こんにちは、中西です。
ここ数日、
「本番さながらに過去問を解いていく」
ことの重要性とそのポイントについて
お届けしてます。
今回も続き。
今回の話は、試験を受けるとき&
過去問をやるときのちょっとした
コツなのですが、
意外にやっている人が少ないわりに、
重要度は高いです。
そのコツというのは、
【 最初に試験内容の全体像を把握する 】
ということです。
これ、なぜかやっている人が少ないのです。
つまり、みんなスタートの合図とともに、
いきなり前からガンガン解いて
いってしまうと。
その試験の全体像も把握せずに。
たしかに、試験の内容というのは
ある程度は毎年構成・傾向が
決まっていますし、
そうであるからこそ過去問をやることにも
意味があるわけですが、だからといって
「今年もこれまでと同じような試験の
構成になっているぜ!」
とは、全然限らないのでございます。
ある年度から、
いきなり試験の構成・傾向・難易度が
ガラッと変わることなんてザラにあるわけで、
それがあいにく自分の受験年度からだった、
なんてことは十分ありえます。
場合によっては、
試験の大半はいつもと同じなのに、
終盤のほうで全然いつもと
違う構成になっていることもありえます。
前から順番に問題を解いていって
順調だと思っていたら、最後の最後で
「え!?なんだこの問題は!?
これまでと違うじゃん!」
という形で、
見たこともないようなタイプの問題が
どーんと出てくるオチが
待っていることもありえるわけです。
また、構成はこれまでと同じでも、
あきらかに難易度や分量が変わっている
パターンもあったりと、
過去問でやってきた内容とは大きく
ズレのある試験内容に変わっている
可能性というのは絶対にあります。
したがって、
試験がスタートしたタイミングで
まず“必ず”やるべきなのは、
「試験内容の全体像を把握する」
ことなのです。
試験問題が冊子になっているなら、
試験がスタートしたら
いきなり第一問を解くのではなく、
まずはペラペラとページをめくって
これまでやってきた過去問と
変わっているところや、
想定外の問題形式はないかを、
ざっと目を通してチェックする。
全体的にはこれまでとだいたい
同じであっても、
大問ごとに見ると、
問題の難易度が大きく上がっている大問
もあれば、
これまで通りぽい大問
もあれば、
見るからに簡単そうになっているヾ(´▽`)ノ
大問も見つかることがあります。
試験本番では難易度が高い問題に
こだわりすぎて、
簡単な問題を逃してはいけない
わけですから、
難易度がアップしてそうな
大問を見つけたら、
たとえば
「今年の大問3は過去問より難しそうだ。
ここに時間をかけすぎて他の問題をやる
時間が減らないように要注意だ」
といった判断も、最初に全体像を
把握しておけばできるわけです。
そしてその最初の全体像のチェックと
そこで下した判断が、
試験の点数に大きく影響を及ぼす可能性は
非常に高いのです。
これは読書(速読)やなんらかの
プロジェクトでもそうなのですが、
「最初に全体像を把握しておく」
ことで、取り組むスピードをアップ
させられる作業はとても多いです。
試験もまさにその1つ。
「全体像をざっと把握する」
のにかかる時間は、30秒~せいぜい
1分前後くらいのものでしょう。
何分もかかるものではありませんからね。
だからすぐに問題に取りかかるのではなく、
一度その気持ちをぐっと抑えて、
最初に30秒~1分程度の時間をかけ、
まず全体像を把握しておく。
たったこれだけのことですが、
その上で試験をスタートすることで、
試験を解く効率がアップするのはもちろん、
精神的にもある程度以上の余裕を持って、
冷静に試験を進めていくことが
できるようになります。
というわけで、試験はまず
「全体像を把握する」
ところからスタートして行くのが
重要なポイントになるので
覚えておいてください。
ある意味ちょっとしたコツですが、
やるのとやらないのとでは大違いですから。
それではまた。