こんにちは、中西です。
センター試験までちょうど
残り1ヶ月となりました。
多くの大学受験生にとっては、
ここからの1ヶ月がもっとも
緊張感が高まる時期になります。
私自身が受験生のときもそうでしたし、
毎年各種プログラムの受験生の
ようすを見る限り、
やはりセンター試験直前の1ヶ月間が
一番ピリピリしてる感じがありますヽ(;´Д`)ノ
センターが終わると、ひと山越えるので
ちょっと落ち着くんですけどね。
ここから1ヶ月がスーパー大勝負。
ただ、1ヶ月前の時点では
全く同じ実力だとしても、
この1ヶ月間をどうとらえるかという
「考え方」次第で、
1ヶ月後に結果が大きく変わって
くるので注意が必要です。
「考え方」というのは、すなわち
「残りたった1ヶ月しかない」
(=今からほとんど何もできない)
と考えるか、
「残り1ヶ月もある」
(=まだやれることは多い・まだまだ
実力アップできる)
と考えるかです。
どちらの考え方を選ぶかは
あなた次第ですが、
このベースとなる考え方の違いが、
結果に大きな違いを生み出してしまうのは
容易に想像できると思います。
だって前者はもう
「あきらめ」に近い心境ですし、
後者は「最後まで粘る」姿勢ですから。
これで結果に違いが生じない
はずがないと。
問題はこの考え方の違いは
何によって生まれるかという点ですが、
これは単に
「プラス思考か、マイナス思考か」
というような次元の話だけでは
ありません。
まあそれもあるでしょうけど、
それ以上に
「試験まで残り1ヶ月という期間が、
どういう性質を持った期間なのか」
というそのメカニズムを、
“理解できているかどうか”
“知っているかどうか”
の違いによって、
「考え方」に違いが生まれてしまうと
私は考えています。
では、この試験までの1ヶ月間というのは、
どういう性質を持った1ヶ月間
なのでしょうか。
ポイントは2つ。
———————————————
1、締め切り効果により集中力が
飛躍的に高まる
2、二次曲線的な成長ゾーンに入る
———————————————
・・・こういう1ヶ月だということです。
1の「締め切り効果」による
集中力の高まりというのは、
おそらくあなたが想像している以上の
パワーがあります。
少し前にも解説しましたが、
締め切り効果というのは、
残りが数十分単位のものから、
数時間単位、数日単位のものまで、
時間単位は幅広くあるのですが、
この1ヶ月の場合は
なにせ人生がかかっている試験の
ラスト1ヶ月ですから、
「1ヶ月まるまる締め切り効果」
が得られます。
受験生活はここまで長かったと思いますが、
ここまでの平均的な1ヶ月の集中力と、
このラスト1ヶ月の平均的な集中力を
比べたら、
圧倒的にラスト1ヶ月の集中力の方が
高くなってくるのです。
これが1つめ。
2の「二次曲線的な成長ゾーン」
というのは、
いわゆる学習効果の二次曲線のことで、
学習した効果は右肩上がりで
結果が出るのではなく、
後半になるほど二次曲線のカーブを描いて
成長スピードが高まっていくということです。
たとえば参考書学習でも、
何周も繰り返していくと、
同じ3時間の勉強を費やすにしても、
1周目と5周目とでは全く進む
スピードが違ってきます。
これは1日単位でも同じで、
同じ1日を使うにしても、
進むスピードや記憶への定着度を含めた
学習密度が、
数ヶ月前とここから残り1ヶ月とでは
全く変わってくるのです。
そういう
「学習が終盤に入ってきたことによる
成長スピードの高まり」
が、あらゆる科目・あらゆる分野で
起こってくる可能性が高くなるのが
ラスト1ヶ月という期間です。
もちろん、これまで本当に
全く何もやってこなかった人は
その効果はほぼ得られませんが、
ある程度以上の学習をやってきた
のであれば、
ラスト1ヶ月の成長スピードは
これまでとは比較にならない速さに
なる可能性が濃厚なのです。
さらに、残り1ヶ月はおそらく一番
「過去問の演習で実践力が付いていく」
期間になりますから、
その分も加味すれば、
明らかにラスト1ヶ月の成長スピードは
これまでとは大きく変わってくるのが
当然なのです。
というわけで、この
———————————————
1、締め切り効果により集中力が
飛躍的に高まる
2、二次曲線的な成長ゾーンに入る
———————————————
という2点のメカニズムによって、
残り1ヶ月は恐ろしく可能性を秘めた
期間になりますので、
これまで一定以上頑張って勉強してきた
自覚がある人は、何があっても、
「残りたった1ヶ月しかない」
(=今からほとんど何もできない)
と考えるのではなく、
「残り1ヶ月もある」
(=まだやれることは多い・まだまだ
実力アップできる)
という“事実”を頭の真ん中に叩き込んで、
残り1ヶ月を過去最高に勉強した
1ヶ月にしていってほしいと思うのです。
それではまた。