- 2025-8-8
- 受験を突破する生活習慣術, 夏の対策, 夏休み・冬休み・春休みの勉強法
こんにちは中西です。
家で勉強や仕事をするときに、メンタルに少なからず影響を与えることの一つが日当たりです。
実際、引っ越しなどで部屋探しをするときも、日当たりの良い部屋を選ぶ人は多いと思います。
感覚的に日当たりがいい部屋の方がいいと考えている人が多いわけですが、実際のところ、部屋に差し込む日の光はどれくらい人のメンタルに影響を与えるのでしょうか。
この点について調べた研究がありますので、今回はご紹介したいと思います。
これはチリ大学とイギリスのシェフィールド大学の共同研究です。
数年前のコロナ禍で在宅時間が増えたときに、家の中の環境が気分に与える影響が改めて注目されました。
そのため、特に家に入る自然光、日の光がどれくらい人のメンタルに影響を与えるかについて調査が行われました。
調査には750人が参加。パソコン上で作った家の3D画像で光の入り方が違う7パターンを見て、自分がどれくらい「嬉しい」や「悲しい」と感じるかを回答してもらったようです。
この調査の結果、部屋に自然光が多く入る家ほど幸福感が高まり、悲しさが減ることが分かりました。
特に効果が大きかったのは、
①家の中に入る光の量を最大限に増やすこと。
②家と家の間の距離を広くとること。
③大きな窓を南向き(太陽の光が入りやすい方向)にすること。
の3つでした。
また、女性や若い人は特に家にいる時間が長めなので、この効果をより強く感じやすいことも分かりました。
この結果から分かるのは、家の設計や家具の配置で「日光を多く取り入れる」ほど、家にいながら気分が上がりやすくなるということです。
よって勉強や在宅ワークをする場所は、できるだけ日がよく入る場所にすると、気持ちよく集中しやすくなる可能性が高まります。
もともと日の光は体内時計を整えたり、脳内のセロトニンを増やす効果があることが分かっていますからね。
セロトニンは幸せホルモンですので、日の光が多く当たるほど幸福感を感じやすくなるわけです。
幸福感が高まって気分よくすごせると、机に向かう時の集中力も高まります。それが研究でも認められた形です。
ちなみにこの研究では、冬よりも夏の曇りの方がより強い幸福感を感じていたことが分かりました。
また、「窓が壁に占める割合」もポイントで、壁全体の20%以上を占める場合には、寂しさの感覚が減って幸福感が高まっていました。
さらに、「壁の色」もメンタルに影響を与えていて、
より明るい色や光を反射しやすいホワイトトーンの壁の色は、寂しさを減らし幸福感を高める傾向があることが分かりました。
この研究の結果をまとめると、部屋に差し込む日光は、脳に働きかけてメンタルを上げる最強の環境要素と言えそうです。
よって勉強や仕事をするときは、できるだけ日当たりのいい部屋(とくに日の当たりやすい場所)に机を置くと効果的と言えるわけですね。
一方で、私のような5人に1人ほどいると言われるHSP(些細なことを気にしてしまうタイプ)の人は、
部屋の光が強いと逆に落ち着かなくなる傾向があることも判明しています。
そのため、HSP傾向のある方や、部屋の日光が多くても幸福感をあまり感じない・落ち着かず集中できない気がする人は、自分の感覚に従った方がいいかと思いますね。
夏休みに入った人も多いですが、夏休み中に家にいる時間が長くなる人も、気分良く休日をすごすために参考にしてみてほしいと思います。
※参考:Enlightening wellbeing in the home: The impact of natural light design on perceived happiness and sadness in residential spaces – ScienceDirect
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0360132322005509


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