- 2011-1-29
- 効率的な勉強法~基礎編~, 受験を突破する記憶術
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
さて、前回の続きです。
前回の話は、「えーっと」「うーんと、たしか」などと唸(うな)ってようやく出てきたような回答では、
それを「覚えた!」とみなしてはいけない
ということでした。それが、たとえ正解していても、ということですね。
成績の伸び悩む人は、正解できた自分になんだか誇らしい喜びを感じてしまい、うんうん唸ってようやく出てきた回答でも、「覚えた!」ことにしてしまう。
ここが落とし穴なんですね。これではまだ「覚えた!」と断定するには早いのです。
とまあ、ここまでが前回のおさらい。
<前回の記事>
成績が伸びる人、伸びない人の「暗記の基準」とは?(前編)
では、どうすればいいのか?簡単です。
暗記する際の基準値を上げればいい
のです。その基準値とは、
(問題を)見た瞬間に答えが出るか?
という基準です。
「えーっと」とか「たしかこれは・・・」とか、回答が出てくるまでに、考える間が一切なく、
空欄を見た「その瞬間」に、「日露戦争!」と出るかどうかを基準とするのです。
逆に言うと、回答が出るまでに少しでも間があったものについては、「覚えた!」とはみなさない。
この基準で勉強するようになれば、確実に成績は上がります。
もちろんどの教科でも効果がありますが、とくに英語、古文、漢文などの「長文問題」がある教科の、
「単語・熟語・文法を覚えるとき」
にこの基準で覚えると、激しく成績が上がります。
時間勝負の長文問題で、いちいち単語や熟語を脳内でゆっくり日本語に変換していたら、時間が足りません。
とくに英語の長文問題は、英文を読みながらそれを脳内で日本語に翻訳しているようでは、ほとんどの入試で太刀打ちできませんから。
長文を読みながら英単語を見たときに「えーっとこの意味はたしか・・・」って、思った瞬間、あなたはもう負けだと思ってください(笑)
たとえちょっと考えて最終的に意味が出てきたとしても、単語の暗記の観点ではこれはもう“負け”と判定しなければなりません。
だから、とくに英語については、単語・熟語・文法すべて
「見た瞬間」に答えが出る
のを、暗記の基準にすべきです(もちろん可能な限り全教科それが理想)。
同じ学校で、同じ授業を受けて、同じように勉強している2人が、
なぜか成績が良い側とそうでない側に分かれる。その大きな差が出た2人の違いは、
勉強時の「覚えた!」と判定する基準だけだったりするのです。
私は受験生時代、あるときからこの基準を自分の勉強に導入してから、
不思議なことに勉強が、なぜか逆に楽(ラク)になりました。
たぶん、「どこまで勉強をやったらいいか」という明確な基準がわかって、心理的な不安がなくなったからだと思っています。
同時に、勉強が楽しくなりました。
理由は上記と同じで、明確な暗記のゴールが見えたからです。当然成績も激しくアップしていきました。
今年受験生になる方は、ぜひ今後はこの基準で勉強してみてください。合格可能性が一気に上がっていくと思われます。
また、追い込みに入っている受験生の方は、ぜひ最終チェックをするときは、
この「見た瞬間に答えが出るか?」を基準に勉強していってください。
それだけでも、かなり結果が変わってくるはずです。