体験からくる、いわば「イチロー的・成功法則集」ともいえる内容で、野球のスポーツとは関係ない受験生や一般人でも、学べることがあまりにも多い話の宝庫でした。
もしまだご覧になっていない方は、是非とも動画でご覧になることをお勧めします。編集されたダイジェスト版ではなく、ノーカット版を強くお勧めします。
【全編】イチロー選手が引退会見「後悔などあろうはずがない」(2019年3月21日)
一応会見の全てを文字起こしされた記事もあるのですが、活字よりも動画で見ることを強くお勧めします。
活字では伝わらない、イチロー選手の表情・オーラ・考える間・話すトーンなどから、無数のことを感じ取ることができるからです。
単に活字で内容を「知る」だけではなく、その言語化できない暗黙知のような部分から「感じ取る」ことも、特にこういう偉業を成し遂げた人物の歴史的な会見においては重要だと私は思いますね。
80分かけて視聴する価値は十二分にあると思います。 学べることがあまりにも多いので。
ということで、引退会見の全編は動画でぜひ見て欲しいと思いますが、その中でも特に私自身が印象に残った部分・読者さんの参考になりそうな部分を、以下に一部ピックアップして引用します。
さすがこれだけの偉業を成し遂げた傑物だけあって、本当に学びが多いです。以下、よかったら参考にしてみてください。
※以下、冒頭の■の部分は中西が付けたタイトル。「 」の部分は会見でのイチロー選手の言葉。
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<イチロー引退会見より>
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■「成功しそうだからやる」と考えるのではなく、「やりたい」と思ったらやればいい。
「どの世界でもそうですね、新しい世界に挑戦するということは大変な勇気だと思うんですけど、でもここはあえて成功と表現しますけど、
成功すると思うからやってみたい、それができないと思うから行かないという判断基準では後悔を生むだろうなと思います。
やりたいならやってみればいい。できると思うから挑戦するのではなくて、やりたいと思えば挑戦すればいい。
そのときにどんな結果が出ようとも後悔はないと思うんです。」
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■「元気がある若い時に挑戦する」のは人としてすごく重要なこと
「アメリカに来て、メジャーリーグに来て……外国人になったこと。アメリカでは僕は外国人ですから。
このことは……外国人になったことで、人の心を慮ったり、人の痛みを想像したり、今までなかった自分が現れたんですよね。
この体験というのは、本を読んだり、情報を取ることはできたとしても、体験しないと自分の中からは生まれないので。
孤独を感じて苦しんだことは多々ありました。ありましたけど、その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと、今は思います。
だから、辛いこと、しんどいことから逃げたいと思うのは当然のことなんですけど、
でもエネルギーのある元気なときにそれに立ち向かっていく、そのことはすごく人として重要なことなのではないかなと感じています」
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■ファンの存在が自分のエネルギーになった
「はじめの頃は自分のためにプレイすることがファンの為にもなればいいと思っていたが、ニューヨークに行った頃からファンのためにプレイすることが何よりの喜びになった。
その意味でファンの方々の存在なくしては、自分のエネルギーは全くと言っていいほど生まれなかったと思います」
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■目標に近づく方法
「(50歳までやると宣言していたことで、45歳までやれたのかもしれないと言う話から) 難しいかもしれないけど、言葉にして表現することは、目標に近づく1つの方法ではないかと思います」
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■「死んでもいい」と思った瞬間
「(引退試合後の東京ドームでのラストの大歓声について)そうしないですけど、死んでもいいと言う気持ちはこういうことなんだろうな、と思います」
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■「少しずつ積み重ねていく」のが自分を超える唯一の方法
(記者の質問)「――イチロー選手の生きざまで、ファンの方に伝えられたことや、伝わっていたらうれしいなと思うことはあるか?」
「生きざまというのは僕にはよくわからないですけど、生き方というふうに考えるならば……先ほどもお話しましたけども、人より頑張ることなんてとてもできないんですよね。あくまでも、はかりは自分の中にある。
それで自分なりにはかりを使いながら、自分の限界を見ながら、ちょっと越えていくということを繰り返していく。そうすると、いつの日からかこんな自分になっているんだ、という状態になって。
だから少しずつの積み重ねが、それでしか自分を越えていけないと思うんですよね。
一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられないと僕は考えているので、地道に進むしかない。進むだけではないですね。後退もしながら、ある時は後退しかしない時期もあると思うので。
でも、自分がやると決めたことを信じてやっていく。
でもそれは正解とは限らないですよね。間違ったことを続けてしまっていることもあるんですけど、でもそうやって遠回りすることでしか、本当の自分に出会えないというか、そんな気がしているので。
自分なりに重ねてきたことを、今日のゲーム後のファンの方の気持ちですよね、それを見たときに、ひょっとしたらそんなところを見ていただいていたのかなと。
それは嬉しかったです。そうだとしたらすごく嬉しいし、そうじゃなくても嬉しいです、あれは」
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※会見の全文は以下より確認できます。
参考:“イチロー節”全開、85分間の引退会見 一問一答ノーカット「孤独感は全くない」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190322-00325131-fullcount-base&p=1