こんにちは、中西です。
夏休みに入って1日中フルに
自学自習に費やしている人も
多いと思います。
授業が夕方まであるような期間には
気づきにくいことですが、
1日中朝から夜まで勉強すると
気づくことがあるのです。
それは、
【 午前に失敗すると、そのまま1日が崩壊する 】
という法則。
ここでいう失敗というのは、
グダグダとすごしてしまって、
勉強が全く進まないような状況です。
あるいはダラダラして、
マンガ読んだりネット見たりする
時間が異常に長くて、
全然まともに勉強に取り組めていない、
集中できなかったような状態。
午前中がこういう形で流れてしまった場合、
その失敗の余韻は
午後まで響いて行きます。
「午前が失敗したから、
仕切りなおして午後に挽回しよう!」
と思っても、そうは問屋が卸さないということです。
皮肉なことに、
午前が充実したからといって、
必ずしも午後も充実するとは限らないのですが、
午前がグダグダだった場合は、
かなり高い確率で午後にもその悪影響が
及んでしまうのです。
それくらい、午前の失敗は
午後に引きずってしまいやすいです。
「今日の失敗」なら、
一晩寝ることで、
脳も体も一旦リセットしますから、
明日に引きずらないで
切り替えがしやすいのですが、
「午前の失敗」
は簡単にはリセットできません。
パレートが発見した有名な
「80:20の法則」というものがありますが、
これはようするに
「20%の部分が、全体の80%に影響を及ぼしている」
という法則です。
まあ厳密には1:9だったり、
3:7だったりすることも多いのですが、
全体の一部が大部分に大きな影響を
与えている
というのは、あらゆる事象に当てはまる法則です。
「売上げの80%は、20%のお客さんが作っている」
みたいなやつですね。
で、この法則は
「1日の勉強時間」
にも当てはまっていると私は考えています。
上の例でいうと、たとえば
午前中に2~3時間しか勉強していない場合でも、
その2~3時間の「充実度」が
全体の8割のパフォーマンスに
影響を与えているということです。
それくらい、午前中の勉強は
トータルの生産性に影響を与えているというのが、
私の実感値であり、多くの受験生の
生々しい勉強ログを何年も見てきて感じることです。
よって大事なのは、
午前中は絶対に、何が何でも、
納得行く形で勉強に集中することです。
ここで失敗したら、
午後にもその悪影響が響いてしまい、
簡単には仕切りなおせなくなります。
そう考えると、結論として
1日中勉強する日は、
【 午前中に勝利することが、
午後を充実させるための必須条件 】
だということになります。
なお、それでも午前中に集中できなかったり、
ダラダラすごして失敗してしまった場合は、
「午前中にいた場所」からは
いったん離れて下さい。
午前中に失敗したときに
同じ場所で引き続き勉強するのではなく
【 全く違う環境に移動する 】
ことを強くおススメします。
同じ場所にいると
「グダグダ感」を引きずりやすいですが、
場所を変えてしまえば気持ちの
切り替えもしやすくなります。
あくまで次善の策ですが、
午前中に失敗した場合は、
そのまま同じ場所にいると危険なので(´Д`lll)
場所を変えて仕切りなおして下さい。
これで午後に切り替えられる
可能性は上がりますから。
各時間帯の性質をよく理解して、
密度の濃い夏休みにして行って下さいね。
それではまた。
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