- 2017-6-22
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~中上級編~, 受験を突破する記憶術, 授業・予習・復習ノウハウ
こんにちは、中西です。
この数日は記憶系のネタが続いているので、
今回もこの路線で。
勉強というのは、大きく分けると
「インプット」と「アウトプット」
に分かれています。
前回お話しした、記憶の3つのプロセス
「記銘→保持→想起」
でいうと、
▼記銘=インプット=知識の入力、
▼想起=アウトプット=知識の出力
に当たります。
そして、前回も書いたとおり、一番しんど
いのは「想起」(アウトプット)の部分で
あるわけです。
なんせ、脳に貯蔵(保持)されている情報
の中から、該当する情報を探し出して脳の
外へ絞り出す(想起)わけですから、それ
なりに脳に負荷をかけるわけでございます(´-`)
ただ、この「アウトプットによって脳にか
かる負担」は、やり方次第では、かなりの
ところまで抑えることも可能です。
逆に、やり方がヘタな人は、その労力が
必要以上にかかってしまい、常にしんど
いアウトプット(想起)をし続けるハメ
になります(つД<)・゚。
アウトプットの負担を抑えるコツはいくつ
かありますが、その1つをお伝えすると、
「インプットからアウトプットまでの
時間を短縮する」というやり方です。
たとえば、使っている参考書が第1章から
10章まであるとして、今日の日中の勉強で
「第1章の3分の1まで」をインプット学習
として進められたとします。
であれば、今日の夜か明日くらいまでのう
ちに、その参考書の「第1章の3分の1まで」
に該当する
「問題集のその部分の問題」
をやってしまう、ということです。
一般的によくあるパターンでいうと、
第1章から10章まである参考書を使ってい
るなら、何週間(~何ヶ月)もかけて
第1章から第10章までをインプットし続け、
その参考書のインプット学習が一段落つい
たところで、いよいよ本格的に問題集に取
りかかる(`´)というやり方があります。
これだと、参考書でインプットしたあと、
その部分の問題集に取りかかるまで何週
間・何ヶ月も期間があくので、問題集に取
りかかるときの脳への負担が大きくなります。
なぜなら、何週間も何ヶ月も前のインプッ
トなど、すっかり忘れているか、覚えてい
てもかなりのところまで忘却しているからです。
有名な「エビングハウスの忘却曲線」でい
うと、人間の記憶というのは覚えてから
1日以内に74%というものすごい勢いで
忘れていき、
その後時間がたつにつれて忘却スピードが
なだらかになっていきます。
1週間後に77%、1ヶ月後には79%まで
忘れてしまいます(ノД`)・゚・。
これは見方をかえれば、インプットをして
最初の1日以内に一度復習しておかないと
思い出すのが大変になっていく、ということです。
つまり、1日以内の復習なら、アウトプット
の負担が軽いヽ(´▽`)/ということも意味
します。これは経験的にわかる人も多いはず。
いずれにしろ、あとで記憶を定着させるた
めのアウトプット(問題集)をする必要が
あるなら、なるべく早いタイミングで負担
が軽いうちにやったほうがいい、というこ
とですね。
したがって、今日の日中に
「参考書の第1章の3分の1まで」をインプット
したなら、今日の夜か明日中くらいまでに、
「問題集のその部分の問題」を解いてみる
と、脳への負担が軽く、まだインプットし
たばかりで気持ち的にも新鮮なうちに問題
に取り組めるので、
▼心理的な負担も軽いし、
▼問題を解くこと自体も楽しめやすい
のです。
というわけで、いずれアウトプットをやる
のであれば、
インプットして時間が経過するまでの間に
さっさとその部分のアウトプット(問題)
をやっておくのが、
心理的な負担が軽い上に、
問題を解くこと自体も(あとからやるより)
楽しめるので、よかったらこの点を意識し
ながらアウトプットを試してみてください。
それではまた。