こんにちは、中西です。
先日、
「残り1ヶ月で伸びやすい分野を見極める」
という話をしましたが、
その回のご感想メールで
以下のようなものがありました。
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こんにちは。
中西さんのブログは
本当に面白く役に立つお話ばかりで、
毎日すごく楽しみにしています。
本日のブログにあった
伸びやすい分野を考え続ける
ということについて
ご相談があります。
自分のことながら、その見極めができません。
何かその見極めのポイントというか
1つの基準となるような、
ヒントになるようなものがありましたら
教えていただきたいです。
どうかよろしくお願いします。
高3 I君
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・・・というご相談。
あの回では、そういったことを
「(自分で)考え続ける」
ことの重要性も書いたのですが、
まあ考えるためのヒントや基準を
知っている方がより
判断しやすいかと思います。
というわけで、以下に目安となる基準を
思いつくまま書いてみますので
参考にしてみてください。
(これが基準のすべてではないので、
あくまで考えるための目安・参考に)
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<残り1ヶ月以内の直前期から
「伸びやすい分野」を見極める基準例>
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【基準例1】
過去問をやっていて明らかに
まだ著しく得点が低い分野は伸びやすい。
→80点を90点にするより、
40点を70点にする方が
簡単かつ点数のアップ幅も
圧倒的に大きくなる。
【基準例2】
思考系の科目(分野)で
配点が高い大問のうち、
まだ“試験の制限時間慣れ”が
できていないところは伸びやすい。
→とくにセンター試験は
「試験の制限時間に慣れるかどうか」
で点数が大きく変わる。
慣れてない場合は点数も大幅に
下がりやすいが、
逆に慣れはじめた途端に
点数が一気に上がり出すものも
少なくない。
また、制限時間慣れによる
点数アップは、
暗記系科目(分野)より
思考系科目(分野)の方が
よりその傾向が強い。
【基準例3】
「中途半端なやり残し」がある分野は伸びやすい。
→以前受けた授業、夏期講習、模試の復習など、
過去に一度やって理解できている
ものの中で、
まだ復習が中途半端なものがあれば、
そこに“掘り出し物”が眠っている
可能性がある。
そういった学習は復習には
あまり時間がかからないわりに、
覚えたら得点源になりやすい。
【基準例4】
予定を変更して「捨てる」と伸びやすい。
→直前期はもう残り時間が
限られているので、
これまでの数ヶ月間の勉強計画の流れを
根本的に見直す必要があり、
場合によっては
これまでの予定を「捨てる」ことで、
実力が高まり点数アップに
つながることがある。
捨てて伸びる例)
速読英単語などの「英語長文読解」の
実力アップのための参考書をやっていて、
たとえばその参考書に長文が60個あり、
全部やる予定だがまだ40個までしか
進んでいないとする。
その状態で直前期に入ったのであれば、
やる予定だった残り20個を捨てて、
新しくやるのは
今までやってきた40個までとし、
ここからはその40個を何度か
繰り返すフェーズに入る。
(中途半端に60個を1回やるくらいなら、
すでにやってきた残り40個
(なり30個なり)を
何度か繰り返す方が実力が上がりやすい)
【基準例5】
古典の文法(単語)・漢文の句法など、
完成させるまでの時間が比較的短いわりに、
その科目における重要度が高く
点数につながりやすい分野は、
完成させると一気に得点が伸びやすい。
→このような分野を中途半端な
状態のままで放置しておくのは
非常にもったいない。
他の勉強と比べて短い時間で
必ず点数は上がるので、
極力早めにそういう分野は終わらせる。
・・・・以上になります。
これがすべてではないですが、
見極めるポイントは、
「同じ勉強時間をかけたときに、
時間対効果
(単位時間あたり実力・得点アップに
つながりやすい確率)
が高いものをなるべく重点的に
やっていく」
ということになります。
見極める基準がわからなかった人は、
上の例を参考にしてみてください。
それではまた。