- 2016-6-2
- Todoリストで受験勉強するコツ, おすすめ記事, 効率的な勉強法~基礎編~, 効率的な時間管理術, 目標を設定する
こんにちは、中西です。
ここ数日、「目標の設定方法」について
シリーズでお届けしています。
▼ 空白の「予備月」を年間計画に組み込もう
受験生が1日の時間を最大限有効に使うなら、
「やることリスト」を作りましょう
・・・という話をしてきました。
ただ、今まで全然作ったことがない人が
いきなり「やることリスト」を作って
勉強すると、うまく行かないことも多いので、
初心者向けのコツをいくつか解説しています。
今回は、「やることリスト」をあえて
“時間”で作ってみる方法について。
時間で作るというのは、たとえば
「英単語を30個覚える」
という書き方でリストを作るのではなく
「英単語を20分やる」
という形で、分量ではなく時間を
「やることリスト」の項目にする
ということです。
先に言っておきますと、この時間を基準
としてリストを作る方法は、長期的に
メインでやっていくリストの作り方として
はあまりおすすめしないです。
なぜなら、このような「時間を目標にする」
のは、目標としてゆるいからです。
普通であれば、「英単語を30個覚える」と
いうリストを作った場合、それにかかる
時間を見積もって、その時間以内に
覚えられるように集中して勉強を進める
わけです。
仮に「英単語を30個覚える」というタスク
を“20分でやる”と見積もったなら、
時計やタイマーで時間を計って、その
20分以内に終わらせようと勉強に向かう
必要があります。
「やることリスト」というのは、基本的にこの
「タスクの分量+見積もりの時間」
をセットで考えてリストを作り、
それぞれのタスクを処理して行くほうが
学習の密度としては濃くなるわけです。
単に「英単語を20分やる」だけでいいのなら、
別に20分まったく集中しないでやりすごしても、
そのタスクを達成することができてしまいます。
つまり、単純に“時間”だけを目標にしたタスクは
難易度としては低いと言えるのです。
「現代文の問題を30分やる」
というタスクは、とりあえず30分たったら
タスクとして自動的に達成したことになります。
しかしその問題がまだ終わっていなかったら、
そのタスクの達成には意味がありません。
それなら「現代文を1題やる」という
タスクにして、それを30分以内で
終わらせるという見積もりでやる方が、
より現実的ですし、時間の密度も濃くなります。
一方で、時間を基準に作ったタスクは
難易度としては低いですが、それ故に
勉強の習慣がまだできていない人や、
「やることリスト」に慣れていない人
にとっては、時間を基準にしたタスクは
“達成はしやすい”
ので、初心者には向いているともいえます。
したがって
「成功体験を積む目的」や、
「勉強に慣れるのが目的」なら、
時間を基準にしたタスクも悪くはありません。
あくまで初心者向けのやり方という意味で。
最近受験勉強を本格的にスタートさせて、
「やることリスト」をはじめて作るくらい
のフェーズの人は、
時間を基準した「やることリスト」から
入ってみるのは、一つの方法として
悪くはないと思いますね。
また、ある程度慣れてからでも、状況に
合わせて時間を基準にしたタスクを
「やることリスト」に混ぜる
くらいなら全然アリです。
上の例でいうと、手持ちの英単語帳を
だいたい覚えてしまったあとに、
記憶のメンテナンスの意味で、最低限の
英単語の勉強時間は確保するために
「1日20分だけ英単語をやっておこう」
といった場合など。
なので全否定はしませんが、時間を基準に
タスクを作成するのは難易度(学習密度)
としては低くなる場合が多いので、まずは
その点を理解しておいてほしいと思います。
でないと“ぬるいリスト”を作って
たいして集中もせず、たいして勉強も
していないのに、
決めた時間をやりすごすだけで
「目標を100%達成できたヾ(´▽`)ノ」
と自己満足する毎日を送り続けるリスク
がありますからね。
「やることリスト」は、実践が大事なのは
もちろんですが、その「作り方」も大事な
ポイントになることを覚えておいてください。
それではまた。