- 2026-8-24
- 受験を突破する食事法
こんにちは、中西です。
飲み物や食べ物が集中力に影響を与えることは、さまざまな研究で認められています。
このメルマガでも、これまでそのような研究を多数紹介してきました。
今回は、これまでとは少し違った角度で、食べ物・食事と集中力の関係を調べた研究をご紹介します。
なんというか、意外とありそうでなかった研究という感じです。
結論から言いますと、
【 美味しいと感じる食事を食べた後の方が、やる気や集中力が高まりやすい 】
ということが判明しています。※参考:本メール下部に記載
これは九州大学が2025年に公開した研究ですが、実験は2つ行われました。
1つ目は、健康な大学生20人を集め、10人に美味しいと事前評価された冷凍チャーハンを食べてもらいました。
残りの10人には、普通と評価された冷凍チャーハンを食べてもらいました。
2つ目の実験では、健康な大学生28人を対象に、同じ人が別々の日に美味しいチャーハンとやや美味しいチャーハンを食べ、状態を比較しました。
食べた後、認知テストや脳波を測定した結果、次のことが判明しました。
1つ目は、美味しいチャーハンを食べた人の方が、認知課題を早く終えたことです。
つまり、美味しい食事をした後の方が課題を終えるまでの時間が有意に短くなり、食後の作業効率が上がったということになります。
2つ目は、脳がより覚醒し、集中した状態になったことです。
脳波を測定した結果、美味しいチャーハンを食べた人には、脳の覚醒度が高まり、より集中している状態の脳波が見られました。
つまり、美味しいと感じることで、食後にぼんやりするのではなく、脳がシャキッとする方向に変化したということです。
3つ目は、やる気に関係する脳活動も確認されたことです。
こちらも脳波の測定によって、美味しい食事をした後に、課題に向かうやる気や前向きな行動傾向が高まった可能性を示す反応が見られました。
4つ目は、美味しいと感じるほど、集中状態になる傾向があったことです。
2つ目の実験では、本人がどのくらい美味しいと感じたかも調べていたのですが、
美味しさの評価が高いほど、脳波が課題に向かう際の集中力が高まりやすい反応を示しました。
つまり、客観的な美味しさではなく、本人が実際に美味しいと感じた程度と、脳活動が集中しやすい状態が対応していたということです。
これらの結果をざっくりまとめますと、
美味しいものを食べる→脳が少しシャキッとする→やる気・集中力が高まる→その後の頭を使う作業が早くなる
…という現象が確認された形になります。
今回の実験は若い大学生中心で、人数も少なく、冷凍チャーハンだけで行われています。
これは研究者自身も述べていますが、他の食品や、もう少し幅広い年齢層でも同じ結果になるかどうかは、今後の研究が必要とされています。
ただ、今回の研究で興味深いのは、単に「美味しい」という感情で気分が良くなるだけでなく、
【 実際に食べた後の作業時間や脳波の点でも、やる気や集中力が高まる傾向が確認されたこと 】
です。
したがって、例えばランチを食べるときにも、栄養だけでなく、美味しさも午後の集中力に影響する可能性があるわけです。
多少値段が高くても許容範囲なら、若干高めでも美味しい方を選ぶ、という食事の判断基準もありになるわけですね。
個人的には、冷凍チャーハンだけでなく、もっとはっきりと美味しさの差が出やすい食べ物などでも比較実験してほしいなと思います。
例えば、カップラーメンを食べた場合と、食べログ3.7以上の行列ができる超うまいラーメンを食べた後で比較して、その後どうなるかなどですね。
もちろん血糖値の問題もあります。
例えば、めちゃくちゃ美味しくても血糖値が上がりやすい食べ物を食べた場合と、味は普通か普通以下だけど血糖値があまり上がらない食べ物を食べた場合なら、
おそらく血糖値の影響の方が大きいので、いくら美味しくても、眠くなって集中力が低下する可能性が高くなると思います。
なので、その辺の他の要素も考慮しないといけない部分はあります。
ただ、他の条件が同じであれば、
【 より美味しいものの方が、脳がより覚醒して作業効率が上がり、やる気や集中力が高まりやすい傾向がある 】
ことが、今回の研究でわかりました。
というわけで、美味しいものを食べることは、単に気分が良くなるだけでなく、
「やる気や集中力の点でもプラスになりやすい」
ということを、食事の際などに頭の片隅に入れておかれるといいんじゃないかと思います。
※参考
「美味しさ」が脳を覚醒させる!
~食後の作業効率向上と脳活動の関係を脳波で解明~
https://www.kyushu-u.ac.jp/f/61737/25_0520_02.pdf


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