- 2014-6-24
- おすすめ記事, 受験を突破する生活習慣術
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
前回は、「机の上は綺麗にすべき」なのか「机の上は乱雑でもいい」のか、
よくメディアで主張が真っ二つに割れているこの論争について、
私なりの回答をお話し、一応の決着を付けました(詳しくは前回を)
今回は、この話の流れで、
私の人生が変わったと言っても大げさではない
“ある重要なマインドセット”
の話をします。
前回解説したように、多くの天才・偉人・発明家・学者さん、
仕事のデキる人などに共通する
「0から何かを生み出す仕事」
をするのであれば、机は乱雑でも
それがプラスに作用することがあります。
が、受験勉強などのインプット系(広い意味での「問題演習」も含む)の
作業をする人にとって、机が乱雑で汚い状態になっていると、
視覚から強い影響を受けて、
集中力ややる気が低下したり、余計な思考・遊びに脱線してしまうなど、
マイナスの影響を受ける可能性が圧倒的に高いわけですね。
であれば、受験生にとっては、机周りや勉強部屋は、
いつも綺麗な状態を保っておくのが理想
・・・・ということになります。
いわゆる3S(整理整頓・清掃)とか
5S(整理整頓・清掃・清潔・しつけ)が
つねに部屋全体に行き届いた状態になっているのがベストだと。
ところが、私自身が昔そうだったのでよくわかるのですが、
5Sが理想の状態で、生産性アップに超重要だと
頭では理解できたとしても、
実際にはこれがなかなか実践できないことが多いのです。
「5Sが重要だ!がんばるぞ!ファイヤー」
↓
部屋の整理整頓・掃除をする
↓
「きれいになった!やったぜ!イェイヾ(´▽`)ノ」
↓
部屋全体がきれいでやる気UP
↓
しばらくして、
「最近なんだか集中できない気が(ノд-。)」
↓
よく見たら、部屋が散らかりまくりやん!
↓
「5Sが重要だ!がんばるぞ!」
↓
以降、繰り返し。
つまり、部屋全体を一度きれいにしたら、
その直後はやる気が出るわけですが、
そのあとは何日も(ときには何週間も!)
整理整頓も掃除もしなくなると。
そして気づいたときには、いつのまにか
部屋が乱雑になっていてやる気が低下、
そこでまた部屋全体を綺麗に掃除する。
こんなことを推定数百回(!)ほども繰り返し、繰り返し、
繰り返し、繰り返し・・・・延々繰り返し続けて、
ついに私は“ある重要なこと”にハタと気づき、
ゴーダマ・シッダルタなみの悟りを開きました。
それまでの私は、ずーっと、こう考えていたのです。
「汚れたから、掃除をしよう」
「部屋が散らかったから、整理整頓をしよう」
冷静に考えたら、このいっけん当たり前のような考え方に
問題があったんじゃないかと。
そこで、この考え方を一気に改めました。
つまり・・・
【 掃除というのは、「汚れる前」にするもの 】
なのではないかと。
こう考えると、とるべき行動が変わってきたのです。
机の周りや部屋全体を見渡したときに、
【 まだほとんど汚れていなかったとしても 】
とにかく「強制的に」「日課として」「キレイであっても」
「無理矢理どこか見つけて」「汚れる前に」「散らかる前に」
整理整頓・掃除をするようになりました。
するとどうなったか?もう自明の理ですね。
【 机の周りも部屋全体も、いつも常に、
とてもキレイで気持ちがいい環境 】
を維持できるようになりました。
さらに、この考え方を実践に移すと、もう1つ、
【 掃除が毎回毎回、超ラクチンになる 】
という大きなメリットがあったのです。
まあ、そりゃそうです(笑)
ほとんど汚れていないのに、掃除をするわけですから、
掃除の負担は軽くなるのは当たり前といえば当たり前。
でもこれって、すごく大きいメリットなんです。
というのは、毎回ラクチンということは、それにより
【 掃除・整理整頓の心理的負担(←これ重要) 】
が、グーッと低くなるからです。
忙しいときでも、毎日やっても、ほとんど苦になりません。
ものごとを習慣化する際に、この「心理的負担」が軽ければ
軽いほど、しっかり習慣化できる可能性が高まります。
結局のところ、習慣化しなければ全く意味がないですから。
私はこの発想の転換をした結果、
机も部屋もいつもきれい、
いつも気持ちのよい環境になり、
勉強のやる気も、常に一定以上の
高い水準をキープできるようになりました。
というわけで、常に一定レベルの高いやる気を維持して、
勉強に集中したいという人は、
「掃除は、汚れてからするもの」
というイメージを捨てて、
【 掃除とは、「汚れる前」にするもの 】
というマインドセットを強く持っておくことをおススメします。
これ、ほんのちょっとした発想の転換なのですが、
大げさではなく、私はこの考え方の切り替え1つで、
正直かなり人生が良くなったと実感しています。