- 2015-8-3
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~中上級編~, 受験を突破する記憶術
こんにちは、中西です。
今回は「記憶力アップ」のポイントについて。
当たりの回です、やったねヽ(´∀`*)ノ
脳の働きを専門に研究されている
諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授は
「脳は感動ナシの記憶が苦手」
とおっしゃっています。
「感動」と表現されていますが、
これはようするに
「感情のふり幅が大きい」
ことだと理解して間違いないでしょう。
たとえば過去の「思い出」を振り返ってみても、
記憶に残っているのは、たいてい
「すごく感情が動かされた経験」
ばかりだと思います。
それはプラスの感情の動き
(良かったこと、楽しかったこと)
があった経験だけでなく、
マイナスの感情の動き
(大変だったこと、辛かったこと)
があった経験も多いはず。
その中間にある
「感情のふり幅が小さい」
ようなごく普通の日常生活の思い出は、
大半は消え去っていくものです。
覚えていても、印象は薄いはず。
恋愛でも、好きになる相手というのは、
確実に
【 自分の感情を動かされる相手 】
です。
よく
「めっちゃ嫌いだった相手を、
いつのまにか好きになっていた」(女子に多い?)
というパターンがありますが、これも
「感情のふり幅」
があるからですね。
「嫌い」
というマイナスのふり幅がある場合は、
そのマイナス感情が薄れていったあとは、
最終的に相手に対する
「印象(記憶)だけが強く残る」
ため、その相手に対する印象(記憶)の強さから、
恋愛感情につながっていきやすいと。
恋愛の駆け引きが達人レベルでうまい人は、
このあたりの異性の感情の動きを
絶妙にとらえてうま~く利用して
いたりするそうな(私には無理)。
まあこれは恋愛関係でもその他の
人間関係でもいえることですが
可もなく不可もなく、
何の感情も動かされない
人畜無害タイプが一番印象に残らず、
いろいろ損をするわけです。
「嫌われることを恐れちゃいけない」
というのはそういう意味でもあるのです。
篠原教授によると、生物が生き物として
その生存確率を高めるために、
「快」「不快」の感情がともなう行動が
記憶に残りやすくなっているそうです。
たしかに動物にとって快・不快の
感情がともなうということは、
生きて行く上で必要なことか、
生命の危険があることか、
いずれかの可能性が高くなるわけで、
そういう記憶を簡単に忘れているようでは
生存が危ぶまれますからね。
また、
「理解して覚える」
「絵に描いて覚える」
と記憶に残りやすいわけですが、
これも突き詰めて考えると、
「理解する」「絵に描く」
ことによって、その物事に対して
【 感情が動きやすくなる 】
から記憶に残りやすくなる
・・・という説明の仕方も
できると私は思います。
歴史の出来事や年号を意味も解らず丸暗記するのは大変ですが、
その背景や、人間心理や、歴史的な流れと一緒に
「理解して」
覚えると、その理解によって
「興味深い」「面白い」という
【 感情のふり幅 】
が出てくるわけです。
絵も同じで、絵に描くことで
「興味深い」「面白い」
という感情が動きやすくなります。
結果、その「感情のふり幅」によって
記憶に残りやすくなっているのであれば、
「理解して覚える」「絵に描いて覚える」
というのは、つまるところ
【 「感情のふり幅」を出している 】
ということであり、それはつまり篠原教授の
「脳は感動ナシの記憶が苦手」
という脳の性質が引き起こした
記憶のメカニズムだといえるでしょう。
というわけで、
どんな形でも、どんなやり方でもいいので(←これ重要)、
【 自分の「感情のふり幅」が大きくなることが
「記憶に結びつく」 】
ことだと常に意識しながら、
感情が動きやすいように工夫して
勉強に取り組んでほしいと思いますね。
それではまた。
P.S Final
自分という存在は、過去の友人知人に
どの程度印象に残っているのだろうと思うことがあります。
昔ケンカしたことがある相手とかと
久しぶりに会うと
他の奴より仲良くなってしまうことがありますが、
あれもこの記憶のメカニズムが働いているんでしょう。
ただ女性の過去の男性に対する
「上書き保存」のメカニズムは
明らかに男の「名前を付けて保存」とは違うので
そのあたりは男女の脳機能の違いとしか
思えませぬ(笑)
過去に付き合った300人の女性たちは
大半私のことなど覚えてないでしょう 。・゚・(ノД`)・゚・。
(本日のP.S Final欄は、一部の数字に誤りがありました。
見栄を張って盛った点、謹んでお詫びいたします)