- 2011-1-30
- 効率的な時間管理術, 勉強のやる気アップ法
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
最近いただくメール相談で、
「この入試直前になって、なぜかやる気がでません!」
的なご相談が増えているように感じます。
ご相談者個々人の状況が人によってかなり違うので、当然原因も人によってさまざまありますし、
解決策も1つではなく複数ある場合が多いです。
それを前提に、今回あえて解決のヒントを1つお伝えします。どうしてもやる気が出ない人は、参考にしてみてください。
やる気が減少して勉強に手がつかない理由の1つに、
1日の中に“遊び”の時間が全くない
という場合があります。
ここでいう「遊び」というのは、文字通り「何かをして遊ぶ時間」というよりは、
どちらかというと、「ゆるい」時間といったニュアンスです。緊張のとぎれた「ダラダラ」した時間。
試験前のプレッシャーのあまり、何日も、何週間も連続して四六時中ずっと根(こん)を詰めて勉強していると、
逆に、ある時からやる気が一気に失せることがあるのです。
完璧主義に陥って、
「受験まであと○週間しかないのだから、起きている時間は勉強やりまくらないと!」
と思ってしまい、自分に「遊び」をゆるさない。
これが続くと、結果的にかえってやる気の減退につながってしまうことが少なくありません。
もちろん、頑張らないといけないのは事実なのですが、その気持ちが逆に心身にプレッシャーを与えすぎて、
やる気を削(そ)いでしまっては意味がないです。
水泳選手が、時間の無駄だからといって泳ぐときに「息つぎ」をしなかったら、かえって記録から遠のいてしまうわけです。
勉強に対するプレッシャーが高い状態の人は、
「1日の勉強の終了時刻」を少し早めてみてはいかがでしょう?
で、その終了時刻以降は
「やる気があったら、やってもいい時間」
「ダラダラとやってもいい時間」
「超好きな勉強ならやってもいい時間」
と、自分の中で全くプレッシャーがかからない時間にしてしまうのです。つまり、
「やる気がないなら勉強しなくていい。漫画読んでOK。もしやる気があるなら、やってもいい時間。」
みたいな、かなり自由度の高い時間帯にするのです。
こうすることで、1日中緊張感を持続しなければならないという、心理的な拘束状態から解放されます。
また、このルールなら、「まだ勉強やる気があるのに、時間が来たからやめなきゃ。でもまだやる気あるのにもったいないな」といったように
「やる気があるのに、それを取り逃がす」といった無駄からも解放されます。やる気があれば、やればいいというルールですから。
また、このルール設定により、1日の中で緊張と緩和(かんわ)の時間ができることになるので、緊張すべき時間に集中しやすくなります。
「○時以降は、自由時間だから、今のうちにしっかり緊張感をもってやっとかなきゃ!」
という、メリハリが効いた時間の使い方になります。
繰り返しますが、「緊張感を持って勉強するのは○時まで」と決めて、それ以降は、
「やる気があったら、やってもいい時間」
「ダラダラとやってもいい時間」
「超好きな勉強ならやってもいい時間」
といった形で、「自由度の高い時間帯」にしてしまうということですね。
直前期ですから、起きている時間は1分でも多く勉強をすることが、たしかに「理想」ではありますし、それが実践できているなら問題ないのですが、
ここに来て、逆に
「起きている時間、全部緊張感もって勉強しなきゃまずい!」
と思いすぎて、かえって勉強のやる気を削いでいるようなら、
発想を転換して、逆に自由度の高い「遊び」の時間を1日の最後に設定することで、
やる気の火が再燃する可能性が出てきます。
勉強へのプレッシャーがやる気の低下につながっていると感じる人は、
この方法を試してみると、現状を打開できる可能性がありますので、ぜひ困っているようならこれを一度試してみてください。