- 2016-6-3
- Todoリストで受験勉強するコツ, おすすめ記事, 効率的な時間管理術, 目標を設定する
こんにちは、中西です。
ここ数日、受験勉強を本格的に
スタートさせた人向けに
「目標設定のコツ」
について解説しています。
▼ 空白の「予備月」を年間計画に組み込もう
▼「やることリスト」を“時間”で作るのはありか無しか
前回は、「やることリスト」を
“時間”を基準に作った場合
について解説しました。
この「やることリスト」の作り方で、
もう一つ初心者(まだ作り慣れていない人)
が陥りがちな失敗があります。
たとえば、「今日は勉強に4時間使える」
という日に、こんな予定を立ててしまうのです。
—————————————-
<今日の予定(4時間)>
—————————————-
※( )は時間の見積もり
英語の長文読解 (1時間半)
英単語 50個 (1時間)
数学の宿題 (30分)
古典の文法6ページ (1時間)
—————————————-
今日の20時から24時までの4時間が使える。
そのときに上記のような予定の作り方を
してしまうわけです。
・・・ってこの予定の作り方の何が
おかしいかわかるでしょうか。
4つのタスクがありますが、すべて足したら
ちょうど4時間ですから、予定としては
しっかり作れているように見えます。
しかし、これは
「使える時間のギリギリ
いっぱいに予定を詰め込んでいる」
ので、かなり高い確率で達成できません。
これで達成できたとしたら、奇跡的に
超絶好調だったか、見積もりをそもそも
間違えていた可能性があります。
可処分時間(使える時間)が4時間のときに、
4時間ちょうどの見積もりを立てて、
すべて達成できるはずがないです。
なぜなら、見積もり以上に時間がかかって
しまうことはザラにありますし、
勉強の合間に余計なことをしたり、
突発的なちょっとした作業をしたり、
思ったほど集中できなかったりして、
単純な見積もりの合計よりも
時間がとられることが大半だから。
したがって、「やることリスト」の
勉強時間の見積もりの合計は、使える時間
よりも数割短い時間になるようにする必要
があります。
それが何割くらいかについては、個人差や
勉強内容の差もあるので一概には言えませんが、
慣れてないと思うなら、とりあえず
「半分の時間」
で予定を立ててみてください。
使える時間が4時間なら、2時間程度の
予定を立てるということです。
4時間あるのにたった2時間の予定でいいなら、
けっこうやる気が出ますがヾ(´▽`)ノ、
それでも結果的に4時間ギリギリで終わる
ことなんて普通にあります。
まずは半分くらいでやってみて、それで
余裕だったり、慣れてきたなら、3時間分
くらいでやってみる。
そういう感じで少しずつ増やして
慣れていく方がいいです。
なんでもそうですが、
「ギリギリいっぱい」
というのは危ないわけです。
車のブレーキは
少し踏んでもすぐには効かないですが、
それはちょこっとブレーキを踏んだ程度で
いきなり車が止まったら、逆に危険だから。
その少し踏んでも効かない部分を
ブレーキの“遊び”といいますが、
この“遊び”(余裕のある部分)は1日の
予定を作る上でも必要だということです。
というわけで、ギリギリ・パンパンの予定
は破綻する可能性が高いだけでなく、ムダ
に自信も失ってしまうことになるので、
予定を立てるときは“遊び”の部分を、
少し思い切ってとってみるのがコツですね。
それではまた。