- 2015-7-3
- その他・雑談, 勉強のやる気アップ法, 潜在意識・自己暗示の活用
こんにちは、中西です。
前回は、目標の達成率に
大きく影響している
“自己効力感”
(「オレは目標を達成して行ける人間なんだ!」
という自信・自己認識)
についてお話しました。詳細は前回の記事を。
この自己効力感(=「セルフ・エフィカシー」ともいいます)が高いほど、
目標を達成できる確率が上がっていくわけですね。
前回も書いたとおり、
この自己効力感は
カナダの心理学者バンデューラが提唱したもので、
5つほどの構成要素で成り立っていると
考えられていますが、
その構成要素を私なりに
表現しますと、ようするに
1、実際に成功体験をする
2、人が目標を達成している姿を見る
3、「君ならやれる!」的に言葉で励まされる
4、心身の変化によって気分を高揚させる
5、頭の中で成功をイメージする
ということであり、こういった部分に影響を受けて
「自分はやれるはず!」という確信レベルが
上がっていくわけですね。
そしてその確信が高まるほど、
目標に向かう取り組み(受験生なら勉強)が楽しくなり、
積極的に取り組めるようになります。
しかしまだこの分析だけでは、
直接的に受験生の役には立つ情報にはならないかと。
ではどうすればいいのか?
私はこの自己効力感を
“仕組み化”
してしまえばいいと思っています。つまり、
「オレは、きっと目標を達成できる!」
と強く思いながら、楽しく、積極的に、
前向きに勉強していく“仕組み”を
日ごろの受験勉強の中に
構築してしまえばいいのです。
そのヒントは、
私の大学時代にも授業でよく出てきた
教育心理学者デイル・シュンクの
自己効力感についての見解にありました
(余談ですが、中西は
「教育学部 教育学科 教育学専修」
という早口言葉みたいな学部出身です。
ものすごく専門性が高そうですが(笑)、実際は…(。´Д⊂)
略して「三教」と呼ばれてましたが、
これが愛称なのか蔑称なのか隠語なのかいまだ不明。
余談の余談ですが、三教で教師になる人は
なぜかほとんどいませんでした。。(`ロ´;)
余談の余談の余談ですが、
私が大学時代に上の話を自己紹介でしたら、
その後ずっと私のことを「サンキョー」と
呼び続けた先輩がいました。パ○ンコメーカーか!)
・・すいません、取り乱しました。
話を戻しますと、シュンクが提唱した
「自己効力感を高める4条件」
は次の通り。
1、自分が目標設定したこと
2、フィードバックがあること
3、進捗が管理されていること
4、自分のがんばりによって達成できるという意識があること
(出典 塚本亮著「努力が勝手に続いてしまう。」ダイヤモンド社)
かなり具体的ですね。
一気に仕組み化のイメージが見えてきました。
つまり、
▼自分で目標を立て、
▼日々成長していることが認知でき、
▼計画の進み具合を常にチェックできて、
▼「このままがんばれば達成できそうだ」という感触があれば、
自己効力感はどんどん高まっていく、
ということです。
それはつまり、勉強のパフォーマンスが
アップするのはもちろん、
「勉強が楽しくなる」
ということになります。
実際ここまで“舞台”が整えば、
ゲーム的に楽しめますから。
上の条件がすべてそろった状況を
一度想像してみてください。
ここまで自己効力感を仕組み化できると、
受験勉強が楽しくなってくるわけです。
ポイントは、これらの
「見える化」(視覚化)
になるでしょうね。
手帳でもなんでもいいので、
目標や計画を書き込んで、
その進捗をしっかり管理していく。
また、日々の予定を書き出して、
それをしっかりこなしていく。
この「繰り返し」が
「自分は目標を達成して行ける人間だ」
という自己効力感を高め、
さらなるやる気の高まりを
生み出す好循環に入っていけるわけです。
手帳などを使えば自分でアナログで
そのような仕組みを作ることも可能ですし、
もしくはバッチリ本格的にやりたい人は
OCPを利用してみてください。
前回の5つの要素も、今回のシュンクの4条件も、
ほぼすべてOCPではプログラム化されていますので。
というわけで、今回は2日にわたり
受験勉強のパフォーマンスに影響している
“自己効力感”の高め方
についてのお話でした。
よかったら受験勉強の参考にしてみて下さい。
それではまた。