- 2016-4-12
- おすすめ記事, その他・雑談, 受験の意味を考える, 志望校・進路の決め方
こんにちは、中西です。
今回は「好きなこと論」シリーズの番外編。
先日、日清カップヌードルのCMで
タレントの矢口真里さんが登場して不倫を
ネタにするような箇所があったため、
そのCMが大バッシングを受けました。
ご存じの方も多いかと。
この大バッシングに対して、芸人の
小籔千豊さんがワイドナショーという番組で
「不倫しても許される人と許されない人が
いるのはおかしい。
太宰治の恋愛事情とか伊藤博文の芸者遊びとか、
矢口の比じゃないくらい酷い。
図書館から学校から太宰の本も伊藤の本も、
全部無くしてしまうならそらしょうがないな、
変な国やなとは思いますけどね」
というコメントをしていて、その発言が
ネットニュースになっていました。
<関連ニュース>
「矢口真里CM中止騒動、
松本は寛容の無さ指摘 小藪は論調に苦言」MusicVoice
興味深いコメントだと思いましたが、
実はこの「なぜ不倫でバッシングされやすい人と
されにくい人がいるのか?」という疑問については、
私の中ではもう答えは出ています。
多くの人がハッキリと気づいていない
不倫バッシングの“基準”が存在しているのです。
不倫問題を起こしたとき、世間のバッシング
の大小が有名人によって違う謎。
バッシングしている人たち本人も
ほとんど自覚していないのではないかと思われますが、
そのバッシングの大小が決まる基準とは、
「1つの磨き抜かれた才能で活躍している有名人かどうか」
という基準です。これで説明がつくと私は考えています。
この基準で世間はバッシングの大小を“ほぼ無意識レベル”で行っていると考えられるのです。
たとえば冒頭の矢口さんはモーニング娘として世に出ましたが、グループ卒業後は歌手ではなくタレント枠で活動しています。つまり「1つの磨き抜かれた才能で活躍している」わけではありません。
厳密にはそこで活躍できるならそれも一つの才能ですし、仕事の依頼があるならそれはプロということなので「タレント」枠の活動に問題があるわけでは当然ありません。しかし、なぜか世間はそう見るよりも「大した才能があるわけでも無いのに有名になって高給を稼いでいる」と不満・嫉妬を軽く感じていて、それがスキャンダル発覚と同時に大バッシングとして爆発する・・・という可能性が高いのが状況証拠的にわかるのです。
矢口さんだけでなく今年のベッキー、宮崎議員、乙武氏にしても、凄まじいほどバッシングを受けた人たちは、失礼ながら皆「わかりやすい一つの磨き抜かれた才能で有名になった(活躍している)」わけではないという共通点があるように思うのです。
ここで何より重要なのは、それぞれが活躍の陰でどれほど頑張って凄まじい努力をしていたかなどは関係なく、あくまで世間から見て「一つの磨き抜かれた才能で活躍している有名人として映ってるかどうか」という点が基準になります。
たけしさんの不倫がほぼ何のお咎めも受けていないのは、それを何十年もネタにし続けているキャラクターもあるでしょうが、それ以上に圧倒的な才能を誰もが認めているからです。彼の場合、芸人以外にも世界的な映画監督でもありますから1つどころか2つもの圧倒的な才能です。
冒頭のワイドナショーでの小藪さんの発言で出たダウンタウン浜田さんや太宰治や有名な一流歌手たちの不倫がなぜそこまで問題にならないのかも、その人たちが「一つの磨き抜かれた才能で有名になった人」だからではないでしょうか。
たしかに矢口さんも有名グループの歌手でしたが、それは自分一人の才能ではなかったわけで、さらに現在ではその歌の才能で活躍しているわけでもなくタレント活動になっています。それを内心(or無意識レベルで)認められない人が多いのではないかということです。
太宰治は矢口さんどころではないそのめちゃくちゃな恋愛遍歴にもかかわらず、学校の図書館にも置かれて教科書にまでなっていますが、それは文学という「1つの分野」で「誰もが認める圧倒的な才能があるから」です。
こういうことを書くと「じゃあ才能があれば不倫をしてもいいのか!?」なんて反論が出てきそうですが、そんなことは一言もいっておりませんので念のため。ようは「不倫をしたときにバッシングされる度合いの大小がなぜ存在するのか?」という疑問に対する私の見解になります。
不倫に対する世間の厳しさがかつて無いほど高くなっているという側面は前提としてありますが、この「バッシングの度合いの大小」が人によってあまりにも違うという事実は、それだけでは説明がつきません。私はその違いの基準は、上記のような「磨かれた1つの才能を前提に活躍をしているかどうか」ではないかと感じるのです。
もしそうであれば、ポイントは「バッシングしている人たちもその“基準”をほとんど自覚していない」という点かもしれません。私にはバッシングの大小は、この基準で、多くの人がその人物をほとんど無意識レベルで瞬時に判別し、バッシングの大小が決まっているように見えるのですが、あなたはどう思いますか?
あるアンケート調査によると、「お金で買えるならほしいものは何?」という質問に対して、その回答の1位は、10代20代でともに「才能」でした。才能っていろんな意味で大切なのかもしれません。・・・なんて言うとまた怒られそうなので、これは冗談。
それではまた。
P.S
ちなみにその調査では、30代以降は60代以上まですべて1位は「健康」でした。「才能」は30代以降はずっと2位。
※みんなの声
http://vote.smt.docomo.ne.jp/knowledge/what/result/25417/age/10
30歳を超えると「才能」より「健康」になるようです。
いや~めっちゃわかるわ~(笑)