こんにちは、中西です。
ここ数日、受験勉強の基本となる
「目標の作り方」
について解説しています。
今回は、重要なのに意外にやっていない人
が多いコツについて。
学校でも塾でも、時間割は1週間単位で
動いているわけですが、自学自習においても
この1週間という単位で区切りをつけながら
勉強するのがおすすめです。
1週間を有効に使い切るには、
“週間目標”
を作成するのがポイントになります。
この週間目標を作るコツはいくつかある
のですが、「予備日」を設定することは
その中でも重要なコツの1つです。
つまり、7日間を目一杯使い切る目標ではなく、
6日分の目標を作成して、残り1日は予備の
日として空けておくということですね。
そうする理由は、計画というのは狂い
やすいからです。また途中で突発的な
用事が入っても対応できるようにするため。
そしてここからが本題ですが、
受験においては「予備日」だけではなく、
同じ理由で
【 予備月 】
も設定しておいたほうがいいです。
つまり最後の1ヶ月までギリギリいっぱい
の予定を立てるのではなく、最終月は
「予備月」として想定し、
その「予備月」までに終われるような
計画を立てるということ。
もちろん残り2~3ヶ月しかないような
状況なら話は変わりますが、大学受験生
であれば残り8~9ヶ月ほどあるわけです。
これくらいの残り期間であれば、最後の
1ヶ月分を「予備月」として計画を立てる
のは難しくありません。7日のうち1日を
予備日にするのと、割合的にも近いです
から設定しやすいのです。
当然、ラスト1ヶ月は過去問をやることは
確定していますが、他の一般的なテキスト
による勉強を、ラスト1ヶ月も入れた受験日
ギリギリまで進めていく計画は危険すぎます。
本番の1ヶ月前までに、一般的なテキスト系
の勉強は終わるように計画を立てておく。
もし終わらなかったらラスト1ヶ月もその
勉強にあてる。これくらいで調度です。
もちろん予定通り1ヶ月前にほぼ終わらせる
ことができたなら、最後の1ヶ月は復習なり、
追加で過去問なりすればいいわけで、やる
ことが無くなることはありえませんからね。
ようは、最初の時点で勉強計画をどのあたり
で終わらせる目処を付けておくかです。
終わらせる目処を受験日にギリギリに
してしまうと、
予備日が無い週間目標と同じ理由(途中で
突発的な予定が入る・思いの外時間がかかる
などで間に合わなくなる)で、計画が破綻
する危険性がかなり高くなります。
よく
「何事も余裕を持ってのぞみましょう」
といいますが、それは8~9ヶ月単位の
長期的な勉強計画においてもいえる
ということですね。
もっとも緊張感が高まる“最後の1ヶ月”を
充実させるためにも、
“最後の1ヶ月”は予定を入れない
「予備月」
として想定しておくのがおすすめです。
それではまた。