- 2026-8-17
- ChatGPT
こんにちは、中西です。
ChatGPTを使っていて最近思うのは、以前よりハルシネーションが少なくなっていないか、ということです。
私の感覚的なものですが、ChatGPTが急速に普及した2023年の初期の頃から2024年頃までは、とんでもない嘘を平気でつくことがよくありました。
特に本当に初期の頃は、例えばある作家の代表作を聞いても、全然別の作家の作品を回答してきたり、
存在しない空想のタイトルを言ってきたりするなど、むちゃくちゃなハルシネーションがありました。
そこまで極端だったのは最初の頃だけでしたが、それでも2024年ぐらいまでは、ハルシネーションが起こって間違った回答をすることがよくありました。
ところが、ずっと使っていたので気づきませんでしたが、ふと最近のChatGPTを思い返すと、
以前のようなハルシネーションに悩まされることが明らかに少なくなっている気がします。
もちろんゼロではありませんし、間違ったことを言うときは普通に間違うわけですが、明らかに以前よりは激減している気がしたのです。
そこで調べてみたのですが、結論から言いますと、どうやら私の感覚は間違いではなく、
実際にChatGPTの回答精度が向上し、各種実験の数字でもハルシネーションがかなり減ってきているようです。
OpenAIが公開している情報によると、まずハルシネーションが大幅に減ったのは、2025年2月に発表されたGPT-4.5のようです。
事実に関する質問をする「SimpleQA」というテストで、GPT-4oよりハルシネーション率が大幅に低下しました。
その後、さらに大きな改善があったのがGPT-5です。
これは2025年8月に行われたテストですが、GPT-5の通常モデルはGPT-4oより事実誤り率が26%低下しました。
重大な事実誤りを1つ以上含む回答は、GPT-4oより44%減少したようです。
さらにGPT-5 Thinkingはo3と比べて事実誤り率が65%低下し、重大な事実誤りを含む回答が78%減少という結果でした。
長文の事実調査系のテストでは、さらに差が大きく、GPT-5 Thinkingは前世代のo3と比較して、
ハルシネーションがおよそ6分の1になったとOpenAIは報告しています。
さらにその後の2025年末のGPT-5.2では、ウェブ検索を使った状態で、
「ビジネス」「金融・税」「法律」「学術」「ニュース」
の5分野すべてにおいて、評価上のハルシネーション率が1%未満になったとのこと。
これは特定の評価条件下での数字なので、質問の99%以上が正しいという意味ではないようですが、
検索を組み合わせたAIがかなり正確になってきたことを示しています。
そして現在のGPT-5.6 Solというのも(この凄さは少し前にも取り上げましたが)、
GPT-5.5よりさらに事実誤りが少なく、過去に指摘したハルシネーションを再び起こす割合も激減したそうです。
なので、大まかな流れで言うと、
2023年から2024年:かなり平気で作り話をする
2025年はかなり改善
2026年はさらに改善
というハルシネーション改善の流れになっています。
特に、すでに定説となっている内容や教科書的な内容については、ほとんど間違わなくなってきているようです。これは実感としてもわかります。
もちろん今でもマニアックな情報など、内容によっては間違うこともあるわけですが、
以前のように頻繁にもっともらしい嘘をつく回答が出てくる頻度は、激減したのは間違いなさそうです。
特にこちらから元となる情報を投稿したり、添付したり、アップロードしたりして、
そのデータを元に回答するような場合は、誤回答するリスクが非常に低くなるようです。
ということで、AIのハルシネーション率が以前より激減しているのは間違いなさそうなので、
その点ではAIも素晴らしいスピードで進化していると言えそうです。
ただ、繰り返しますが、ハルシネーション自体がなくなったわけではありません。
ハルシネーションが起こりにくい内容と起こりやすいテーマがあったり、
以前のようなもっともらしい嘘を平気でつくことの頻度が減った、ということです。
今後はその辺の進化も理解した上で、ハルシネーションのリスクに向き合って念頭に置きつつ、AIを利用していく必要がありそうです。
※参考(記事タイトル)
Introducing GPT-4.5
Introducing GPT-5
GPT-5.6 System Card
GPT-5.6: Frontier intelligence that scales with your ambition


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