- 2017-7-21
- 夏休み・冬休み・春休みの勉強法
こんにちは、中西です。
いよいよ夏休みに突入します。
大学受験生にとっては、おそらく人生で
一番楽しくない夏休みだと思いますが(笑)、
よく言われるように
「この夏を乗り切れるかどうかが勝負」
では“ありません”ので注意しておいてください。
「この夏休みが勝負」ではなく、
「この夏休みの“最初の10日くらいまで”が大勝負」
なのです、実は。
つまり7月いっぱいか、せいぜい8月初旬
までに勝負がだいたい決まります。
なぜなら、夏休みに限らず、一般的に何事
も最初の状態をその後も引きずることが多いからです。
前半に失敗したらよほど何か特殊な環境変
化でも起こさないかぎり、理由もなく気持
ちだけで急に理想の自分になれる可能性は
低いです。
これを理解していない人は、夏休みに入っ
てもそれまでと変わらないテンションでダ
ラダラすごして、8月中旬くらいまでエン
ジンがかからなかったりします。
「明日から本気出す!」と言い続けている
うちに、お盆になって、「お盆が終わった
ら本気出す!」とか言い出すと。こうなた
らもう終わりです(つД<)・゚。
この世界には「80:20の法則」というもの
があり、物事の重要度や影響力は均等には
配分されていないのです。
これはイタリアの経済学者パレートが発見
した「パレートの法則」とも呼ばれるもの
で、ビジネスなら
「上位20%お客さんが80%の売り上げをもたらす」
とか、
「仕事の成果の80%は、費やした時間全体
の20%が生み出している」とか、
「所得税の80%は、納税者の20%が出している」
といった法則性が存在するのです。
そしてこれはあらゆる分野で、80:20の数
字に限らず、
「全体の一部が、成果の大半を占めている」
という傾向が存在しています。均等ではないわけですね。
早起きする人なら、
「1日の成果の多くは、午前中が占めている」
ということになります。
そしてこの傾向は夏休みにも当てはまると
私は考えています。
つまり夏休みの最初のほうでコケている人
は、その後もコケて、全体として失敗する
可能性が高いということです。
それくらい何事も「最初」の方に影響力が
あります。
人生全体をみても、子ども時代~10代の
影響が大きいのはご存知のとおり。
そう考えると、夏休み突入直前の現時点で、
まだ1日中勉強に集中できる習慣が完成して
いない人は、すごく危ないと思ったほうが
いいでしょう。習慣なんてそんなに簡単に
は身につきませんので。
さらに、これまでまともに勉強できていな
い人に限って“夏休みに対する期待値”が
高くなりやすく、そこで一気に変わろうと
するのです。
が、そういう「これまで1日中勉強に集中
する習慣が身についていないのに、夏休み
への期待値だけは高い」人は、一番失敗す
るリスクが高いです。
理由は、繰り返しますが、これまで出来な
かったことは、そんなにすぐには理想の状
態に変化したり、すぐに習慣化することは
できないからです。
なんせ高3の私がそうだったので(つД<)・゚。、
そういう人の気持ちやそのリスクがとても
よくわかるのです(笑)
また、過去に何度も実施している夏のオン
ライン合宿では、夏の前半に失敗して、
8月中旬から大慌てで合宿に参加してきた
受験生がいっぱいいたので。
まとめると、今現在勉強に1日集中できな
い人や、できたりできなかったりを繰り返
している人が夏休みを成功させたいなら、
もう今から夏休みの初旬のうちにスーパー
緊張感を持って、1日もムダにしないつもりで
「理想の1日を送れる習慣」を身につける
ようにする以外にないということです。
少なくともそう考えて毎日をすごさない人
は、超危険だと思っておいたほうがいいでしょう。
8月初旬までに「常に勉強に集中できる
自分なりのシステム(環境)」を構築する
(手に入れる)ことができなければ、夏休
みは終わってしまうと考えておいてください。
小学生時代なら夏休みの宿題を8月31日に
やって乗り切れたかもしれませんが、
大学受験生が同じように「夏休みの後半か
らスロースタートする」とか「夏休みの前
半は多少のんびり」なんてパターンはあり
えませんので、
しょっぱなからぶっ飛ばせるように(°□°;)
緊張感を持ってスタートを切ってほしいと思います。
それではまた。