- 2011-1-28
- 効率的な勉強法~基礎編~, 受験を突破する記憶術
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
成績が伸びる人と、成績が伸びない人との違いというのは、
結果に出るその大きな差ほどには、実はやっていることにはそんなに差がないことが少なくありません。
ある程度自分も勉強しているのに、なかなか成績が伸びない。テストでいい点数が取れない。
あの成績が良い友人と、やっている問題集も参考書も同じなのに、勉強時間もそんなに変わらないのに、
なぜか大きな差がついている。こういうとき、実は勉強するときの
「ほんのちょっとした心がけの違い」
で、結果に大きな差が出ていることがあります。
「心がけ」の基準をどこに設定しているかで、その時点で勝負が決まっていたりするのです。
中でも、非常に差がつきやすい「基準」の1つに、
どこの段階で「覚えた!」とみなしているか
という、暗記するときの「覚えたと判断する基準」があります。
成績が伸びない人は、ここの基準が低いというか、ちょっと甘いことが少なくないです。
たとえば、赤いマーカーで重要箇所に線を引き、緑の透明板で隠す。「1904年■■戦争」みたいに。
その覚えたかどうかの確認をするとき、
「え~っと、ここの箇所には何が入るんだっけかな。たしかえーっと・・・、あ、あれあれ、そうだ!日露戦争だ!よし、覚えてる!」
と、こんな感じで「覚えた!」とみなす人がいます。しかし、これはとっても危険(笑)。
成績がある程度良い人なら、もう私が言いたいことはピンと来たはずです(受験生なら全員ピンと来てほしいですが・・・)
ようするに、「えーっと」「うーんと、たしか」などと唸(うな)ってようやく出てきたような回答では、
それを「覚えた!」とみなしてはいけない
のです。たとえ正解していても、です。
成績の伸び悩む人は、正解できた自分になんだか誇らしい喜びを感じてしまい、その正解できた自分を否定したくない深層心理もあいまってか(笑)
うんうん唸ってようやく出てきた回答でも、「覚えた!」ことにしてしまう。
ここが落とし穴です。これではまだ「覚えた!」と断定するには早いのです。
次回確認したら、今度は出てこない可能性も否定できません。
かりに「日露戦争」は次回運良く出てきたとしても、
こういう基準で勉強している人は、他の項目も全部その基準で「覚えた!」とみなしているわけですから、
一定の割合で、次回に
「あれ・・・?うーん・・前に覚えたのに出てこないな。俺、そういうこと多いなぁ。やっぱ頭悪いかも。」
みたいな状況が出てくるのは、確率論的に当たり前の話なんですね。
では、どうすればいいかというと、答えはもう簡単。
次回へ続けます。
<次回記事アップしました!>
成績が伸びる人、伸びない人の「暗記の基準」とは?(後編)